IN/OUT (2002.9.29)

日本料理屋で隣に座ったシンガポール人。頼んだのは、刺身と天ぷらと寿司がセットになった定食。

見るとはなしに見ていると、まずは刺身のつまの大根に、トンカツソースをどぼどぼ。
天つゆ用の大根おろしに醤油をかけて、刺身をつける。
寿司は、握りも巻物も、3ステップで

  1. 添えられているガリを二・三枚、寿司の上にセット
  2. それを天つゆに浸して
  3. 一口でぱくり

いずれも、みじんの躊躇も見られない、確信に満ちた所作。
「食べ方合ってるの、天ぷらだけやないか! でも、大根おろし忘れてるで」
と見知らぬ人に突っ込むのは失礼だな、と自制。


out最近のOUT

駄目じゃん、Cathay (02.9.28)

先週のLondon行きには、Singapore Airlinesを利用。さすがに快適だった。食事の質も、機内エンターテインメント・システムも素晴らしい。特に、機内の音楽放送については、既製 のプログラムの放送だけでなく、何枚かのアルバムのラインアップから、好きなときに好きな物を聴けるオン・デマンド・システムになっているのがありがたい。アルバムの数はそれほど多くは無いが、Queenのベスト盤とSheryl Crowの"C'mon C'mon"があったので、満足度高し。また、帰りは、ビジネス・クラスにアップグレードしたので、ほぼ水平、170度に傾く"Ultimo seats"を堪能、とても楽に過ごすことができた。私がSQを好きなのは、決して、女性キャビン・アテンダントのお色気作戦に籠絡されているのでは無いのである。

問題は、特にシンガポール発券での価格付けが強気なこと。結果、毎月の香港出張には、価格を優先してCathay Pacificを使うことになる(付け加えるなら、マイレージの付かない、激安クラス利用、というのが悲しい)。しかし、今回の出張では、ことごとく相性が悪かった。

まずは、オンラインでチェックインをしておいたはずなのに、空港のカウンターで、そんな席は無いと言われる。出発の48時間前からチェックインができ、座席も画面で好きなところが選べるので、愛用しているシステムなのだが、こんなことは初めてだ。しかも、地上職員は
「そもそも、そのような座席番号は、この機体には存在しません」
と、冷笑しながら言い切る。もちろん、そんなことはない。確かに、この番号には、窓側のA-C列、H-K列は無いのだが、私が指定した中央のD-G列は存在するのである。搭乗後、わざわざ確認しに行ったから間違い無い。まったく、どうなっているのやら。

機内でも、頼もうと思ったメニューが品切れで、結局、一種類しか機内食が無かったり、コーヒーを服にこぼされたのにキャビン・アテンダントが謝りもしないという、まぁ、良くあると言えば良くあるトラブル続き。ぷんすか、ぷんすか。



トンカツやコロッケに代表される和風洋食や、ラーメンや餃子といった和風中華料理が成立する過程では、外人のつっこみにひるむことなく、我が道を貫いた先人達の努力があったに違いない、と愚考する今日この頃です。