IN/OUT (2003.11.15)

先週は日本出張でした。

昼間飛ぶと丸一日潰れてしまうので、夜行便を選ぶことが多いのですが、これだと離陸後と着陸前の食事やら何やらのせいで、ほとんど寝る間が無い。そのまま仕事を入れてしまうと、能率が上がらないし、疲れがずっと取れないままになる。今回は、土曜日の朝に到着だったので、仕事の問題はありませんでしたが、朝9時に都内のホテルに到着してしまうと、まだ店とか開いてなく、手持ち無沙汰。7時間弱のフライトは、なんとも中途半端です。


in最近のIN

「ジャン・ヌーベル展」 (03.11.9)

日曜の東京。電通本社ビルなどを手がけている建築家、Jean Nouvelの個展「ジャン・ヌーベル展」を見に、東京オペラシティアートギャラリーに行ってきた。建築にさほど興味がある訳では無いのだが、今回は、ドライで無機質なものを味わいたかったのである。

展示されているのは、デザイン画など二次元の物ばかりで、素人考えで予期していた立体模型などは無し。それでも、見せ方に工夫が凝らされていて、展示空間自体に魅力がある。圧巻は、横幅25メートルのスクリーンに映しだされる建築物の写真。ガラスを多用した、彼の作品の中に居合わているかのような迫力だ。

人間臭い、ウエットな物なんか御免だぜという気分で出かけた展覧会だったが、実際には、建築はその建物・空間に人がいて初めて完成するもので、無機質とは対極にあるのだ、と認識を新たにしつつ、これはこれで興味深い展示だった。

オペラシティに行ったのも初めてだった。オフィスビルになっていることを知らず、Esplanadeのような文化施設を想像していたので、その味気なさには、ちょっとがっかり。


ヨドバシカメラを誉める (03.11.9)

来年の旧正月休みのためのカメラが欲しくなった。 今使っているニコンのデジカメの望遠側の倍率とAFの速度では、野生動物の撮影にストレスが溜まりそうなのだ。さらに、最近発売されたオリンパスのレンズ交換式一眼、E1のサンプル画像を見て、その素晴らしさに購買欲が盛り上がっていた。ダストリダクションや防塵構造など、砂漠に持って行っても、大丈夫そうだ。

しかし、ヨドバシカメラの店頭で触ってみると、コンパクトカメラしか使ったことの無い自分には、E1の現物はかなり大きくて重い。軽快なAF動作など操作感は素晴らしいのだが…。他社のデジタル一眼には食指が動かないし。散々迷った末、ギブ・アップ。もう一回り小さくなるまで、待とう。

それにしても、ヨドバシカメラ、良い店である。シンガポールに欲しい。豊富な品揃えと、ほとんどの物を実際に手に取って試せるというのは、実に素晴らしいことなのだ。こういう店がシンガポールには皆無。さらに、ほとんどの店員が的確な商品知識を持っているのも、こちらでは信じられない事である。住宅費や食費などの安さの分、平均個人所得総額では下回っていても、嗜好品や贅沢品に対する可処分所得では日本より上、という調査結果もあるシンガポールだが、供給側がまったく追いついていないという気がする。



落ち込みスパイラル突入中。失ったものの大きさに、茫然。悔いの根本は、自分が本当に望んでいたことから目をそらしていたことだ、というのを理解したのが、結果を突き付けられて取り乱した一週間後、という事態に、自失。カメラ選びのように、一時間悩んで終了、とも行かず、いっそしばらく冬眠に入ろうか…。あ、住んでるところは常夏だ。

それでも、Life goes on. 来週前半は、香港。後半は、社内旅行。ということで、次の更新はしばらく先になりそうです。