IN/OUT (2003.7.6)

当地のコンドミニアム(日本で言うところの、マンション・タイプの住居。因みに、シンガポール国民の8割近くは、HDBと呼ばれる公団住宅に居住。一方、外国人がHDBに住むことは、過去、色々制限があったため、いわゆる駐在員は、コンドミニアムに住むのが一般的)には、ほぼ例外なく、バーベキュー用の設備が備わっています。この暑さにも関わらず、その稼働率は高く、私が住んでいるところでも、毎日のようにBBQパーティーが開かれています。


in最近のIN

"The Twins Effect" (03.7.6)

久しぶりに香港映画を観てきた。"The Twins Effect"。香港で大人気のアイドル "Twins"主演、脇をEkin Chengなど大物スターが固め、さらにJackie Chanもちょい役で出演(各種資料などを見ると、どうやら最初はもっと重要な役回りだったと思われるのだが、上映時間の都合などでカットされたのかもしれない)。広告も盛んにされており、香港娯楽映画としては、大型作品と言えそうだ。セリフは広東語。中国語字幕と英語字幕が付いての上映である。

内容は、吸血鬼ハンター物。アイドルの女の子が吸血鬼と戦うとなると、あのTV番組を思い出す訳だが、この映画の製作陣も堂々と"Buffy The Vampire Slayer goes East"と言い切っている。もちろん、香港映画だから、吸血鬼とアイドルの女の子は、カンフー・アクションで戦うのである。ワイヤーに吊られて、空中を駆けることができなければ、香港でアイドルは張れないらしい。なお、主演のTwinsは、Charlene Choi嬢とGillian Chung嬢の二人組。元々は別個に活動していた二人を、組ませたところ人気爆発したそうだ。Twinsと言っても、双子では無い。

アイドル映画として、押さえるべきところは押さえている。色々な服を着せてみたり、ちょっとロマンチックなシーンを入れてみたり。しかし、そうしたお約束以上に、アクションや、ベタなお笑いや、お涙頂戴シーンをてんこ盛りにしてしまうサービス過剰が、さすがに香港娯楽映画だ。人間を襲うことを自らに禁じたストイックな吸血鬼と、彼に恋した女の子。彼女の兄の凄腕ヴァンパイヤ・スレイヤーと、新米助手の女の子。そして、ヨーロッパからやってきた邪悪な吸血鬼。うまく物語を運べば、正当派アイドル映画として楽しめる作品になると思うのだが、いかんせん、流れを分断するように、アクション・シーンやお笑いシーンが入ってしまう。私には、ここまでのサービスは要らぬお世話のように思える。本当は、もっと泣ける映画に仕立てることもできるストーリーなのに、なんかもったいないような気もする。

しかしながら、中華系シンガポール人には、まさにこのサービス過剰感が堪らないらしく、ベタな笑いのシーンで、場内大爆笑。さらに、観客のリアクションから、Jackie Chanの人気ぶりも再確認。

ということで、私とは少々リズムが合わず、しょっちゅう観るのは食傷しそうだが、たまには香港娯楽アイドル映画も悪くない。



日本では、アウトドア好きの人以外にはあまり縁の無いBBQも、こちらに来ると、一般的な社交の場となります。特に、日本人の集まりだと「お宅拝見」的な要素も加わる訳です。もっとも、日本人だけが集まる場合だと、手際の良い人がおらず、炭をおこすだけで随分と時間がかかってしまうことがしばしば。先日、参加してきたBBQパーティーがまさにそれで、手伝いもせずに飲んだくれているうちに酔いが回り、BBQを食べた記憶が…