IN/OUT (2004.6.6)

世間ではすっかり一般化しているらしいのだけど、私はすっかり時流に乗り遅れていた町中での無線LAN接続というのを、遅ればせながら試してみました。島内に無料のホット・スポットというのはあまり無いようですが、SingTelやStarHubのアカウントを持っていれば、カフェなどで接続できるところが多いそうです。

結果、我が家の近く=町はずれのStarbucksでも、愛機、iPAQ Pocket PC + CF無線LANカードで、あっさりと接続可能。他に、DeliFranceの店舗でも問題ないことを確認。これまで外で使っていた携帯電話によるGPRS接続より遙かに速く、こりゃ便利だわ。


in最近のIN

"Faye Wong World Tour 2004" (04.6.2)

香港の人気歌手&女優、Faye Wong(王菲)の公演「菲比尋常 世界巡回演唱会」を観に、Singapore Indoor Stadiumへ行ってきた。

これまでに観た中華系スターの公演に比べると、曲間のMCがほとんどなく、派手なダンサーの踊りもない、もちろん、何度もある衣装替えや、せり上がるステージセット、花火などなど、サービス精神には満ちているが、どちらかと言えば歌唱に徹したパフォーマンスだ。バックバンドは9人で、曲によっては、さらに弦楽四重奏が加わる。

様々なタイプの曲が歌われるのだが、ちょっとバラエティに富みすぎているような気がする。欧米、特にアイリッシュ系のロック・テイストを取り入れた曲などは好みだが、私には退屈なものも結構あった。しかし、ライヴでの歌唱力は予想以上だった。声量よりも、声質で勝負するタイプだと思うが、Blondieの"Heart of Glass"など、見事に自分のレパートリーにしてしまっている感じで好感。

さすがにトップ・スター。アイドル的人気も健在で、満員の場内は蛍光スティックと声援に満ちていた。しかし、最後の曲でFaye嬢が退場するや、まだバンドが演奏を続けているのに、一斉に帰り始める観客達。当然、アンコールも無し。シンガポールでのコンサートでは、こういう手のひらを返したような冷めた態度がしばしば見られるんだよなぁ。


"Soweto Gospel Choir" (04.6.5)

Singapore Arts Festival 2004の一環として開催された南アフリカのゴスペル・グループの公演を観に、Victoria Concert Hallへ行ってきた。

南アフリカ、Sowetoの教会から選りすぐられた男女27名によるコーラスとダンス。曲によっては、ギター、ベース、ドラムス、キーボードが入るが、基本的に伴奏は、二つの太鼓と手拍子や口笛だ。Zulu語などで歌われるアフリカン・ゴスペルが主体で、米国のゴスペルや"Amazing Grace"のような有名曲、Jimmy Cliffのナンバーなど英語の曲も混じる。

構成にショー・ビジネス的なけれんみは無く、照明やバンドのPAなど、むしろ素人臭くさえある。歌声、ハーモニー、あるいはダンスにしても「洗練」という言葉は似合わない。そこにあるのは、優れた身体能力をそのままぶつけてくるような、圧倒的な存在感の肉声であり、ダンス・ステップである。そういう意味では、英語曲よりも、ポップスの定型にとらわれないZuluのトラディショナル・ナンバーの方が、遙かに迫力が伝わってくる。

凝った演出や、秀でた技巧を見せつける演奏もライヴの魅力だが、こういう、ひたすら肉体の持つパワーを解放しているようなステージもまた、実に気持ち良いことを再認識した。さすが、Bono、Queen、the Eurythmicsなどのミュージシャンと共演し、Mandela元大統領の前でも演奏したことがある実力グループだ。贅沢を言えば、由緒あるコンサート・ホールで椅子に座って姿勢を正して聴くよりは、立ち上がって、一緒にビートを感じながら聴きたかったところである。


PC購買欲点火 (04.6.6)

これまで、仕事上ではノートPCを持つ必要性は無かった。出張時も、メールとテキスト・エディタが使えれば十分なので、Pocket PCと折りたたみ式キーボードで用が足りていた。

しかし、出先でオフィス系のアプリケーションを使う必要性が出てきて、持ち運び用PCの購入を真剣に検討することになった。過去、東芝リブレット初代機やカシオFiVA初代機という超小型機を持っていたことがあるが、今回の購入目的では、あまり小さすぎるマシンは作業性が悪くなってしまう。しかし、B5サイズやA4サイズのノートPCに、あまり魅力を感じていないため、候補選びに悩む。また、当地で日本語PCの販売を行っている業者に見積もりを取ってもらったところ、日本で購入するより3割り増し程度の値段になってしまう。ソフトウェアも日本から通販で購入すると、これまた結構な値段になってしまう。

と悩みながらも機種を絞り込み、色々と手配を開始。久々のITマッシーンの購入は、楽しい。



ということで、新規に購入予定のマシンでインターネット・アクセスを容易にするため、これまで使っていたUSB接続のADSLモデムから、EthernetとUSB両対応のモデム機能付きルーターと無線LANのアクセス・ポイントの組み合わせに切り替え。気が抜けるほど簡単な設定で、メイン・マシンからのUSB接続も、Pocket PCからの無線LAN接続もOKになった。敷居が高いと思っていた家庭内無線ネットワークだったけど、すっかり技術がこなれ、誰でも簡単に使えるようになっていたのだな、と浦島気分の今日この頃です。