IN/OUT (2002.12.8)

先週、007最新作での秘密兵器の非現実性に対して悪口を書いたのだけど、こんなサイトが…
Adaptive Camouflage

いやはや驚いた。光学迷彩っつーんですか、まるっきり絵空事、といいう訳でもなさそうなんだ。件の映画に登場するQの発明品の数々も、実は近い将来、実用化されるのかも。


in最近のIN

HP Photosmart 130 (02.12.7)

プリンタを買った。Hewlett-Packard の、Photosmart 130

実際のところ、プリンタの必要性を感じることはほとんど無い。たいがいの情報は、PCのモニタで見るか、PDAにコピーして持ち歩けば十分で、紙に印刷する必要があるものは滅多にない。さらに、海外生活をいいことに、年賀状を書くのを止めたことも大きい。デジタルカメラで撮った写真も、オンラインで注文を受け付けてくれるDPE屋があるので、それで問題なし。

さらに言えば、民生用プリンタという製品の質感が、なんか好きになれない。どのメーカーの製品にしても、プラスチック・ボディの割に重く、高級なんだか安っぽいんだか、中途半端という印象を持っている。しかし、わざわざDPE屋に発注するまでも無いのだが、ちょっと印刷しておいてみたい写真というのもある。そこで見つけたのがこの商品だ。

幅22.5cm、奥行き11cm、高さ12.5cm、重さ1.3Kgの超小型の外観は、プリンタ嫌いの私にも強く訴えかけてくるデザインだ(2002年12月8日現在、日本HPのサイトのトップページにも画像有り)。四種のメモリーカード・スロットが装備されていて、PCを使わずに、直接デジタルカメラの撮影データを印刷できる。ただし、印刷できるのは、A6サイズの用紙のみ。完全に写真印刷に特化しているので、ワードプロセッサの文書などを印刷することは、はなから考慮されていない。非常に割り切った製品だ。

この機種は、日本では発売されていない。エプソンやキヤノンが、写真画質プリンタで大きなシェアを取っている日本では、画質的には低評価のHP製品で、A4の印刷が出来ないとなると、売れないのだろう。しかし、HPのプリンタが圧倒的シェアを持っている日本以外の国々では、こういう隙間商品も十分成り立つのだと思われる。実際の所、日本でも、A4で写真をプリントアウトする人がそんなにいるのか疑問である。実は、ハガキサイズが印刷できれば十分、という人も多いのでは?

さて、実際に使ってみると、なかなか楽しい。解像度の面では十分なスペックだが、三色インク使用ということもあり、エプソンなんかの高級機に比べると、画質的には、四〜五世代遅れているかもしれない。しかし、必要にして十分。いくつかの不満点、縁なし印刷に拘るより周囲の余白を自由に調整できる方がありがたいのに、とか、どうせなら電池駆動をサポートしてくれれば気軽に持ち運べるのに、などもあるが、使う側も割り切って付き合えば、かなり便利なプリンタだと思う。

プリントアウトしてみると、最近撮ったデジタルカメラの画像より、昔、普通のカメラで撮ったものをPhoto CDに焼いた画像の方が、落ち着いた感じの絵になっているように感じるのも、興味深い。



来週は、年末恒例、矢野顕子さとがえるコンサートのため、訪日。更新はできません。たった二回しか観られないのが、つくづく残念。