IN/OUT (2003.4.27)

通勤の友、iPodは、普段はわざわざ選曲することはせず、アルバム単位のシャッフルにして流しっぱなしにしています。結果、今の気分じゃないなぁというアルバムに当たってしまうことも多いのですが…

今週は、ツボにはまる選曲が続き、「そうかそうか。 愛いやつじゃ」という気分にしてくれやがります。マシンに情を移してるようじゃ駄目じゃんと思いながらも、人の力になれるというのは素晴らしいことで、うらやましいよ、iPod君、などと思ったりもする今日この頃です。


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シンガポール観光拾遺集 (03.04.17-20)

先週書けなかったそこここについて。

Duck Tours

昨年から始まった新観光名物、Singapore Duck Tours。第二次大戦中に使われていた水陸両用車を観光用に改造した車両で、Suntec CityからCity Hall界隈の地上を回り、Marina Bayから水上を行く。意外にガイドの観光案内が充実しているし、Merlionを正面から眺められるのも特典である。他の経験者に聞くと、水には、ゆっくりゆっくり入ったそうなのだが、今回のドライバーは勢いをつけて突入。結果、ウォータースライダー状態の水しぶきを浴びてしまった。この方が、アトラクション的には楽しいが、Marina Bayの汚い塩水が減点。

Tea Chapter

Chinatownにあるお茶屋さん。一階では茶葉と茶器が売られ、二階から上でお茶を飲むことができる。かつて、英国女王も訪れたというのが売り文句なので、もっと敷居の高い店を想像していたのだが、実際には、地元の若い衆もお茶を飲みに来る気楽な店だった。部屋によって値段が違うようだが、安い部屋でも雰囲気は悪くなく、靴を脱いでくつろげるし、一度お茶っ葉を頼むと、かなり長時間粘ることができる(カードなどゲームの貸し出しもしてくれるようだ)。初心者には、中国式Tea Ceremonyの解説もしてくれる。すぐ近くに、地元民&在星日本人に圧倒的人気を誇る餃子屋があるので、この二軒で午後のかなりの時間を潰すことも可能だと思う。

Masjid Sultan Mosque

Arab Street近くにある、シンガポールではもっとも古い(1824年に開かれ、現在の建物は1924年に建築されたもの)モスク。非イスラム教徒はホールの中には入れず、周囲の廊下から中を覗くだけなので、いささか物足りない。また、偶像崇拝を禁じているためか、我々には、内部の装飾に宗教施設っぽさがあまり感じられない。観光気分でいくとがっかりするかもしれないが、リアルなイスラム教の雰囲気を感じ取れるのは貴重だ。あまり人のいない時間に訪れたのだが、礼拝者の多い時間帯に行くと、また受ける印象が変わるのだろう。

Esplanade

コンサートなどでは何度も訪れているEsplanade Theatres on the Bayだが、観光目当てで行くにも良い場所だと思う。内部には、ちょっと毛色の変わったショップが入っているし、妙に洒落た足マッサージ屋もある。Marina Bayに面した遊歩道からの、Raffles Placeの高層ビル群を背景にしたThe FullertonやMerlionの眺めは、シンガポールでも有数の夜景スポットだと思う。週末の夜には、屋外で無料コンサートも開かれている。これで、Marina Bayから吹くのが爽やかな潮風なら良いのだが、蒸し暑いだけ、という夜の方が多いのが残念ではある。

Pink Dolphin Lagoon

Sentosaの人気アトラクション、Pink Dolphinのショー。昨年訪れた時は見そびれたのだが、今年はばっちり。ただし、日本の巨大水族館で華々しく行われているようなイルカショーと比べると、芸としてのレベルは低い。しかし、プールではなく、自然の砂浜でイルカを間近に見られるのが嬉しい。

Holland Village

欧米人が多く住む高級住宅街に、エスニック雑貨屋や飲食店が集まっているのが、Holland Villageだ。MRTの駅から遠く、あまり行く機会が無いのだが、当地にあってはかなり真っ当な飲食店が多いようだ。事前調査無しで入ったインド料理屋もかなりおいしかったし、今後、要調査のエリアである。

DFS Galleria Scotts Walk

今年一月、市内の巨大免税店が、Millenia WalkからScotts Roadに移転した。1階にはシンガポール土産、2階〜4階にブランド品が並ぶ店舗は、かなり巨大だ。Orchard Roadにブランド品を扱う店は多いが、一カ所でとりあえず沢山の物を揃えてしまいたい時には便利だろう。本当なら、いかにも日本人で混み合いそうな所だが、時節柄、がら空きだったのが悲しい。



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"Willard" (03.04.27)

一風変わったサスペンス/動物パニック系映画のリメイク版を観てきた。

オリジナルの、1971年版「ウィラード(と、続編の「ベン」)は、妙に印象に残っている映画である。といっても、映画館で見たのではなく、TVの洋画劇場、何となく日曜洋画劇場という印象が強い(関係ないが、Sean Conneryの007というと、月曜ロードショーの荻昌弘氏の解説の印象が非常に強い。水曜ロードショーとかゴールデン洋画劇場には、あまり思い入れが無いけど)。多分、三回以上はオンエアされたのではないだろうか。ネクラな青年が地下室で大量のネズミを飼って… という物語は、決して派手なものではないのだが、なぜか私の子供心に訴えかけるものがあったようで、オンエアの度に見て、鮮明に刷り込まれている。

そのネクラ映画が、なぜか21世紀の今、リメイク。さっそく観に行ったのだが…
なんだかなぁ。あまりにも力の入りすぎた演技は、狙いなのだろうか? これが初監督作品らしいGlen Morgan監督の演出全般に余分な力が入り過ぎている感じで、観ていて疲れる。さんざん疲れさせて、このオチは無いだろう、と、最後は腹立たしくなってくる。いくら流行とはいえ、こんなリメイクに意味があるのか?

一応、前作に敬意を表したのか、サスペンス映画のテーマとは思えない佳曲「ベンのテーマ」が劇中に流れるのだが、その使い方も、なんだか頭悪ぅ、と悪態を付きたくなるもので、ガッカリ感を倍増させるだけだった。



島内の50%の流通量を賄う野菜の卸売市場が、SARS感染者が出たために10日間の閉鎖となり、野菜が値上がりしています。ただ、心配された一般の人々への感染拡大はそれほど見られず、一方では、退院者がだいぶん増えてきています。しかし、まだまだ完全収束とはいかないようで、政府の対策もその厳しさを増してきました。その発表を見ていると、ほとんど、軍事オペレーションのノリと化しているようにも思えますが、貿易や観光への依存度が高い小国だけに、このような伝染病騒ぎは「国家独立以来の危機」との認識がされているようです。

ここ最近取得したコンサートチケットがことごとく公演延期の憂き目に合う中、5月末から始まるSingapore Arts Festival関連のオーケストラ公演やダンス公演のチケットをさらに6枚取得というギャンブルに出てしまいました。ほんと、早く収束してもらいたいっす。