IN/OUT (2001.11.4) |
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11月3日は、シンガポールの総選挙でした。土曜日でしたが、投票日は自動的に祝日扱いになります。本来の日程より一年前倒しの選挙となったので、急遽、祝日が増えることになり(元々週休二日制の勤務先は、振り替えで平日に休みが追加になった)、ありがたいことです。 選挙前には、政党の集会があちこちで行わていたようですが、ポスターや街宣車のようなものはなく、町の様子はいつも通り。もちろん、マスメディアでの報道は盛んに行われていますが、あまり盛り上がっているようには感じられません。与党PAP(People's Action Party)が圧倒的に強いことも、静かな選挙戦の一因かもしれません。総選挙の度に、野党のリーダーを名誉毀損などで告訴するという(今回もありました)、PAPの強硬な態度も、選挙戦の盛り上がりという観点から考えるといかがなものか、という気がしないでも無いです。まぁ、選挙権を持たない我々がとやかく言うことも無いのですが。 最近のOUT"Michael Learns to Rock World Tour 2001" (01.11.4)デンマーク出身のバンド、"Michael Learns to Rock"のコンサートを観に、Singapore Indoor Stadiumに行って来た。このバンド、All Music Guideで調べると、「Post-Grunge」とのジャンル分けがされているが、CDで聴く限り、ロックバンドというよりはBackstreet Boysや'NSyncのような、耳障りが良いだけのポップバンドという印象だった。因みに、メンバーにMichaelという人はいない。 で、生で聴いた演奏だが、決して下手じゃないのだけど、なんか華がない。曲調も似通った物が多いし、ステージ構成もこなれていないように思う。一応、シンガポール総選挙の話題や、先日来星したRobbie Williamsのネタを織り交ぜたMCで、予習の努力は認めるのだが。メロディーライン自体はとてもきれいなので、こういう毒気のないミディアム・テンポの曲が好きな人にはうけるのだろう(実際、シンガポールではいかにも支持されるタイプの曲調だと思う)が、どうものめり込めず、居心地の悪さばかり感じるコンサートだった。 因みに、居心地の悪さを助長したのが、隣でいちゃいちゃ・ベタベタしていた二人連れだ。こういう場で見かける、白人男性とアジア人女性のカップルというのは、たいがいろくでもない奴に見えるのは、決して、先入観やひがみのせいだけじゃ無いと思う。 今年は、雨期の始まりが早いようで、このところ雨の日が続いています。雨期といっても、日本の梅雨のようなしとしと雨ではなく、毎日数時間、激しい雷雨がある、という降り方です。季節感を感じられるような繊細さが無いんだよなぁ。 |