IN/OUT (2003.5.4)

シンガポールの貨幣単位は、シンガポール・ドルで、補助単位がセントです。現在、1セント硬貨の新規鋳造は行われておらず、店での現金支払いは、多くの場合、5セント未満の端数は切り捨て、ということになっています。

ただ、スーパーマーケットのレジなどでは、端数有りの金額を言われるので、切り上げだったか切り捨てだったか、と躊躇してしまい、つい5セント玉を出しそびれることが多く、以前よりも小銭入れに硬貨が溜まってしまうことが増えてしまったように思います。そういうのを気にするというのも、微妙にセコい話ですが。

さらに、店によっては、相変わらず1セント硬貨の釣り銭をくれるところもあり、ますます、少額硬貨が溜まってしまう…。いや、本当にセコい話ですが。


in最近のIN

"Johnny English" (03.05.04)

"Mr. Bean"でお馴染み、Rowan Atkinson主演のコメディ映画を観てきた。

実のところ、"Mr. Bean"は好きではない。見ていて、笑う回数よりも苛立つ回数の方が遙かに多い。また、この作品に対する当地の映画評は酷評に近いものばかりで、そういう意味では全く期待していなかったのだが、ひとえに、これが本格的映画デビューとなるNatalie Imbruglia嬢("Torn"のスマッシュ・ヒットはもう5年前か…)目当てで観に行った次第。

映画が始まると、やはり予想通り、Rowan Atkinsonのベタなギャグが続く。ドリフのコント並みのレベルだ。せめて、たたみかけるようなテンポでギャグを繰り出してくれれば、と思うのだが、いまいちリズムに乗れない。また、スパイ映画のパロディなのだが、"Austin Powers"のような丹念な作り込みが感じられない。元々、当地の映画館は非常に冷房がきつく寒いのだが、体感気温をさらに数段階下げてくれるような「寒さ」である。

しかし、John Malkovichが怪演する悪玉の、あまりにも荒唐無稽な企みが明らかになる辺りから、それなりに面白くなってきた。まったく、こんな設定の映画が許されるとは、英国王室の懐が深いと言うべきなのか。また、この映画が英国でナンバーワン・ヒットとなったということは、やはり英国人はひねくれていると捉えるべきなのか。結果として、欠点はいくらでもあげつらうことができるし、褒めるべきところなど、ほとんど皆無なのだが、なんだか許せる映画になってしまった。

お目当てのNatalie Imbruglia嬢は、期待以上の好演で、これに関しては、無問題。今後も映画界でさらに活躍していただきたいところである。



OrchardやMarina Southのショッピング・モールを歩くと、今更ながら、欧米の高級ブランド店が軒を連ねていることに驚きます。平均的なシンガポール人が、それほどブランド衣料を購入するとは思えず、海外からの観光客に、売り上げのかなりの部分を依存しているのでは、と想像します。

となると、今のSARS騒動による旅行者の減少が相当な痛手になっているはずで(ぱっと見たところ、白人観光客の数は、それほど落ち込んでいないようにも思えますが)、このままでは、ボディ・ブローのようにシンガポール経済への打撃が効いてきそうです。

すでに、新規感染者の発生はほぼ沈静化しているので、今月末からのGreat Singapore Saleが盛り上がってくれることを願います。本来は、海外からの観光客誘致が主目的の全島挙げてのバーゲンセールですが、安売りとなれば、こちらの住人にもメリットは大ですから。