IN/OUT (2002.6.23) |
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元々サッカー人気の高い国なので、FIFA World Cupは当地でも非常に盛り上がっています。ケーブルTVでは四つのチャンネルでそれぞれ、「通常の中継画像(Premium)」、「俯瞰でフィールド全体を見せる画像(Tactical)」、「一チームのベンチだけを映し続ける画像(Team A)」、「もう一方のチームのベンチだけを映し続ける画像(Team B)」が放映されています。もっとも、マルチ画面のTVじゃ無い限りは、結局、Premium Channelに合わせることになってしまいますが 最近のINSingapore Arts Festival 2002 presetns "Michael Nyman Band" (02.6.18)Singapore Arts Festivalの一環として開催された Michael Nyman Band の公演を見に、Victoria Concert Hallに行って来た。Michael Nymanについては、実のところ、あまり明確なイメージは持っていなかった。ミニマル音楽の作曲家という小難しそうな肩書きと、Jane Campion監督の"The Piano"のサウンドトラックのような叙情的な曲とが、どうも一つに結びつかない。Peter Greenaway監督の映画音楽でも有名だが、この監督の作品に苦手意識があって、ほとんど観ていないせいもあるだろう。 "Band"は、ピアノのMichael Nyman以下、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロにホーンセクションとベースギターの総勢12人。予想していたより、とっつきやすい、ある意味、ロック的印象もある演奏だ。ミニマル音楽というと、計算尽の淡々とした構成から、徐々に感情を揺さぶってくる音楽、という先入観があったが、もっとエモショーナルな展開だと思う。それでも、ミニマルらしく、弦楽四重奏の人達は、ひたすら忙しそうな演奏である。メロディーを聴かせるというよりは、音の重なりを矢継ぎ早に繰り出してくる、という感じ。あまり接したことの無いタイプの音楽で面白かった。 それでも、ジャンル的にはクラシック音楽が近いのだろうか。客層が、いかにもそういう感じ。演奏終了後「Bravo!」のかけ声が飛ぶのも、それっぽい。 試合時間に、PDAでモバイル・インターネット接続をしていると、「試合の経過」について、見知らぬ人に尋ねられること多数。とりあえず、初対面の外国人とも話題に困らない、ありがたい時期でもあります。 |