IN/OUT (2004.9.19) |
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中秋節が近づいてきました。陰暦の8月15日、今年は9月28日。日本ではしみじみとした味わいのお月見ですが、こちらではもっと賑やかなお祭りです。町の月餅売り場は、どこも大賑わい。季節感の無いシンガポールで、祝日になっている訳でもないのにこの盛り上がりは何故なのか、ガイコクジンにはいささか不思議ではあります。やはり、月餅(Mooncake)という食べ物の存在が大きいのか? 最近のINソウルの37時間 (04.9.13-14)初めてソウルに行ってきた。 韓国について詳しいことは知らなかったが、オリンピックもサッカー・ワールドカップも成功させた国の首都だけに、滅菌消毒されたような大都会を想像していた。しかし、実際には、まだまだアジアの雑然とした喧噪が残る町並みだ(歩いたのは300メートル四方にも満たない地域だと思うので、別の場所なら全く違う印象を抱いたのかもしれないが)。結局、昼食は、近辺のOLさんや販売員の方々が食事をしていた、庶民派っぽいが、それほど汚くはない軽食堂で石焼きビビンバ。後は、コンビニで歯ブラシ等を買って、町歩きは終了。 夕食は、皆で本場韓国焼き肉。炭火を使い、店員さんが焼き上がった肉をはさみで切り分けてくれるスタイルだ。使われているのは韓国産の牛肉ということだが、柔らかいけど味わいはあまり深くない。焼き肉は、日本の韓国レストランで、和牛に「焼き肉のたれ」をつけながら食べる方が美味しいような気もするが、こちらの、生ニンニクと辛味噌と一緒にサンチュに包んで食べるのも、なかなか癖になる(生ニンニクが胃の中でしっかり存在感を出し続けるのが難点か)。キムチや水キムチ、野菜サラダなどなど、次々と副菜が追加されるのも健康的だ。 結局、ソウルを再訪したいか判断できるほどの滞在ですら無かったのが残念。ただ、新しいIncheon国際空港は、機能的で使いやすく好印象。シンガポール航空のラウンジが、フライト数が少ない割に立派で快適なのも良かった。無線LANも使い放題だったし。これで、空港から市内への交通がもう少し便利だと良いのだが(リムジンバスの本数は多いが、ソウル市内の渋滞がかなりひどい)。 "Secret Window" (04.9.14)Stephen King原作、Johnny Depp主演のサスペンス映画を観た。 原作は未読だが、Kingの作品だけに一筋縄じゃ行かないだろうと思いながらも、サイコ・スリラー方向に進むのか、あるいは超自然現象方面に向かうのか見当が付かず、終盤の鏡のシーンや壁にひびが入るシーンで、そう来たか! という快感があった。ダークな幕切れも、いかにもKingらしい。 ただ、全体に見ると凡庸な演出で物足りなさが残る。 結局、これは、Johnny Deppを鑑賞する映画だろう。過剰なほど「Johnny Depp的」な演技を、目をハートにして見つめるか、そりゃ、作り込み過ぎだろっ! とツッコミながら見るかのどちらかしかないような気がする。私も、ツッコミつつも肯定的に観ていた訳で、ここまで演じてしまえるのは、貴重な俳優だと思う。彼がTim Burton監督と組んだ「Charlie and the Chocolate Factory(夢のチョコレート工場)」が楽しみだ。 どれぐらい盛り上がっているかと言うと、あのお馴染みコーヒー・チェーンでも"Starbucks Coffee Mooncake"が、かの有名アイスクリーム屋でも"Ice-cream mooncakes from Häagen-Dazs"が売られているほど。さらに、あの高級チョコレート屋にも"GODIVA Mooncake Collection"が! |