IN/OUT (2000.5.28)
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日本では最近、バリアフリーという言葉が盛んに取り上げられているようですが(真剣に取り組むのなら、きちんとした日本語を作ることも大事だと思うぞ)、そういう観点だとシンガポールの町づくりは、まだまだ駄目です。

歩道は整備されているし、邪魔な電柱というのも見かけないけれど、いたるところに段差があって、車椅子などでは非常に通行しにくそうです。そのせいかどうかは分かりませんが、実際、町中で車椅子の人を見かけることも、かなり少ないように思います。

恐らく、シンガポール政府のことだから、早晩、そういった整備も進めていくのだろうとは思いますが、反面、
「xxx系のような知的水準の低い民族ばかり出生率が高くて、水準の高いzzz系の出生率が低いのは、国家の成長のためには大きな問題だ」
と(伏せ字無しで)平気で言い切っちゃう政府だから、弱者保護にきちんと取り組むのか、一抹の不安もあります。


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Steely Dan "Two Against Nature"  (00.5.28)
Steely Danのなんと20年ぶりの新作。発売は2月末だったのだが、来日公演の話題が聞こえてきたりして、ようやっと購入。

20年ぶりという気負いが感じられず、相変わらずのクオリティの高い音だ。しかし、内容もさることながら、"Two Against Nature"というタイトル自体にしびれた。何ともWalter BeckerとDonald Fagenの二人にピッタリのかっこよいタイトルだよなぁ。


少年ナイフ "Brand New Knife"  (00.5.28)
Steely Danとは対極にあるサウンドのバンドだが、一緒に購入。本当は、やはり2月に発売されていた新譜"Strawberry Sound"が欲しかったのだが、店頭に無かったので、96年の旧作をゲット。

バンドの有り様で言えば、彼女たちは、現在、日本で一番かっこよいバンドだと思う。OLをやりながらインディーズからデビューし、下らないタイアップや商業戦略に頼らずに自然体のまま海外進出。今や、米国で一番有名な日本人バンドではないだろうか。

で、このアルバム。ジャケットがどことなく、"The Powerpuff Girls"を連想させる(Cartoon Networkで放映している米国アニメでは、今、一番のお気に入りなのだ)。現在、彼女らはこのアニメのコンピレーションアルバム用の曲をレコーディングしているそうで、まさにイメージにピッタリ。メンバーが一人抜け、二人組になってしまったのが悔やまれるが、楽しみである。



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小谷野敦 「もてない男」  (00.5.22)
昨年、日本ではずいぶんと話題になったようで、気になっていたのだが、紀伊国屋でついに発見した。

著者があとがきで

この本はぜんたい研究なのか評論なのか啓蒙書なのか何なのか、と問われたら、私としては、エッセイであると答えたい。
と書いているが、実際、もう一つ中途半端な読後感だった。

「研究」なり「評論」だと言うには、確かに、いまいち系統だった論の進め方では無いような気がするが、「エッセイ」と言うには、やはり敷居が高い。こういう視点からの文芸評論という発想は面白かったのだけど、露悪的な表現に著者の計算高さを感じてしまい、狙いすました一発屋的ヒット、という感じが否めない。

ちょいと期待はずれだったわけだが、あまり否定的な事を書くと、近親憎悪を燃やしているように誤解(?)されそうな、危険な本でもある。



町中でもう一つ困るのが、エスカレーターの故障が多いということ。暑いせいで機械の耐久性に問題が生じるのでしょうか?

止まっているエスカレーターの歩きにくさって、なんとも不快で嫌なんですよねぇ。