IN/OUT (2001.10.21)

来年3月から、シンガポールの固定回線の電話番号が、これまでの7桁から、8桁に変わります。

狭い国なので、市外局番が無いのは当然として、市内局番という概念も無い(システム的にはあるのだろうが、普通の人の意識には無い)ようで、こちらの人の電話番号の表記の仕方はまちまちです。

一番多いのが、「1234567」のように、7桁区切り無しで書く人。読みにくくて嫌いなんだけど…
あとは、3桁-4桁(123 4567)、4桁-3桁(1234 567)、3桁-2桁-2桁(123 45 67)など、人によってバラバラ。3桁-4桁で区切り、なおかつ、間にハイフンを入れるのは、日本人居住者だけ、という感じです。

恐らく、8桁になれば、さすがに長いので、4桁-4桁で区切る表記で統一されるのではないかと、ささやかな期待を持つ今日この頃です。


in最近のIn

Lunch Cruise (01.10.20)

勤務先の送別パーティーが、クルーザー上で行われた。

こう書くと、いかにもお洒落でリッチな感じである。定員200名のクルーザーを40名程度で貸し切りいうのも、お金がかかっていそうだ。しかしながら、実体は、それほど豪勢では無い。

  • ランチ・メニューはAsian Buffetとのことだった。何のことは無い、サティやラクサなど、屋台メニューに毛の生えたような料理しか用意されていなかった。
  • シンガポールの領海というのは、非常に狭い。ちょっと沖に出れば、インドネシアに入ってしまう。結局、Sentosaの周囲をぐるっと周り、Kusu Islandの近くに1時間ほど停泊していた。
  • 我々しか予約を入れる団体が無く、結果的に貸し切り状態になっただけ。
  • 視界を絞れば、いかにもトロピカルな雰囲気の島が見えるのだけれど、ちょっと目を転ずれば、あまりきれいとは言えない海、埋め立て工事現場、そして本島の高層ビル群が見えてしまう。
  • カラオケで中華演歌を聴かされるというのも、何だかなぁ、である。

ということで、ランチ・クルーズと言うには、ちと言葉負けしていた訳だが、好天にも恵まれ、デッキでぼーっと潮風に吹かれる分には、爽快だった。肝腎の送別の部分は、幹事の仕切上手もあって、良い感じに進行し、何よりである。

それにしても思うのは、中華系の人々のスナップ写真好き。デッキの上でやたらとポーズを付けて写真を撮りあっている。私も、ぼーっとしているところを、「その構図、良い! 一枚撮りましょう」ということで、有無をも言わさず写されてしまった。


"Don't Say a Word" (01.10.21)

Michael Douglas主演のサスペンス映画。

Michael Douglas氏は、どうも脂っこいというか、癖が強い印象で、やや苦手である。この映画もあまり期待せずに観たのだが、意外に楽しめた。Gary Fleder監督は、テレビの仕事の方が多い人のようだが、良い意味でのこけおどしを多用した緊張感溢れる画面を作っている。細かいところをつつけば、現実味が無い部分もあるのだが、常にテンションの高い画面が続くので、あまり気にならない。逆に言えば、ちょっと張りつめ過ぎ、というきらいもあるのだが。

それにしてもMichael Douglas氏。やはり、どう見ても善良な市民には見えない。そのうち、キレてとんでもない事をやらかしそうで怖い。しかも、妻に扮するのが、「X-Men」でDr. Jean Greyに扮したFamke Janssen嬢。これまた、普通の主婦とは思えない。そういう目で見ると、娘役のSkye McCole Bartusiak嬢も、一筋縄じゃいかないお子さまのように見えてきて、こんな一家を敵に回した時点で、悪党どもの運の尽き、という気がしてくる

因みにこの作品、日本では「サウンド・オブ・サイレンス」というタイトルで公開されるらしい。さっぱり意図が分からない。義務教育の範囲内で理解可能な英語タイトルを、意味不明のカタカナ英語タイトルに改悪する洋画配給会社。どういう基準で物事を考えているのだろうか? ストーリーから考えると、原題はとても良くできているのだが。



一方、携帯電話やページャーは、キャリアに関係なく、頭に9 + 7桁で、8桁の番号になっています。携帯の普及率から考えると、固定回線同様、早晩、電話番号が枯渇しそうな気がします。そのせいかどうか、こちらでは、キャンセルされた電話番号を次の人に割り振るまでの間隔が非常に短いらしい。間違い電話が多い一因は、そこにもあるようです。