IN/OUT (2004.8.8)

先週は、休暇を取って日本に行っていました。目的は、例によって矢野顕子の公演 @ 金沢・神戸 & 大阪

今年の夏は日本もずいぶんと暑く、屋外ではシンガポールと同じような感じでしたが、違うのはビルの中や乗り物の中。暑い…。常に最大出力ノンストップ稼働の冷房に馴れた身には、日本の冷房は何とも物足りません。もちろん、地球環境と健康のことを考えれば、過度の冷房がよろしくないのは承知していますが…


in最近のIN

金沢を誉める (04.7.31)

金沢に行くのは、これが初めてだった。観光としては、兼六園をちょっと散歩した程度だが、伝統ある文化都市という佇まいが、なかなか良い感じだ。夏祭りの時期だったせいか、町中で和服姿の女性を数多く見かけたのも、町の雰囲気をさらに良くしている。

既に県立の美術館があるのに、新しい美術館がもうすぐ完成するようだし、今回、コンサートで訪れた石川県立音楽堂も、駅の真ん前という立地、ホールの雰囲気・音響とも、とても良い施設だった。さらに、今回、矢野さんと共演したオーケストラ・アンサンブル・金沢の存在が素晴らしい。地方の交響楽団でありながら、積極的に外国人プレイヤーを招き、楽団の質を維持、向上させる努力を惜しまず、高い評価を得ているというのは、大したものだ。

もっとも、香林坊のバーで、オーケストラ・アンサンブル・金沢の、東欧出身美人弦楽器奏者と接近遭遇したことで、すっかり贔屓目に見てしまっているのだが…


小確幸としてのTC1100 (04.8.5)

シンガポール航空の機内で流される「安全の諸注意ビデオ」の「離着陸時は、電子機器の使用をお控えください」の部分で、PCとして映るのが、我が愛機と同じ、HP Compaq Tablet PC TC1100であることに気がついた。

それだけと言えばそれだけなのだが、ちょっと嬉しい。いや、かなり嬉しい。ただし、ビデオでは、タブレットPCの本体を回転させてキーボード部と合体させる操作が映るのだが、何をしているのだか分からない人が多いのではないだろうか? 本来の目的「PCの電源を切ってください」ということを伝えるには、普通のノートPCを使うべきだよなぁ。


アジア・カップをシンガポールで見る (04.8.7)

サッカーのアジア・カップ決勝戦は、こちらに戻ってからのTV観戦となった。この日は、日本人の友人達と食事をしていたのだが、ウェブで途中経過をチェックすると、1-1で前半を終了したところだった。

後半戦をTVで見るべく、バーやパブのTVを覗いてみるが、放映されているのは、ヨーロッパのチームの試合ばかりだ。自国が出場していないせいか、当地ではアジア・カップはほとんど注目されていないのである。それでも、Mohamed Sultan Roadで、日本・中国戦の中継にチャンネルが合っている店を見つけた。スポーツ・バーではないので、他には数組の客が静かにTVを見ているだけだった。

試合が終わり、日本の勝利に我々はすっかり上機嫌だったのだが、周りを見渡すと、他の客は皆帰っていた。決して騒いでいたつもりは無いのだが、中国を応援するシンガポール人には、喜ぶ日本人の存在が目障りだったのかもしれない。ちと、申し訳ない。

反日感情はあまり残っていないシンガポールだが、やはり中国の方に肩入れする人が大半のようだ。翌日の報道でも、日本の二点目が「ハンド」による疑惑のゴールだというのが大見出しになるなど、決して手放しで日本を誉める記事ばかりでは無かったのである。



中島らも氏の訃報には、大変な喪失感を覚えてしまいました。

らも氏の地元、宝塚市の教育委員会が製作しているカレンダーには、毎年、手塚治虫氏の漫画が使われています。手塚氏が宝塚市ゆかりの大偉人だということは認めるものの、その絵があまり好きではない私としては、来年度はらも氏の「微笑家族」を採用してはどうかと提案したいところです。