IN/OUT (2004.4.11)

MRTの駅やショッピング・モールのエスカレーターの故障が非常に多いような気がします。文句も言わず、止まったエスカレーターを上り下りするのに、すっかり慣れてしまいました。やはり、暑い中で機械を稼働させ続けるのは、負荷が高いのか。そう言えば、故障して道路で立ち往生しているバスも、よく見かけるし。

あるいは、システムを作るまでは良くても、メンテナンスが苦手という風潮なのか。先週、文句を書いたSISTICもそうだし、映画館のウェブ予約システムも不調のことが度々あるしなぁ…


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"Apollo 13: The IMAX Experience" (04.04.10)

"Apollo 13"を、IMAXシアターで観てきた。

1995年のオリジナル公開時から評判が良い映画ということは知っていたが、いかんせん Tom Hanksが主演だったので見る気が失せていた(彼の何が嫌なのか自分でもはっきりとは言葉にできないのだが、とにかく虫が好かない)。今回、IMAX対応になっての上映ということで、ようやく見てみることにした次第。

実際のアポロ13号の事故をかなり忠実に再現しているようで、ハリウッド的な誇張があまり感じられない。時代の再現にも神経が行き届いているし、細かいところまで綿密に計算された非常にそつのない演出だ。

意地悪く見れば、あまりにもそつがなさ過ぎるという気もするが、IMAXという上映システムの、8階建てのビルに相当する超巨大スクリーンと臨場感溢れるサウンドで鑑賞すれば、些細な文句を付ける気は失せてしまう。有無をも言わさぬ迫力の前では、たとえTom Hanksが大アップになっていても良い映画じゃん、と納得させられてしまう。なんか悔しいけど。

作品のクオリティの高さ自体はもとより、困難なプロジェクトに立ち向かうプロフェッショナル集団の苦闘を、現実に基づいて映像化するというコンセプト自体が、万国の人の胸を打つのだろう。NHK視聴者としては、田口トモロヲのナレーションを挿入してもらいたいところだった。いっそのこと、Annie Lennoxではなく、中島みゆきの歌を入れても良かったのでは、と思うぐらいだ。← 素直に誉めてないな、我ながら…



エスカレーターに関しては、故障云々以前に、地下街などに無駄なアップダウンが多い=エスカレーターの設置が増える、という図式に陥っているような気がします。恐らく、既に設置されている配管等を避けるために段差を作らざるを得ないのでしょうが、都市計画の欠如というものを感じます。シンガポール政府は、Orchardなど商業地区の地下街設置を奨励するための減税措置を打ち出したようですが、大丈夫かいな?