IN/OUT (2004.3.21)

TVのチャンネルをザッピングしていると、インド系放送局で手が止まってしまうことが、しばしばあります。あの、独特の暑苦しい演技が続く映画、そして、暑苦しい男女が暑苦しく歌い踊るミュージック・ビデオ。Tamil語が分からなくてもインパクトは十分です。

インド系の人達は、子供の頃から、ずーっとああいうのを見続けている訳だから、独特の美意識が形成されるのも頷けるという気がします。インド自体にはあまり行ってみたいという気はないのですが(過去、トランジットで二泊しただけだが、あの濃い雰囲気は、もう十分)、文化的には面白いところだと思っています。


in最近のIN

"Secret Garden Live in Concert" (04.03.18)

Secret Gardenの公演を観に、Esplanade Concert Hallへ行ってきた。

ノルウェー出身の作曲家 Rolf Lovlandと、アイルランド出身のバイオリニスト Fionnuala Sherryの二人組ユニットで、ジャンルで言えば「ニューエイジ」や「ヒーリング系」に区分されることが多いと思う(本人達は「ポップス」だと言っているようだが)。

ステージにはドラムス、ベース、ギター、キーボード、管楽器の5人のバックバンド。さらにゲストプレーヤーとして、ハープとヴォーカルを担当する女性も登場した。演奏された曲の大半はインストゥルメンタルで、ノルウェーとアイリッシュ・トラッドの音楽をベースにしたメロディーラインは私のツボだ。

ライティングも凝っているし、リズムを強調した盛り上がる曲を要所要所に持ってくる構成も良かった。

あまり「ニューエイジ」や「ヒーリング系」(この辺の言葉には、どうも胡散臭い印象を持っている)という感じはしない。が、良くも悪くも「イージー・リスニング」の枠内にまとまってしまっているかな。個人的には、もっと意外性のあるアレンジやリズムを試みてもらえると、さらに好みになると思うのだが。曲間のMCも、真面目な優等生的なもので面白みは無い。

しかしまぁ、そんなことよりも、タイトな衣装に身を包んだ女性バイオリニストが、リズムに乗ってアイリッシュ・メロディーを弾きまくる姿に、私が圧倒的に弱いということを再認識させられた。「Lord of the Dance」や「Riverdance」でもそうだったなぁ。今時の言葉を使えば、女性バイオリニスト萌え、ってところか。



偶然、インド系住民が集まっているところに出くわしました。そのビルの一角に、インド舞踊や音楽を教える教室が集まっているらしく、かなりの盛況ぶりでした。ガラス張りで外から様子を見ることが出来たシタール演奏教室にはちょっと心惹かれたものの、サリーを着たインド系女子100%の集団は、さすがに敷居が高かった…。