IN/OUT (2000.10.29)
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10月26日は、Deepavaliで休みでした。これは、光の神が闇の神に勝利したのを祝うヒンドゥー教の祭りだそうです。となると、インド人街の様子を見に行く必要有り。

いかにも、ヒンドゥー教らしい派手な、けれども、リトル・インディアらしい、いまいちゴージャスとは言えないような気がする飾り付けが通り中にされていて、それなりに祭りらしい雰囲気になっていました。リトル・インディアは、本物のインドはちょっとディープすぎて敬遠したい、という軟弱ツーリスト(私もそうだ)には、良い頃合いで楽しめる所だと思います。ただし、日曜の夕方は、通り中にインド系男性が溢れかえっていて、ディープさがぐっと増してしまうので要注意。


in最近のIN

"Bedazzled"  (00.10.28)
七つの望みを叶える代わりに魂を差し出す契約を悪魔と結んだのだが、望みが叶ってみても、どうもうまく行かず...という騒動を描いたコメディ。1967年のDudley Mooreらが出演した映画のリメイク。

ポスターの雰囲気から、全く期待せずに観に行ったのだが、どうしてどうして、良くできたコメディだった。皮肉が効いていて、下ネタの扱いも下品になることは無く、主役のBrendan Fraserは、情けない表情が適役。脇役陣も健闘していると思う。ここ最近見た映画では、一番、場内に笑いが満ちたんじゃないかな。

悪魔を演じるのは、Elizabeth Hurley。彼女は、Estee Lauderの広告で有名だけど、良くも悪くも化粧品メーカーのモデルらしい風貌で、俳優としての深みが感じられないと思う。そこを逆手に取ったのが、"Austin Powers"での、ボンドガール風役回りだったのだろう。あの成功で味を占めたのか、最近は、ちょっと変わった役柄が増えているようだ。で、今回の悪魔役。これが、セクシー系から制服系まで無意味に衣装を替えまくるコスプレ状態で、演技力じゃなくて存在自体で笑いを取るというポジションを確立したように感じる。それに本人が満足しているのかどうかは分からないが。

惜しむらくは、ラストが無理矢理のハッピーエンドになってしまっていること。そこまでの展開が、馬鹿馬鹿しいながらも皮肉っぽい語り口で引っ張っていたのに、なんだか急に行儀の良いお話になるところが、興ざめである。ま、ハリウッドらしいエンディングなんだけど。

この映画、日本での公開は、67年のオリジナルと同じ邦題「悪いことしましョ! 」になるらしい。なんだかなぁ。


"Chrysalis" by Anggun  (00.10.29)
久々に、購入直後からヘビーローテーションになった洋楽新譜。2年前のアルバム、"Snow on the Sahara"も気になっていたのだが、その時は結局買わずじまい。これが国際リリースとしては、彼女の二枚目のアルバムである。

インドネシア出身で、90年代の初めには同国のビッグスターになっていたそうだが、その後、ヨーロッパ(最初はロンドン、その後パリ)に本拠地を移したとのこと。音楽的に、取り立ててすごいということも無いのだが、女性にしては太い歌声とエキゾチックな雰囲気が心地よい。米国ではなく、ヨーロッパを選んだことが、大きなプラスに作用しているような気がする。

ルックスもなかなか美しいお嬢さんなのだが、シンガポールのTVトークショーに出演したのを見ると、かなりさばけた性格のようだ。トークで受けていたのが、一ヶ月前にプロモーションで訪れた日本でのカタカナ英語。
「"McDonald's"のことを日本人がどう言うか、真似しましょうか? "MAKUDONARUDOO" 」
悔しいけど、笑ってしまいましたよん。



どうも、欧米のミュージシャンというのは「超ビッグスター」という固定観念があるのですが、彼らも所詮芸能人なのだから、欧米のTV番組には普通に出演している訳です。

そうは言っても、チャンネルをザッピングしている最中に、いきなり、David GilmourとGary Mooreがギターを持ってコントを演じているのに出くわし、驚き、嬉しくなり、ちょっと悲しくなった今日この頃です。