IN/OUT (2002.10.27)

今年度に入って、月に1〜2回の割で香港に出張しているのですが、亜熱帯と言いながら、結構、季節があるんすね、向こうは。いつものように、シンガポールの正装=上着無しでへらへら出掛けたら、かなり涼しいのにびっくり。

摂氏20度ちょっとぐらいだったようなのだけど、既に、薄手のコートを羽織っている女性も。四季があるってことは、ファッションに気を配るようになるってことで、シンガポールに比べると、お洒落さんが多いと思う。見る側としては、喜ばしい限り。


in最近のIN

"Anaphaza" performance of Batsheva Dance Company (02.10.19)

Batsheva Dance Companyの公演 "Anaphaza"を観に、Esplanade Theatres on the Bayへ行って来た。

会場は、Esplanade Theatres on the Bayの中で一番広い Theatreで、キャパは2,000人。先週のConcert Hall同様、こちらも立派な器である。舞台は、横幅・奥行き・高さとも、キャパの割に非常に大きく、幅広い演目に対処できそうだ。赤を基調にした内装は、緑を多用したConcert Hallと好対照。クラシックな作りで、ゴージャス感が高い割に、バブリーな印象をそれほど受けないところが好印象。

Batsheva Dance Companyは、Tel-Avivに本拠地を置く舞踏団。パンフレットに載っている21人のダンサーは、イスラエルだけでなく世界中から集まっており、日本人の名前も二名。この他、舞台上には、ドラムス&パーカッションと、ベース・ギターのプレイヤーも登場する。

明確なストーリー仕立てではなく、前衛的なパフォーマンスが、次々と提示されていくのだが、その合間に、観客を舞台に上げて、"素人いじり" で笑いを取るなど飽きさせない。とんがり帽子、横向きに吊された進行役、ポリ・タンク、脱がない男、などなど、なんらかの記号かと思われる道具立てが、そこかしこに見られるのだが、私にはその意味を読み解くだけの知識も洞察力も無い。分からないけど、楽しい。ダンサーのアクションはもちろん素晴らしいのだが、振り付けよりも、肉体そのものに語らせることを意図したような動きに思える。照明などもアイディアに満ちている。

元々は、新しくできた劇場を見ることを主目的に行ったのだが、終演時には思わずスタンディング・オヴェイションしてしまう、楽しく、刺激的な体験となった。


着る側としたら、春・秋・冬物衣料を買わなくて済む、という熱帯のメリットは、経済面で非常に大きいのです。帰任したとき一気に買いそろえる必要があるのだから、その分のお金をキープしておくことを心するべきではあるのだが、だが、油断しまくりの今日この頃っす。