IN/OUT (2004.5.23)

先週書いた、MRT車内での寸劇仕立てのマナー向上アナウンスは終了し、普通の調子のアナウンスになっていました。さすがに、あれは大多数の反感を買ったのかしらん?


in最近のIN

"Calendar Girls" (04.5.18)

Helen Mirren主演、実話を基にしたイギリス映画を観てきた。オバサマ達が、病院への基金を募るためヌード・カレンダーを作ることにするというストーリーは、失業したオジサン達が男性ストリップに挑戦するイギリス映画、"The Full Monty"を思い出させる。彼の国の良い年こいた大人達は、とりあえず「脱いで」問題を解決しようとするのだろうか?

ストリップを実演するまでにすったもんだするけど、やってしまえばハッピーエンドの、"The Full Monty"のオジサン達とは違い、こちらのカレンダー・ガールズは、「今、55歳。今脱がなきゃ、いつ脱ぐ」とばかりに、結構、嬉々としてお脱ぎになる。しかし、カレンダーが大成功しても、それで単純には話が終わらないところが、男女の違いか。もっとも、ヌード披露に至る動機からして違うのだが。

笑いも感動もある映画だが、英国映画らしく、どちらの要素もハリウッド的な押しつけがましさが無い。淡々とした上品な味わいで良い感じだ。そして、舞台となった英国の田舎の風景が、じつにのどかで美しい。劇中、何度も歌われる"Jerusalem"の調べがよく似合う、絵画のような風景を見ているだけで眼福だった。


「なんじゃもんじゃ」を誉める (04.5.22)

このところ、来客があったり、歓送迎会があったり、単なる飲み会があったりと、外食することが多かった。その中の一軒が、当地の日本食系の店の中でも異彩を放つ「なんじゃもんじゃ」。何度か行ったことがある店だが、一度、記録しておこう。

ここは、お好み焼きをメニューの中心に据えた居酒屋である。お好み焼きというのが、大阪風も、広島風も、もんじゃ焼きも有るという節操の無さだが、それ以上にこの店を有名にしているのが、美人三姉妹の存在だ。どれぐらい美人かというと、二階建てバスの全面に三姉妹の写真を大々的にフィーチャーした広告を出したことがあるぐらい、自信たっぷり。あの巨大ピンナップ付きバスは確かにインパクトが強く、当地の日本人社会では相当な話題になっていた。三姉妹目当ての男性日本人客殺到のため()、二号店もオープンしたという繁盛ぶりだ。もっとも、二店舗になってしまうと、三姉妹が一同に介することが無くなる訳で、店の「売り」としては弱くなったような気もするが。

実際に行ってみるまでは、店員の外見だけで勝負しているいい加減な店では、と思っていた。しかし、現場で見ると、三姉妹の人気の理由は、接客態度にこそあるのだと感じる。美人でかつ愛想が良い店員というのは、当地においては大変な希少価値がある訳で、これは繁盛して当然というものだろう。さらに、三姉妹以外のローカル従業員も、接客能力はともかく、愛想の良い人を揃えている。店の方針が従業員全員にきちんと行き届いているのだろう。味は、十分許容範囲。「お好み焼き屋」としては高目の値段だが、それも許せるところだ(← 完全に店側の思惑にはまっている…)。



その他に、インド人お墨付きの北インド料理の店、高めの和食屋、上品な中華料理屋に下品なカラオケ屋などなどを探訪していました。香港と比べると、圧倒的完敗を喫しているシンガポール・レストラン事情ですが、まぁ、探せばそれなりにそれなりの所もあるのかな。

という訳で、今から香港へ。あくまでも出張であって、飯を食べに行く訳じゃありませんが。