日本での打ち合わせには、香港・台湾・シンガポールの各地元担当者も集合していた。今回が初めての訪日というメンバーが多く、結局、四夜とも夕食を付き合うことになった。結果、昼間の会議だけでなく、食事時もアジア訛り英語での会話。これじゃ、全然、日本に来た気がしない。
私も含めほとんどが、土曜日をオフにして日曜日離日、というスケジュールだったのだが、幸い、土曜の昼間については本社の方で初訪日組を案内してくれる人が見つかった。おかげで、この半日だけは、仕事&英語モードから離れることができた。
というわけで、麻布十番の蕎麦屋 更科堀井 → 甘味処 浪花屋総本店 → 喫茶店(名前失念)というコースを堪能。
更科堀井の「鴨焼き」「小田巻蒸」は、ともに勧めてくれた人のセンスに感謝したい美味しさ。
浪花屋総本店の白玉入り宇治かき氷も上品な甘さと適度な盛りつけ(頭痛がする前に食べ終えられた)がナイス。
そしてまた、日本の喫茶店のすばらしさ。気軽に入れ、落ち着いた雰囲気で、それなりのコーヒーを出す、という三拍子揃った店は、ほんとシンガポールじゃ見つからないのだ。
もちろん、飲食だけでなく、真っ当な考え方を持った人と真っ当な日本語の会話も堪能させていただく贅沢な午後を過ごす。麻布十番、良い町である(場末と評する通人もいるらしいが)。
その後、夕方からは、またも出張組に合流し、東京タワーに登ったり、お上品過ぎる和食屋に行ったりの、アジア人ツアーコース。ギャップの大きい一日であった。