IN/OUT (2003.4.6) |
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大丸スーパーマーケットの後継店、明治屋がオープンしました。今のところ、内装などの大きな変更はなく、数ヶ月かけて、徐々に改装していくとのこと。大丸時代は夜中の12時まで開いていたのが、夜10時で閉店になってしまうのが残念なところではあります。 それにしても悪いタイミングで悪い所に出店してしまったと、関係者は頭を抱えているのかも… 最近のOUTSARS騒動 (03.04.06)何度も書いてきたが、当地での非典型肺炎、SARSについては、当局の徹底した対策がかなり功を奏している。結果、感染者の絶対数は多いが(今日現在、累計で103人。うち、死者は6人。因みにシンガポールの人口は400万弱)、病院内か患者の家族内での伝染に止まっており、不特定多数には広がっていない。死亡した方は、高齢者か持病のあった人に限られている。感染者も着実に快復しつつあり、現在の入院者数は25人にまで減った(うち、重症が14人)。私もかなりこまめに情報を収集しているが、そこから導き出されるのは、慎重であるべきだが、恐れることは全くない、という結論だ。当地に居住する人の大多数も、現状の当局の対応には、かなりの信頼を置いていると思う。いまだ、原因が特定されないことや、(十分な対策を施しているはずの)医療関係者への新規感染がなかなかゼロにならないことなどの心配材料があり、漠然とした不安感は残っているだろうし、特に、子供のいる家庭では、相当神経質になっているところもあるようだが(学校の閉鎖期間は、さらに10日ほど延長された)、町中でマスクをしている人を見かけることはない。朝の通勤電車の混み具合など、何も変わっていない。オフィスでも、皆、結構呑気なものだ。 しかし、先日の、WHOによる香港・広東省への渡航延期の勧告は、日本政府を動かし、そして、多くの日本企業を動かした。我が勤務先にも、日本本社から、マスクの支給や、家族を一時帰国させることの検討のため、色々と質問が飛んでくる。心配してもらえるのはありがたいことではあるのだが、少々八つ当たり的に愚痴るなら、対策は、政府の勧告をきっかけにするのではなく、我々や香港のオフィスがこれまでに送った情報に基づいた、早いタイミングでやっていただきたかった。さらに、相変わらず毎日多数の新規感染者が報告されている香港と、一般への感染は実質的には抑止され、地理的にも遠く離れたシンガポールを十把一絡げにした対応も、当地としては、面白くない。こちらでは、家族の一時帰国の検討と言われても、ほとんどの家庭では「???。まぁ、会社の経費で日本に行けるのなら良いけど」程度の反応なのである。もちろん、相手はまだ不明の病原体なので、用心するにこしたことはないし、私の意見は一つの見方として、シンガポールが本当に安全かは、それぞれの立場の人の判断に委ねるべきなのだが…(人命・健康に関わることなので、どうしても最後には歯切れが悪くなってしまうなぁ) さて、我がオフィス(従業員数17人)でも、一応、常備してある救急セットに、マスクを加えておくことになった。庶務担当者は、とりあえず10個を購入。しかし、本社からマスクを無料で送ってもらえるから、追加が必要なら報告してくれ、と言ったところ、出てきた数字は、1万2千個以上! 彼女なりに、従業員数、家族の人数、必要な日数などを元に計算した数字なのだが、最初に買った10個との差はどうなのよ? 従業員一人につき、家族20人って? 第一、今は誰もマスクしてないでしょ? と、つっこみポイント多数。結局、送ってもらえるのは80個ということに落ち着いたのだが、別段、庶務担当者もがっかりする風ではない。無料なんだったら、とりあえずふっかけておこうということだったのか。これまた、人命と健康のためという大義名分があるだけに、つっこみきれなかったりする。 先日乗ったタクシーの運転手は、出口を間違えかけて、高速道路上でバックしたという強者。怖い。昨日の運転手は、日本語勉強中ということで、運転中もずっと質問責め。口頭だけなら良いのだけど、運転中に、やおら紙を取り出して読み始める。頼むから、運転に集中してくれ。SARSよりよっぽど怖いぞ。 その運転手が日本語を教わっている教師は、日本人女性で「浜崎あゆみに似ていまぁす」だそうです。それが客観的事実なのか、教師がそう言うように教えたのか、真実を知りたいと思ったりもする今日この頃です。 |