IN/OUT (2002.5.19)

車の後部座席に乗る人にも、シートベルトの着用が義務づけられました。香港では、既に以前から法制化されていたものです。今年の政府予算案を見ても、とにかく、香港への対抗意識が目立つ最近のシンガポール。これも、「何でも香港並み」政策の一環として義務づけられたのでは、と例によって邪推する今日この頃です。


in最近のIN

"Star Wars: Episode II - Attack of the Clones" (02.5.18)

米国と同時に封切られたStar Wars Sagaの新作を、さっそく週末に見に行ってきた。

えーと、ストーリーはどうでも良いって感じ。Anakin役のHayden Christensenは、小者の悪人顔に見えてしまい、Natalie Portman嬢と恋に落ちるのが許し難い。全編デジタル撮影されたという絵は、ちょっと画質が気になるというか、違和感を覚える。George Lucasの演出は、手堅いものの、少々古くさい気がする。実際のところ、彼は、プロデュースや脚本の仕事が主で、監督としては、1973年の"American Graffiti"以降は、Star Wars Saga しか撮ってないからなぁ。

しかーし、そういったことはどうでも良い。これは、映画鑑賞ではなく、Star Warsというイベントなのである。オープニング、例のテーマ曲に合わせて、文字がスクロールしていくだけで、血湧き肉躍る。ほんと、こういう昔ながらの慣用句で表したくなる興奮なのである。" Episode IV - A New Hope"をリアル・タイムで観ていて良かったと、つくづく思う。"Episode I"の時にも感じたが、このイベントは大人から子供まで楽しませるよう仕組まれたものであって、楽しいか楽しくないか以外の視点からとやかく言うのは無粋だろう。また、全編に渡って Lucas監督の時代劇好きが偲ばれる画面が出てくるのも、日本人的には楽しい。楽しいが、どうせなら、日本人の殺陣師に演出してもらいたかった場面も少々。

"Lord of the Rings"に続いて悪役を演じた Christopher Lee が渋い。この人は、すでに80才近いはず。Yoda よりもよほど人間離れした強靱さである。


Shakira (02.5.18)

Sheryl Crowの新譜("C'mon C'mon"、予想以上の快作! 必聴盤!!)を買いに行ったついでに、横に並んでいたShakiraのアルバム「Laundry Service」も買ってきた。詳しいことは何も知らかったのだが、そこそこ売れているようだし、ジャケットも色っぽいし。

コロンビア出身の24才。このLaundry Serviceが英語でのデビューアルバムということだが、実に、ポップで楽しいアルバムだった。基本線は、いかにもありがちな、米国マーケット売れ線ポップスだが、そこに彼女の出自を反映したラテンや中近東風の味付けがされている。どうも私は、この手の「分かりやすいエキゾチック」に弱いのである。

さっそく、1998年のスペイン語盤「Donde Estan Los Ladrones?」も追加購入した。英語圏進出に当たって、何を変えたのかがよく分かって興味深い。もちろん、黒髪だったのを金髪に変えているのが、一番分かりやすい変化ではある。「Laundry Service」に収録され直された、Ojos Asi / Eyes Like Yours を聴き比べると、英語盤スタッフの手練れっぷりを実感できるが、オリジナル・スペイン語盤でこそ、彼女の地の才能が確認できるように思う。いずれにせよ、今後の活躍に要注意である。



後部座席のシートベルト、と聞いて心配になるのが、工事現場などへ労働者を運ぶ軽トラック。現実主義のシンガポール政府は、トラックの荷台に乗る人については、規制の対象外としていますが、吹きさらしの荷台にぎっしり詰め込まれた労働者(ほとんどが、出稼ぎ外国人と思われる)は、通常の乗用車の後部座席よりは遥かに危険な状態にあると思われるのですが…。