IN/OUT (2002.11.17)

この時期の風物詩、Orchard Roadのクリスマス・ライトアップが11月16日からスタート。今年も終わりに近づいてきました。

このライトアップは、ずっと、日系の電機メーカーがメイン・スポンサーを務めているのですが、その会社、今年は当地でのオペレーションをかなり縮小したはず。果たしてどうなるのかと思っていたのですが、ちゃんと今年もスポンサーの責を果たしてくれたようです。この不況下でも当地の名物行事の存続に力を尽くす、日系企業の心意気、といったところでしょうか。

もっとも、解雇された地元従業員は、複雑な気持ちでこの綺麗なイルミネーションを見るのかもしれません。


in最近のIN

結婚式@カソリック教会 (02.11.16)

職場の現地スタッフの結婚式に招待された。式場は、カソリック教会。

これまでにも、何度か結婚式には呼ばれたが、それらは、ディナー・パーティーだった。昼間の教会での式は初めてだ。会場は、予想していたよりも遥かに大きな建物。意外に、当地のクリスチャン人口は多いのである。

教会での式が、ディナー・パーティーよりも優れている点は多い。まず、開始時刻が正確である。ディナー・パーティーだと、案内状に「7時きっちりに開始」と書いてあっても、実際に始まるのは9時頃といういい加減さだ。しかし、教会だと、ほぼ予定時刻通りに開始される。これは、当地においては、特筆すべき事だ。さらに、ご祝儀が安くて許される。元々、ディナー・パーティーの時でも、祝儀袋に包む金額は、日本の十分の一程度だが、さらにそれより少なくても大丈夫とのこと。この辺は、前日にローカルスタッフに教えを請うておく。

式自体は、カソリックだけに、万国共通のフォーマットに則って行われ、特に違和感は無かった。式終了後は、隣の公民館のような場所でランチ。炒飯や焼きそば、サティなど、庶民派の料理ばかりのバフェ。これも、適当なところで切り上げて、さっさと帰れるということで、堅苦しいご馳走よりは、よほどありがたい。

服装も、Tシャツじゃなくて、一応「襟」さえついていればカジュアルで構わないのが、当地流。日本人としては、やはり少しは意識して、小綺麗なシャツとスラックスで出掛けたのだけど、他の参列者は、新郎・新婦のご家族も含めて、皆、全くの普段着。こういう、経済的にも心理的にも負担にならない結婚式は、実に楽である。


A*Mei World Tour 2002 (02.11.16)

台湾の人気歌手、A-Meiこれは愛称で、本名は"張惠妹")のコンサートを観に、Indoor Stadiumへ行って来た。

台湾の原住民族、卑南族の出身。台湾では絶大な支持を誇り、最近では中国本土でも活躍しているようだ。もちろん、シンガポールでも人気で、Indoor Stadiumで二日連続公演。これだけの集客力のある芸能人は、他には見あたらない。

スタジアムの中央に設置された舞台を、周囲360度、客席が取り囲むセッティング。照明機材の量も半端じゃない。そして始まった公演だが、なにより、A-Mei嬢、声にパンチがある。古くさい表現だが、この言葉がぴったりなのだ。ムード歌謡系からヒップホップ系まで、幅広い曲を歌い、個人的には好きになれないメロディーの物もあったのだが、とにかく、その歌唱力で引きずり込まれる。舞台演出もサービスに富んでいて、実に楽しい。中華系の歌手の公演には何度も行ったが、彼女の舞台は、あらゆる面で図抜けているという印象だ。終盤からは、明朗快活ポップスの怒濤の連打で、気が付けば、あっと言う間の2時間半だった。

トリプル・ギターのバックバンドは、所々で、かなりガツガツしたロック・サウンドを聴かせてくれたのだが、A-mei嬢の歌唱は、ディストーションの効いたギター・サウンドに真っ向から対抗して、堂々と渡り合っている。個人的には、ポップスも良いけど、こういった泥臭いロック・ヴォーカリスト的面をもっと強調してもらえれば、さらに嬉しい、とも思う。


A-Mei嬢のコンサート終演は、23時過ぎ。で、ばたばたと、日曜の早朝便で、出張に出掛けます。最初にリクエストした午後のフライトより、こちらにした方が安いらしい。結果、日曜なのに普段より早起きする羽目に。ま、自分がコスト削減を口やかましく言っているので、仕方ないのだけど…。空港まで10分ほど、という近さを、つくづくありがたく感じます。