IN/OUT (2002.1.13)

Suntec Cityのショッピング・センターで「青森物産展」が開催されていました。お菓子や食料品、民芸品の販売や、伝統工芸の実演など。青森に限らず、もうちょっと小さな規模の「ご当地名産特売」のようなイベントは、伊勢丹スーパーマーケットなどでも、しばしば行われています。

こうしたイベントには、販売担当者や工芸実演者など多くの人が日本からわざわざやってきているみたいです。彼らの移動・宿泊にかかる費用を考えると、果たして元が取れるのか、他人事ながら心配になってしまいます。いくらPRしたところで、シンガポールから青森へ観光客が押し掛けるとも思えないし...


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"The Others" (02.1.13)

Nicole Kidman主演(executive producerの中にはTom Cruiseの名前も)のホラー映画を観てきた。

時代設定は第二次大戦末期。舞台は、周囲に人家のないところに建つ大きなお屋敷。主な登場人物は、Nicole Kidman扮する主人公と、その子供二人。そして使用人が三人だけ。物語は淡々と屋敷内だけで進行していく。

主人公一家と使用人しか住んでいないはずの家に、何者かがいる。初めは、子供がついた嘘かと思われたが、徐々に気配が強まってくる「侵入者達」。しかし、彼らは一向に姿を現さない。ショッキングなシーンは皆無。あまりにも静かな展開。そして、冒頭から、主人公のエキセントリックぶりが目に付くし、子供達もかわいげが無く、感情移入できる登場人物がいない。こりゃ失敗作かと思ったのだが、最後「侵入者達」の正体が明らかになる段になって驚いた。なるほど、見事などんでん返し。謎が解けて、改めて登場人物達の行動を思い出すと、膝を打つことしきり。種を明かせば、古典的な正統派幽霊屋敷話なのだが、その視点の置き所が上手い訳だ。映画ポスターに書かれた"Sooner Or Later They Will Find You."というキャッチは、実に言い得て妙だったのである。

淡々とした語り口と、ラストの意外性ということでは、"The Sixth Sense"と似た構造の映画だろう。監督はチリ出身のAlejandro Amenabar氏。シンプルな幽霊譚では納得しない現代の観客に向け、色々と工夫しなければならない製作者達は大変そうだ。



青森物産展では、「リンゴカレー・ルー」なるものが売られていて一瞬期待したのだけれど、あくまでも「ルー」だけ。レトルト・カレーではありませんでした。相変わらず、日本製食肉加工品の販売禁止は継続中。別に、無ければ無いで困らないはずなんだけど、入手できないとなると、食べたくなるんすよね、あの手の食品。