IN/OUT (2005.1.16)

先週後半は香港出張でした。

この時期でも20度近くまで気温は上がるはずだと思っていたのですが、ちょうど着いた日から急に冷え込んだらしく、最高で15度弱、最低気温は10度を下回っていたようです。ほとんど防寒を意識しない服装で来てしまったので、ちょっと寒い。

それでも極寒というほどじゃないと思うのですが、香港の人達はかなりの厚着でした。亜熱帯暮らしでも、皆、厚手のオーバーやダウン・ジャケットなんかを持っているんですね。おしゃれの工夫の肝は重ね着に有り。年中、薄着のシンガポール人と比べてファッション意識が磨かれているのは確かなようです。


in最近のIN

Sting "Sacred Love World Tour 2005" (05.1.10)

Stingのコンサートを観に、Singapore Indoor Stadiumへ行ってきた。

The Policeは好きなバンドだったが、Stingがソロになってからはアルバムを一枚買ったきりで、ちょっと疎遠になっていた。しかし、有名外タレのコンサートは極力観る、というのが、シンガポール生活でのマイ・ルールである。

Indoor Stadiumは、ステージ裏のスタンド席にも観客を入れ、三階のてっぺんまで超満員。白人が多いのは予想通りだったが、Stingがこれほどの人気を誇っているとは想像以上だった。歓声が凄い。耳が痛いほどだ、過去、シンガポールで観たコンサートの中でも、観客の声援の大きさは、今回が一番だろう。

バックバンドは、パーカッション、ドラムス、ギター、キーボード二人、コーラス二人。そして、Sting自身がベースとギターも演奏。PAは、無理に音量を上げたような苦しさがあり、女性コーラスがやや聴き取りにくかったのが難だが、Stingのボーカル自体は、クリアに届いていた。

すっかりベテランとなってしまっただけに、大御所然とした落ち着いたステージだと嫌だなぁと開演前には思っていたが、どうしてどうして、ジャンプもするし、会場を煽るし、元気なものだ。MCは多くはないが、2005年の最初のステージという気合いが感じられた。

ソロになってからの作品はあまり詳しくないのだが、こうやってライヴで聴くと、相変わらず単なるロックにとどまらない、ジャズやエスニック・サウンドのテイストを取り入れた面白い曲を作っているなぁと感心した。しかし、やはり私は、The Policeのナンバーに燃える。二曲目でいきなり"Message in a Bottle"が演奏されて驚喜。"Roxanne"の凝った演奏に狂喜。Stingの年の重ね方は十分に格好良いとは思うが、The Police、本当に優れた、ユニークなバンドだったよなぁ。



空港・ホテル・オフィス間の移動だけなので防寒はそれほど気にしなくても大丈夫、という油断は改める必要有り。明日からはさらに寒いところに出張なので、急遽、香港にて服飾品購入。適切な重ね着を計算する能力がすっかり失われてしまった熱帯暮らしの身に、冬場の移動は面倒な事です。