IN/OUT (2003.3.16)

もう30年も昔(!)のアルバムですが、某プログレッシブ・ロック・バンドの名盤のタイトルがどういう意味なのか分からず、ずっと疑問を抱いていました。しかし、WWWっていうのはありがたいもので、ついに疑問氷解。タイトルは三つの英単語のみで、それぞれの単語自体の意味は単純。しかし、それが組み合わさると何の事やら? だったのだけど、何のことはない、英国のスラング、しかもあまりお上品では無いスラングでした。うーむ、プログレ・アルバムにありがちな、ご大層な邦題が付いていたけど、全然、違うじゃん。世の中、知らないままでいる方がハッピーな事も多いということか。


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エアコン・クリーニング (03.03.15)

日本ではあまり聞いたことがないが、当地では定期的にエアコンを業者にクリーニングしてもらうことが一般的だ。年中、高温多湿でつけっぱなしにすることが多いため、フィルターが目詰まりしたりダクト内にカビが生えたりしやすい。すると、冷気にいやな臭いが混じったり、水漏れを起こしたり、ということになるのである。アパートの場合、大家との契約で、半年、あるいは三ヶ月に一度のクリーニングが条件になっているところも多い。

あまりうるさいことを言わない我がアパートの大家も、先月の契約更改にあたり、家賃の値下げと引き替えに、半年に一度、5台あるエアコンのうち2台のクリーニングを義務づけてきた。ただし、費用は大家が負担してくれるという。これは、がめつい大家が一般的な中では、とても良心的だ。さらに、日頃スイッチを入れる機会が多いのが2台だけなので、私にとっても、ちょうど良い条件である。実のところ、丸4年住んでいて、ちゃんとしたクリーニングを依頼したことが無かったのが心苦しくもある。

さて、最初のエアコン・クリーニングを迎えるのに際して問題となったのが、ここしばらく来客が無かったため、散らかり放題、荒れ放題になっている部屋である。曲がりなりにも他人が部屋の中に入ってくるのだから、最低限片づいていないと格好が付かない。それ以前に、作業のための脚立の置き場所も無いだろう、という状況だ。しかし、一度荒れてしまった部屋を元に戻すのは、なかなか面倒くさいし時間もかかる(っていうか、整頓が苦手なのだ)。作業対象が2台だけなのをいいことに、とりあえず、業者が入らないはずの部屋に散らかっているものを押し込んでその場をしのぐことにし、クリーニング当日の土曜、平日並みに早起きして、作業を敢行。

しかし、いざクリーニング業者がやってくると、そうした目論見はすぐに崩れてしまった。大家が、結局、全エアコンをクリーニングすることに変更したらしい。結果、各部屋の混沌が移管され凝縮された、本来開かずの間となるべき部屋にも業者が…。非常に気まずい。いや、もちろん、5台とも大家負担でクリーニングできたのだから感謝すべきなのだが。

やれ古新聞は無いかとか、アパートのマネージメント・オフィスに電話して室外機洗浄の許可をもらえとか、態度の大きい二人組業者だったが、まぁ、仕事はちゃんとやってくれたようなので何よりではある。次回は、予定日のだいぶん前から周到に準備しなければ(いや、日頃から整理整頓を心がければ良いはずなのだが…



ということで、気が付けば、二度目のアパート契約更改。この間、湿気で膨張したのか閉まらなくなったドアや、駄目になってしまった備え付けのヘア・ドライヤーなど、痛んでしまった箇所も数知れず。最近、日本に帰任した知り合いの場合、6千ドル以上支払っていたデポジットのうち、傷ついた床の補修費などの名目で差っ引かれた結果、還ってきたのは50ドルだけ。自分の場合がどうなるのか、少々不安な今日この頃です。