IN/OUT (2001.12.23)

矢野顕子の「さとがえるコンサート」を観に、また日本へ行って来ました。

一応、チケットや航空券を押さえてはいたものの、どうしようか迷っていたのですが、その前の文京シビックホールでの公演を聴いて、
「これは、スタンディングのクラブ・ギグに参加せねば」
と決意した次第。


in最近のIN

Raffles Classを体験する (01.12.14)

ということで、一旦、帰星後、中三日で再び日本へ。この強行軍での夜行便エコノミー席は辛いと判断し、シンガポール航空のビジネス・クラス、Raffles Classを利用することにした。社用の出張はエコノミー利用であり、これが初めてのRaffles Classである。

元々、シンガポール発券では強気の価格設定のSQだが、Raffles Classとなると、さらにその倍の値段。料金は高くても、飛行時間は一緒な訳だし、揺れるときは揺れるし、落ちるときは落ちるので、それだけの価値があるのか、と思っていたのだが、大ありだった。

まずは、Changi空港内のラウンジが充実している。いつものように空港内のフード・コートで安飯を食らい、有料のシャワー室を使ったりしていたのだが、その後で、ビジネス・クラス搭乗者ならラウンジが使える、ということに気が付いた。さっそく行ってみたところ、そこには無料の食事、飲み物が充実しているし、シャワーだってただで使える。あららら、これなら早めに行くべきだった。

いざ搭乗してみれば、座席の大きさ、リクライニングの角度とも、エコノミーとは大違い。熟睡という訳にはいかないが、これなら、夜行便でもそこそこ睡眠を取ることが可能だ。また、席の間隔が十分あるので、読書するのも、PDA + 折り畳みキーボードで文章を書くのも、隣の人が気にならないのが嬉しい。

まぁ、ビジネス・クラスが素晴らしい、というのを力説するのも、お里が知れる、というか、考えようによっては恥ずかしい話ではあるな。ただし、帰りの便での昼食は、いかがなものか、と言わざるを得ないものだった。カツ丼を頼んだのだが、あの機内食用の平べったい容器に入り、すっかり卵が完熟になったカツ丼は、平均的日本人が想像できる「不味いカツ丼」の範疇をはるかに超えるすさまじさだった。しかも、一応、ビジネス・クラスの食事だけに、その前にはスモーク・サーモンなどのオードブル、後には、フルーツとチーズ with ブランデーが振る舞われる、というミスマッチ。スゴイ世界であった。


元祖くじら屋 (01.12.15)

渋谷にあるクジラ料理専門店。目立つ場所にあるので、昔から気になっていた。しかし、クジラ料理と言うと、それにつきまとう動物愛護だとか食文化保存だとかの論争が鬱陶しく、これまで足を運んだことが無かった。今回は、「せっかくの日本だから」と言い訳半分、行ってみることにした。

特に、気取ったところの無い店内。メニューを見る限り、滅茶苦茶高価、という訳でも無い。さえずり、くじらユッケ、くじらからあげ、くじらチーズかつ等々を試してみた。一皿毎の量が少なく、コストパフォーマンスが悪いのが残念だが、味自体は、上々。ユッケなんかは、牛肉よりもあっさりしていて、かなりおいしい。

もっとも、これが食べられなくなると困るか、と言われると、積極的に食文化保存論に加担するほどのことも無いように思う。しかし、合法的に、この程度の値段で食べることができる限り、一人でも入りやすく、結構、良い店だ。


AD&D (01.12.21)

職場の恒例年中行事、Annual Dinner & Dance Partyが、The Oriental Singaporeで開催された。

早い話、シンガポール内のグループ企業と得意先を招いた忘年会である。毎年、招待客と会話を続けたり、つまらない演芸やらゲーム大会に長時間つきあうのに辛い思いをしていたのだが、慣れというのは怖いもので、今年はそれほど苦痛に感じることもなく、意外に楽しめたように思う。その要因の一つは、病欠した社長の代役でスピーチを行ったり、抽選会の抽選役を務めたりと、積極的にパーティーに関与せざるを得なかったからだろう。

慣れと言えば、今年は、会場入りしたのが午後8時。プログラム上は6時から、となっていたのだが、これで、どんぴしゃ。出席者が揃うのが開場から2時間ぐらい。それまでは、ぐずぐずと時間を潰すだけ、というシンガポール・スタイルをすっかり読めるようになってきた。それで、延々深夜0時半まで。少々、生バンドの演奏がうるさすぎたし、不況のためか、抽選会の景品が例年になく寂しかったりもしたが、つつがなく終了。



毎年、コンサート追っかけの合間に仕事をするような状況になってしまう12月ですが、それも一段落。とりあえず、矢野さん絡みのサイト管理については、自分がやってきた方向性で間違っていないと思える嬉しいことがいくつかあったりもした今日この頃です。