IN/OUT2000/1/16


街には、Chinese New Year(今年は、2月5日)に向けての飾り付けや出店が目立ってきました。クリスマスや新暦の年越しが、どこか借り物のイベントという雰囲気だったのに対して、国民の7割が中華系のこの国では、やはりこれが、年間最大のイベント、という感じです。


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Feet of Flames  (00.1.14)
何気なくTVのチャンネルをいじっていると、見覚えのある画面が。以前、台湾で衝動買いした"Lord of the Dance"の一場面のようだが、随分迫力がある。

DVDに収録されていたのは屋内ホールでの公演だったが、この放送は、Hyde Parkに巨大なステージを組んでの特別公演の模様らしい。大規模屋外公演だけに、セットの豪華さ、演出のオーバーさと分かりやすさ、さらに主役 = Michael Flatleyの目張りまで、あらゆる面でDVD版を上回るステージで、そのまま画面に釘付けになってしまった。

Michael Flatley氏の見た目は、派手さはElvis Presley、流し目は杉良太郎、という感じで、ナルシスティックな表情や、いかにもかっこよさげな所作など、冷静に見ればダサく、笑ったりつっこんだりするポイントは多々ある。しかし、一秒間に35回のタップを踏めるというその身体能力を活かしきったダンスの迫力の前に、そういう点をあげつらうのは野暮と言うものだ。そして、私のお気に入り、バイオリンを弾きたおすお姉ちゃん達が、とにかくかっこいい。

"Lord of the Dance"は、間もなく日本公演があるらしい。これを生で見られるのは実に羨ましいぞい。シンガポールにも来ないかなぁ。



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Star Trek World Tour  (00.1.14)
Paramount PicturesとMesse Dusseldorf主催のイベント、Star Trek Word Tourに行って来た。

会場には、Star Trekで使われた衣装や小道具が並べられた展示の部と、観客参加型のアトラクションの部がある。クリンゴン人などに扮した係員も歩き回っていて、お子さまに大人気である。

アトラクションの部は、Movie Worldなどのテーマパークにありそうな感じのもので、係員がエンタープライズの乗組員になりきって艦内を案内し、戦闘に巻き込まれ、最後に脱出用のポッドで20世紀に帰還するというストーリー仕立てになっている。エンタープライズの乗組員のほとんどがアジア系、というのがやや痛いが、とりあえず英語でストーリーが進むので、それほど違和感もないところが、シンガポールで良かったと思う。これを中国語や日本語でやられると、「作り物」っぽさが倍増するところだ。

ただ、作り込みにマニア的なこだわりが感じられず、Star Trekっぽさが稀薄なのが物足りない。これなら、乗組員の服装を替えるだけで、宇宙空母ギャラクティカにも、スペース1999にも、あるいは宇宙戦艦ヤマトにも転用できそうだ。(例が全部古いな、我ながら

同様の物足りなさは、展示の部にも感じられた。そこそこの質と量が揃っているのだが、展示方法に工夫が無い。未来から持ってきた実物を展示しているという、物語世界に入りきった展示にするか、テレビで使用したセットの展示と割り切るか、どちらかに徹底してもらいたかった。

もっとも、一番の問題は、私自身が「宇宙大作戦」の熱心な視聴者であっても、その後のシリーズ、The Next GenerationやDeep Space 9、Voygerといった作品を見ていない、というところなのだろう。"Q"なんて訳の分からんおじさんじゃなくて、スポックとドクター・マッコイの掛け合い漫才で案内してもらいたかった、なんて言うような人には、いまいち楽しめないイベントであった。



果たして、Chinese New Yearの年越しでもカウントダウンはあるのか? 昨年はこちらに来たばかりの時期で、そんなこと気にもしていなかったので、今年はちゃんと確かめてみようと思う今日この頃です。


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