IN/OUT (2001.7.8)


MRTの駅ホーム、乗降口のところに、黄色い線(矢印付き)が引かれるようになりました。ドア正面は降りる人のために空けて、乗る人はドアの横側、斜め方向に並びましょう、という指示ですな。駅員が並び方の指導をしている場面にも、たまに出くわします。

元々が、整列乗車なんて無いお国柄。決して、人々が意地悪というんじゃないけど、
「私は電車に乗る。空席があれば座りたい。だからドア正面に並んで、ドアが開いたらすぐに乗る。え、降りる人? 勝手に降りれば良いでしょ。私は乗るの」
という感じで、自分が乗るのをちょっと待って、降りる人を先に降ろした方が、全体としては、人の流れがスムーズに行く、という風には考えが回らない人が多いようです。


out最近のOUT

一種の食糧危機 (01.7.7)

現在、シンガポールでは、日本製の肉入り加工食品の販売が禁止されている。レトルトカレーや冷凍食品の類が、スーパーの陳列棚から消えてしまった。あ、「すき焼き風ふりかけ」は売っていたが、あれは、肉加工品じゃないってことだろう。

これは、日本の食品会社の怠慢らしく、当局による衛生検査を受けていなかったらしい。今まで、なんとなく黙認されていたのが、きちんと規則を適用するようになったとのこと。日本の衛生基準なら、検査さえ受ければ、すぐにでも販売再開できそうなものだが、外国政府の立ち入り検査という面倒な手続きと、人口400万人足らずの市場規模を秤に掛けると、じゃあ、すぐに検査を受けて販売再開しましょうという結論にもならないらしい。今後の展開は予断を許さない。

日本製レトルト食品を常食している訳じゃないけど、いざというときのため、常備しておきたいものなのである。安心感って奴。日本の食品メーカーの早急な英断を期待する。



同様に、車内では
「車内中央にお詰め下さい」
という放送が流されているけど、これまた
「降りるときに、便利。だからドア近くに立ってるの。え、降りる人? 勝手に降りれば良いでしょ。私はここに立ってるの」
という訳で、降りる人の邪魔になっても、動こうとしない人が多いのです。 MRT当局のマナー向上作戦。先行き、厳しいものがありそうです。

それにつけても、整列乗車をするわ、降りる人のために自分も一旦外に出るわ、エスカレーターでは急ぐ人のために片側を空けるわ。東京の人ってのは大したものだと改めて思う、今日この頃です。