IN/OUT (2001.9.9)

先週は、久しぶりの台北。仕事抜きで行くには良いとこです。…って、世界中、そうなんですが。


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台北お楽しみ三点セット (01.9.1)

久々の台北出張。一日早く入って、故宮博物院、光華商場、ドトールコーヒー、と台北のお楽しみ三点セットを堪能

故宮博物院は、数ヶ月に一度、展示品を大きく入れ替える=一度に展示しきれないだけの収蔵品がある、ということで、実際、前回訪れたときには見かけなかった展示品もいくつかあった。ちまちましたお宝箱を見ると、大きな彫像やこれ見よがしの宝飾品ではなく、箱庭的というかミニチュア世界を細工師に命じた貴族の感性(幼児性に近いか)が、なんだか共感を呼ぶ。

台北の秋葉原、光華商場とその周辺の電脳街は、すごい人手で、IT不況なんてどこの話? という感じである。圧倒的にパーツ系の店が多く、大手ブランドのPCなんてほとんど見かけないのが、いかにも台湾らしい。若い女の子が、パーツ屋でもらったチラシを真剣に眺めている姿は、日本でもシンガポールでもあまり見ない光景だ。

そして、ドトール。久しぶりのジャーマン・ドッグとコーヒー。Starbucksより絶対においしいよなぁ、と再認識。



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日式と日本式は違うのか (01.9.2)

日本系の外食産業の台湾進出はめざましいようで、ドトールの他にもいくつものチェーン店を見かけた。そうした中、「しゃぶしゃぶ木曽路」の看板を発見。「木曽路」と言えば、日本での勤務地の近くにあったしゃぶしゃぶ屋である。あら、懐かしや、と近づいてみると、バッタもん。台北に多い、カウンター式の「日式」しゃぶしゃぶ屋だった。カウンターの上に、一人用のコンロがそれぞれ置いてあり、銘々、自分の食材をその鍋に投入して食べる方式である。この手の店は本当にあちこちにあり、どの店も繁盛しているようだ。

しゃぶしゃぶというからには、当然、牛肉はある。しかし、トマトやとうもろこしやタロイモが具にあるのはいかがなものか。出汁も上品な昆布だしではなく、恐らく、チキン・スープだろう。タレは、ピリ辛味噌風。決して不味い訳では無い。むしろ、値段の割にはおいしいと言える。でもなぁ、これを「日式」と表すのは違うと思う。「しゃぶしゃぶ」と名付けるのも違うだろう。日本旅行がブーム(一番人気は北海道らしい)の台湾人が、日本に行って、しゃぶしゃぶ屋に入ったら驚くに違いない。なによりも、値段の高さに。



台北の地下鉄駅のエスカレーターで、立ち止まる人は右側、急いでいる人は左側を歩く、というルールが整然と守られているのを見て、日本に近いものを感じました。シンガポールでこういうルールが自発的に守られるようになる日は来るのだろうか? まぁ、エスカレーターを急いで駆け上る人がいるということ自体が、アジア的、という気もしますが。