昆虫が嫌いだ。脊椎動物とは根本的に違う姿態、生態。Discovery Channelで見る分には興味深いが、実物は、どうにも気味悪い。
最近、台所に蟻が出現するようになっていた。蟻と言っても、体長1〜2mmぐらいほどの、小さな、色の薄い奴で、もし蟻が不完全変態する昆虫だったら、幼虫に違いないと思わせるような頼りない奴らだ。そいつらが、数匹、のたくた歩いている程度だったので、見つけるたびにティッシュで片づけていたのだが、最近、新しい一派が登場。
やはり、大きさは1〜2mmぐらいなのだが、動きが異常に速い。これまでの蟻より、3倍以上の速さで動き回っているが、色は(赤ではなく)黒い。夜行性らしく、夜、台所に水を飲みに行った時、こいつらがあちこちを闊歩しているのを発見したのだ。
どうやら、台所の外から進入してきているようだ。緊急措置として、食器洗い用洗剤を戸口のところに一直線に撒いてみた。予想通り、奴らはこの線を越えられない。食器洗い洗剤って、ゴキブリに対しても強力な殺傷力を発揮するし、殺虫剤の代替物としては優れものだと思う。が、ちと怖い。
この洗剤結界、適度な粘性のおかげで、結構長持ちするのだが、こんな消極的戦法にいつまでも頼るわけにはいかず、次なる策として、「蟻の巣コロリ」みたいな殺虫剤を設置。これは、蟻好みの餌の中に遅効性の毒物が混入してあり、これを巣に持ち帰らせることで、やがては巣全体を殲滅せしめる、というものらしい。見たところ、確かに奴らはたかっているが、効果が遅効性というのも確かなようだ。今のところ、奴らが減少する様子は見られない。長期戦の様相を示してきた。