IN/OUT (2003.7.27) |
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SARS騒動勃発以来、久しぶりの香港出張に行ってきました。観光客も戻ってきたようで、香港はすっかり活気を取り戻しているようでした。 特に、天候のチェックもせずに出かけたのですが、行きの機内放送によれば、折り悪く、台風接近中。もっとも、少々揺れはしたものの、問題なく到着し、空港から市内への電車移動にも支障は無し。風は強いけど雨は小降りで、大したこと無いと高をくくっていたのですが、ホテルにチェックインし、近くのコンビニに行ってみて、町の人通りの少なさにびっくりしました。香港的にはまだまだ宵の口、夜の10時半というのに…。TVをつけると、8号警報というのが発令中。休校になったり、公共交通機関が止まったり、オフィスもクローズしたりする、高度の警報だったようです。翌日、午前中には警報解除となり、大きな影響はありませんでしたが。 最近のIN"The Hunted" (03.7.23)William Friedkin監督、Tommy Lee Jones & Benicio Del Toro主演の映画を、香港行きのSQ機内にて鑑賞。 普段、飛行機内で映画を観ることはあまりしないのだが、この作品は、オレゴン州ポートランドでロケを敢行したという話を聞いていて、是非、観たかったのだ。彼の地ではエキストラの募集をしていたそうなので、私も滞米時期がずれていたら、Del Toro氏と共演できていたかも…。 非常に地味な映画ではある。殺戮マシーンと化した元特殊部隊員 Del Toroを、元教官 Tommy Lee Jonesがひたすら追跡するというもので、"First Blood"(邦題は「ランボー」)を思い出せる設定であるが、エンターテインメント色は薄く、より骨太でハードボイルドな作品になっている。二人の戦いでは銃は使われず、手作りのナイフでぶつかり合う。その荒々しい暴力性と、シンプル過ぎるとも言えそうな筋立ては、商業娯楽映画としては、観客層の幅を自ら狭めるものだと思う。が、私としては、この無骨な緊張感溢れるFriedkin監督の映像は、まさにストライクゾーンだ。 オレゴンの森が主な舞台で、期待していたポートランドの町並みはあまり映らなかったが、それでも懐かしい雰囲気が感じられた。それも含めて、妙に印象に残る映画になった。 日本では大きな地震もあったようで、改めて、台風も無ければ、地震も無い、「天災は忘れちゃっても大丈夫」、シンガポールの平穏さをありがたく思う今日この頃です。 8月は、夏の矢野顕子強化月間となります。次週はイベント第一弾につき、次回更新は翌々週以降になりそうです。 |