IN/OUT (2000.7.23)
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14日夜から19日まで、日本での夏休み。

せっかくの日本だから、という気の持ちようが問題なのか、ついつい

  • CDやDVDや服やら買い漁ってしまう。
  • 食べ物屋にも金をかけてしまう。
  • 日本人相手に、酔っぱらい愚痴トークを聞かせてしまう。
  • 色々出かけるものだから、肝心のコンサートまでに疲れてしまう。
という難点があったものの、楽しんできました。


in最近のIN

Beautiful Songs  (00.7.16-17)
今回の夏休みのメインイベント。鈴木慶一・大貫妙子・矢野顕子・宮沢和史・奥田民生によるジョイント・コンサートである。広島と福岡で観覧。

詳細は、やのコレに書いたが、とにかく楽しかった。事前には、
「単に5人それぞれが持ち歌を歌って、最後に合唱しておしまい」
みたいな、新鮮味のないコンサートになるのでは、と危惧したりもしたのだが、すいません、5人(っていうか、矢野さん以外の4人)の実力を見くびっていました。

高い音楽的技術に裏付けられた、独自性溢れる、本当の意味の「個性」を持った5人の相乗効果は、とんでもない高みに達していて、かつ、ツアー後半らしいリラックスしたムードもあって、遠くから見に行った甲斐があったというものだ。


平和記念公園  (00.7.16)
中学生の頃、広島県に住んでいたことがあったのだが、そこは岡山県境近くで、広島市をきちんと訪れるのは初めてだった。となると、ここへは行かねばなるまい。

感じたこと、考えたことを、あまり、ここに細々と書こうとは思わない。予想以上に外国人の姿が目立ったのが印象的だったぐらいか。圧倒的現実の持つ重みは55年が経過しようが薄れることはなく、資料館に入る前に、公園内を歩いているだけで胸をふさがれる。

広島県から他県へ引っ越して驚いたのが、他県の人々の原爆や被爆者に対する認識のいい加減さだった。学校での教え方に格差がありすぎたのだろう。今の学校教育がどうなっているのか、気になるところである。


広島はうまい  (00.7.16)
コンサート後、広島市内、茶々なる店で食事。高級居酒屋という感じだが、どの料理も、西日本らしい、出汁の利いた薄味で、とてもおいしかった。しかも、盛りがでかい。さらに、一通りデザートまで食べ終わった後に、果物と抹茶がサービスで出てくる。で、勘定してみると、これが安い。

東京にも出店しているらしいのだが、果たしてここと同じ味・量・値段なのだろうか? だとしたら、画期的なのだが。


福岡もうまい  (00.7.17-18)
福岡には二泊。初日には太助という、やはり和食系の飲み屋と、屋台に出かけた。安くておいしいものがある土地というのは良いものだ。

二日目は、ホテルのコンシェルジェに教えてもらった中州の二葉寿司へ。ここが大正解だった。くじらのうねや卵焼きなどに、舌鼓。いかにも頑固職人という風情の大将と、東京で修行した孝行息子(YMO好き)という親子コンビも良い感じだった。で、安いとは言わないが、値段は東京の7割ぐらいという感じだろうか。

直行便もあるので、今後、コンサートでの訪日の選択肢に福岡も加えるべきだ、というのが結論。


マリンワールド 海の中道  (00.7.18)
福岡、海の中道にある水族館へ行ってきた。

平日の午前中、ゴトゴトとローカル電車で海の中道へ向かう。観光地の割に電車の本数が少ないのだが、駅での待ち時間も、なんか日本的風情があって、のんびりできる。

明るくきれいな水族館で、何より平日で空いていたため、気持ちよく見て回ることができた。それほど珍しい展示というのは無かったが、カワゴンドウ(淡水に住む小型のクジラ)の愛らしさにはしばし立ち止まる。

それにしても、イルカ・アシカショーというのは、水族館を維持するための経済的必要悪なのだろうか? それまで自然の生態を色々と解説しておいて、最後に野生動物に芸を仕込んだのを見せる、って、なんか居心地が悪い。



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名物にうまいもの無し  (00.7.16-17)
広島、福岡とも、夕食には満足したのだが、昼食に関しては何とも低打率に終わった。

広島では、お好み村を訪れた。ビルの数フロアに渡り、広島風お好み焼き屋だけが何十軒も並んでいる、という何ともすごい所なのだが、どこに入るかで迷う。とりあえず、客が混んでいた3階の「ひろちゃん」という店に決定。

結論から言うと、私は大阪風お好み焼きが好きだ。広島風は、焼きそばなんだか、お好みなんだか、中途半端で、「小麦粉 & ソース」の組み合わせなら何でも喜ぶ関西人としても、もう一つ熱中できない食感である。店の人が「キャンペーン中」ということで勧めてくれた「激辛ソース」は、シンガポール的にはそれほど辛くなく、どぼどぼかけて呆れられてしまった。

福岡と言えば博多ラーメン。キャナルシティに出店している「一蘭」へ行った。

カウンター席正面、客の目の前には「のれん」がかかり、カウンター内が見えないようになっている。そののれんに、色々と能書きが書いてあるのが、うざったい。で、出てきたラーメンは、なんとも脂っこく、その割に旨みが感じられず、全く感心できなかった。食後半日、口の中が脂っこいまま、というのにも閉口。屋台で食べたラーメンがおいしかったのは、本当に屋台の方がおいしいのか、あれは飲んだ後だったからなのか不明だが、とりあえず、一蘭で昼食を食べることは、今後永久にあるまい。

因みに、マリンワールドへ行ったときの昼食は、名物とは無縁に、館内のレストランで「ハンバーグ定食」。これがまた、今時珍しいくらいの「チープ感」溢れるハンバーグ。客観的には不味いんだけど、これはこれで懐かしく食べさせていただいた。



帰りの福岡空港で、空港職員に英語で話しかけられてしまった。日本語で答えると、なんともびっくりした顔をされた。なんか、この瞬間に夏休みを打ち切られたような気がしたっす。