最終日にして、ようやくVictoria Falls自体を観光。ツアーの同行者はアメリカ人母娘3人。前回来たときよりは、水量が少なかったが、何度見ても、本当に絶景である。
そのまま、一昨日、トラディショナル・ダンスを見たFalls Craft Villageで、今度は部落模型を見学。展示自体より、なんでも素直にリアクションし、嬉々としてお土産を買う、およそ屈託という言葉とは無縁の同行のアメリカ人娘が、いかにも、と言う感じで楽しかった。
ツアー後、シャワーを浴びてから、町を散策。Victoria Fallsの町自体は、こじんまりとした、観光客向けの生活感の無いところではあるが、安心してぶらぶらできるところだ。懐かしのVictoria Falls Hotelの中庭で、写真撮影など。
B737とB727を乗り継ぎ、南アフリカに再入国、一気にCape Townへ。町の中心と、Water Frontとの中間あたりに位置する、Victoria Junction Hotelにチェックイン。このホテルは、"New York loft apartment chic"で、"cutting edge"な感性に訴えるデザイン、と自ら謳っている通り、煉瓦、木材、ステンレス・スチールなどの素材感を活かした、なかなかに小洒落た内装である。
1月25日 岬巡り
朝食後、9時、Cape Rainbow Tourのツアーバスに乗車。
CliftonからCamps Bayを通り、Hout Bayへ。
10時、Duiker Island見学船に乗船。
12時、Cape岬国立公園。Cape of Good Hope(喜望峰)、Cape Point観光。
14時、Boulders Beachにて、アフリカン・ペンギンを観察。
15時、Kirstenbosch植物園。
17時、Table Mountainのケーブルカー乗り場へ行くが、強風のため運行休止。
17時30分、Victoria & Alfred Waterforntにてツアーバス下車。
Victoria & Alfred Waterfornt内、散策。夕食。
公共交通機関が発達していないため、Cape Town観光は、レンタカーを借りるか、ドライバーを雇うか、ツアーに参加するか、という選択肢だったのだが、値段と手軽さでツアーを選択。今日の、半島巡りツアーには、他にアルゼンチンから来た兄妹が参加。
Cape半島をぐるっと一周するコースだったのだが、見える町並みは、まるで地中海沿岸か、米国西海岸のベイエリアか、という感じで、いわゆるアフリカっぽさが全然ない。南アフリカの中でも、この地域は特に白人の比率が高いらしい。
Duiker Islandは、別名、Seal Island = オットセイ島と呼ばれるように、オットセイだらけの島。とにかく多い。船を怖がらず。平気で泳いでいるのがかわいい。
Cape岬国立公園は、常に強風が吹いているため、背の高い樹木は育たず、荒涼とした感じのところだ。ダチョウやヒヒを見ることができる。それにしても、車の中のアルゼンチン人兄妹がスペイン語で話し、ガイドもスペイン語をかなり交えながら話をしていたので、南アフリカにいるというよりも、南米Patagoniaを旅行しているような気分になってしまった。Cape Pointのケーブルカー乗り場で自由行動となり、サンドイッチを軽く食べた後、ケーブルカーで灯台のところまで登り、写真を撮りつつ歩いて降りる。とにかく風が強い。
Boulders Beachは、住宅地に隣接した小さな砂浜なのだが、ここに野生のペンギンがいる。沢山いる。彼らも人を怖がらないので、すぐ近くまで寄ってきたりして、かわいい。それはいいのだが、とにかく風が強く、砂が痛いほど飛んでくる。
Kirstenbosch植物園では、9000種の植物が栽培、研究されているということだが、素人目には、単に気持ちの良い公園、という感じだ。近所に住んでいるらしき白人のお母さん達が、芝生で小さい子供を遊ばせている様子があちこちで見られる。やはり、公園である。
ツアーの予定はここで終了。Table Mountainのケーブルカー乗り場で降ろしてもらって、山に登るつもりだったのだが、強風のため、運行中止になっていた。予定を変更し、Victoria & Alfred Waterforntで降ろしてもらう。ここは、旧い港を中心とした再開発地域で、ショッピングセンターや、水族館、映画館、ホテルなどがオープンしている。警備が厳しく(実際、食堂に入ろうとしたら、鞄を金属探知器で検査された)、お上りさんでも安心して歩けるところである。Cajun料理の店に入り、あまりCajunっぽく無いシーフードの盛り合わせを食べる。
1月26日 Wine Lands
朝食後、8時45分、Cape Rainbow Tourのツアーバスに乗車。
Stellenboshの町を訪れ、ワイン工場見学と試飲。
Fransheoekのトラディショナル・レストランで昼食。
Paalでもう一軒、ワインセラーを訪問。試飲。
16時、ホテル帰着。
16時30分、タクシーで、Table Mountainのロープウェイ乗り場へ。
17時、ロープウェイにてTable Mountain登山。
18時30分、ホテル帰着。ホテル内で夕食。
今日は、ワインランド周遊のツアーに参加。昨日のアルゼンチン人兄妹に加え、ドイツからの観光客3人が参加。アルゼンチン人のお祖父さんもドイツ系だったということで、車内は一転、ドイツ語濃度高し。
ワインランドに向かう途中の高速道路沿いには、延々、30Kmほどに渡り、地方、もしくは国外から流れてきた黒人が暮らす家、というより掘っ建て小屋が密集した地域が続いている。しかし、一旦、ワインランドの中に入ると、そこはCape-Dutch様式と呼ばれる、オランダ風の古くて立派な家が並ぶ風景が広がる。洒落たレストランも多く、まったくヨーロッパの田舎町の風情だ。このギャップが解消されるには、これから何世代か、かかるのだろう。
まだ、ワイン生産の歴史が浅い南アフリカでは、国民の多くが甘くて飲みやすい白ワインを好み、良質な赤ワインはもっぱら輸出に回されるため、国内市場に良い赤ワインがあまり出回らないということだ。ワインセラーで売られているのは、、一本30-60ランドぐらいだから、500円から1000円というところか。アルゼンチン人兄は、真剣に試飲を繰り返し、大量に購入している。アルゼンチンよりも遙かに安いらしい。私は、とりあえず一本だけ購入。
ツアー終了後、昨日登れなかったTable Mountainへ行く。ここのロープウェイは、ゴンドラが円形で、中で回転するようになっている。乗客はじっとしていても360度の眺望が楽しめるわけだが、斜め上方への移動と水平方向の回転が組み合わさるので、加速時には、ちょっとばかし気持ち悪い。山頂からの眺めは申し分なし。また、Cape岬と同様、高い樹木は生えていないが、草花は意外に多く、美しい花が沢山見られた。
1月27日 Cape Town → Johannesburg → Singapore
6時45分、ホテルをチェックアウトし、空港へ。
8時30分発、BA6430便にてJohannesburg着 10時35分。
14時15分、Singapore行きSQ405便
純粋に移動日。Singapore到着が翌朝6時30分。時差の関係で、行きよりも帰りの方がきつい。