IN/OUT (2000.6.4)
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シンガポール内ではStarbucksの次に店舗数が多いのでは、と思われるコーヒーチェーン"The Coffee Beans"でホットコーヒーを頼んだら、ガラスのコップ、っていうか取っ手付きの小ジョッキに入れたのを渡されました。ご丁寧に、クリームソーダに付いているような、長いスプーンと一緒に。

これまで、The Coffee Beansには何度も行っているけど、こういうのは初めて。しかも、Tower Records店内のワンコーナーという、若者向け&西洋人もいっぱいロケーションの店舗だったのに。たぶん、何らかの理由でマグカップが足りなかったとか、そういうことだと思うのだけど、あまりにも普通の態度で店員に差し出されてしまったし…。もしかしたら、私が気が付かないうちに世間の常識が変わってしまったのかしらん?


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"M:i-2"  (00.6.3)
この夏、最大の話題作、"Mission: Impossible 2"。さすがに映画館は大入り満員だった。

John Woo監督お得意のアクションシーンは、さすがに凄い。細部にまでアイディアを詰め込んだ映像は、実にスタイリッシュだ。ただ、もはや"John Woo"ブランドの様式美の世界に突入、という感じで、(二丁拳銃 + 横っ飛び)×スローモーション、を見ても、スローで飛ぶ鳩を見ても、「あ、例の奴ね」という感じで、びっくりはしないんだよなぁ。

いずれにしても、アクションシーン、特に、ラスト近く、敵の本拠地に乗り込んでからの一連の映像には、感心する、息を呑む、目を見張る、手に汗握る。拳銃の撃ち方にこめられた工夫を観ているだけでもわくわくするし、Tom Cruiseもかっこいい。8ドル分の娯楽としては、十二分に元は取れた。

しかし、期待が大きすぎたせいもあるのだが、いまいち物足りない感が残る。John Woo監督のカッコつけ過ぎショットは、やはり「香港映画」や「B級映画」でこそ映えるのであって、これを「この夏最高の話題の超A級大作」、でやられちゃうと、どうも落ち着きが悪いというか、浮いちゃってるような気がするのだ。監督は「Face/Off」みたいな、「予算はそこそこ使っているんだけど、いまいち、きわものっぽい」雰囲気の作品で好き勝手やってる方が、良い結果を残せるのかなあ。

あと、脚本が単純過ぎるし(ここまで展開に捻りが無いのは、日本語字幕無しで観る分には、ありがたくもあるが)、設定も甘い甘い。たとえば、物語のキーである、遺伝子操作で作り出されたウィルスの特徴付け。このウィルス、感染後20時間で確実に死に至るのだけど、空気感染はしないし、宿主となる生物もいない。これじゃぁ、最初の感染者は、他人にうつす間もなく死んでしまい、伝染が広がるとは思えない=いまいち怖くないじゃん。うーん、なんか製作陣、頭悪いぞ。

小ネタとしては、Tom Cruise扮する主人公の名前、「Ethan Hunt」のEthanが、中文字幕だと、伊丹になってるのが、妙に気になった。意味が分からない中国語でも、漢字字幕にはつい目が行っちゃうのだ。



因みに、The Coffee Beansのようなお洒落というか西洋風のチェーン店だと、Take Awayのコーヒーは紙コップで渡されますが、地元の屋台のようなコーヒー屋だと、ビニール袋入り、ということがよくあります。飲料やスープ系の食品をビニール袋に入れちゃうのは、シンガポールに限らず、結構あちこちの国で平気で行われているようですが、平均的日本人には抵抗があるんじゃないかなぁ。オフィス街で、それなりのスタイルのビジネスマンが、真っ黒の液体が入った「金魚すくいのお持ち帰り袋」のようなものを持って歩いているのは、何か変っす。