IN/OUT (2003.7.20)

SARS患者数がゼロになり、現時点では完全鎮圧となったわけですが、衛生や病気予防に対する関心が高まったのは、災い転じて福となす、と言える効果だったと思います。「公衆トイレをきれいに保とう」といった類のキャンペーンが今も継続されています。もっとも、キャンペーンというのは、長く続くと、慣れが生じて効果が薄れていくものです。果たして、どうなることか。


in最近のIN

また一つ、RIMOWAケース (03.7.19)

旅行鞄を修理に出した。RIMOWAのケースは、シンプルなデザインと使い勝手の良さを大いに気に入っているのだが、金属製の外観から受ける印象ほどの頑丈さに欠けるのが欠点だ。使用頻度が最も高い小型のトローリーの鍵と取っ手に不具合が生じたので、販売店でサービスセンターの場所を教えてもらってきた。

聞き慣れない住所だったが、当地の場合、狭く、タクシー代が安いので、住所さえ分かれば、心配無しにタクシーに乗るだけである。着いたのはKallangの工業団地。雑然とした一角の小さなオフィスに、Singlish全開のおばさまが一人だけの「サービスセンター」。ブランド・イメージとは著しいギャップがあるが、とにかく不良個所を説明して預けて帰った。ただ、その後の電話のやりとりで、どうも、私とおばさま、おばさまと修理工の間の伝言ゲーム的意思疎通に、若干の不安が出てきた。ま、何とかなるだろう。

そうこうしているうちに、次の出張の予定が入った。修理に出しているトローリーはこの三年ほどで良い頃合いに傷がつき、もはや手放せない味わいが出ているのだが、これを買うときに、キャスター無しのシンプルなBoard-Caseとどちらにするか、かなり迷ったのだ。実用性ではキャスター付きの方が優れているのは明らかなのだが、キャビン・トローリーという形状は、完全には好きになれないところがある。やせ我慢してでも手で持つシンプルなケースの方が美しいのでは、という思いがずっとあったところに、このタイミング。販売店に行ってみると、今、使っているのとは別の製品ラインだが、まさに在庫が…。

ということで、また一つ、購入。まもなく修理が完了するはずのトローリーとどう使い分けるかを考えなくてはならないが、しばらくは新ケースをせっせと使い込んで、新品臭さを早く消さなくては。散財は楽し。



セミナー会場の入り口や、一部企業の受付などでは、いまだに体温チェックが行われています。単なる風邪や体調不良で発熱している場合に、どのような扱いをされるのか分かりませんが、発熱をおして仕事をする、というような根性論的頑張りが、全く推奨されない社会になった、と言えるのかもしれません。

それにしても、病院の入り口でまで体温チェックが行われていたのには、ちょっと違和感がある今日この頃です。