IN/OUT (2004.7.11)

National Dayまで後一ヶ月。NDP 2004のポスターが目に付くようになりました。

"Uniquely Singapore"ブランドの立ち上げなど、これまで以上に観光客誘致に力を入れている最近のシンガポールだけに(TV CMも頑張っている。これで誘致できるかどうかはともかくとして…)、これからの期間、花火大会など結構楽しめそうなイベントが続きそうです。


in最近のIN

"Super Size Me" (04.7.10)

サンダンス映画祭など、多くの映画祭で受賞した自主製作ドキュメンタリー映画を観てきた。

肥満大国・米国の実態と巨大食品産業が抱える問題を暴き出すというテーマだが、そのために、製作兼監督のMorgan Spurlock自らが、一ヶ月間、マクドナルドだけで食事をするという実験を敢行する。ルールは単純、

  1. マクドナルドのカウンターで買える物しか口にしない(水も含む!
  2. 店員に勧められた場合は「スーパーサイズ」にする
  3. メニューに載っている物を全種類、最低一度は食べる

この実験の部分がメディアで盛んに取り上げられていたので、体を張った電波少年的お笑い要素の強い作品という先入観を持っていた。ポスターなども、いかにもイロモノっぽい。しかし、実際に見てみると、確かにこの実験が映画を進行させる推進力になってはいるが、中心はインタビューや資料映像だ。そこかしこにブラックな笑いを交えながらも、意外なほど真っ正面から食品産業を告発する作品だった。

三人の医師と一人の栄養士による定期的なチェックを受けながらの実験の結果は、まさに命懸けの映画製作、と言えるものだ。変人っぽい印象は観客を惹きつけるためのギミックに過ぎず、Spurlock氏自身は、芯の通った真面目な人なのかもしれない。映画に登場する彼のガールフレンドは、かなりまともな人ぽかったし。

食を巡る状況は不健康で歪んでいるが、ファストフード業界という巨大権力を相手にしたこういう映画が評価され、一般公開されるというのは、米国に健全性が残っているという証左だろう。規制の多いシンガポールでもちゃんと上映されたことも評価すべきか。同じくドキュメンタリーの問題作、"Fahrenheit 9/11"も楽しみである。


Firefoxに乗り換える (04.7.11)

これまで、メインのブラウザにはOperaを使っていたが、Mozilla Firefoxに切り替えることにした。大昔はNetscapeユーザーだったが(当時は、IEなど他の選択肢がまだ無い時代だった)、バージョンアップを繰り返した結果、重くなり過ぎという印象で使わなくなってしまっていた。今回、その流れを汲むMozillaへの復帰である。

Firefoxは、よりシンプルで高速なブラウザを目指したというだけに、なかなか軽快な使用感だ。Operaと比較すると、タブが使え、ポップアップが禁止できるという点では同じだし、表示速度や操作のカスタマイズについては負けているようにも感じるが、無理な高速化を図っているという気がするOperaより、全体的に安心感がある。テーマや拡張機能をインストールすることでカスタマイズできる所が楽しい。ただし、Operaでも同様だったが、Internet Explorerでしかうまく機能しないサイトもあるのが残念である。Active Xなんか使うのはサイト製作者の自己満足だと思うのだが…。タブも使えないブラウザなのに、IEが当たり前のようにのさばっている状況は困ったものだ。

Opera 7.5の日本語版がなかなかリリースされないのが、他のブラウザを探すことにしたきっかけだったのだが、そうこうしているうちに、その販売代理店のLivedoorは球団買収(にかこつけた売名行為?)で脚光を浴びている。本業に身を入れずこんなことをしている企業に見切りを付ける結果になり、Firefoxへの乗り換えは正解だった思う今日この頃である。



National Dayが近づいたことは、ポスターだけでなく、騒音でも気付かされます。パレード当日の演技飛行の練習のためでしょうか、この時期、アパート上空を戦闘機が通過することが多いのです。あの爆音はかなり凄い。