IN/OUT1999/10/24


前回の集集大地震からちょうど一ヶ月。再び台北を訪れました。

仕事中、またもや余震か、という揺れがかなり長いこと続き、まだまだ安心できないのだな、と思っていたのですが、これは単なる余震ではなく、震源に近いところでは4人の死者を出した大地震だったようです。

前回、日本に行ったときは、ちょうど臨界事故が発生したところだったし、どうも、このところ出張と災害の周期が合ってきたようで、再来週の台北再訪問は大丈夫かしらん?


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串蔵 @ 台北  (99.10.22)
台北の龍江路に新しく開店した串焼き屋。「新規開店お試しセールにつき、食べ物はすべてタダ。飲み物のお値段だけで結構です」という惹句につられて行くことに。

店内は落ち着いた日本風。一人一人に小さな炭鉢が用意され、そこで好きな物を焼きながら食べるという趣向。店内のBGMはジャズ。

雰囲気も味も、日本にある同種の店と比べても遜色が無いというか、ここまでレベルの高い店は、そうそう無いと思う。飲み物だけは料金を取ると言いながら、焼酎の一升瓶を頼んだら、それもタダにしてくれた。問題は、台北という土地にあって、このレベルを維持できるのか、という事と、食べ物の料金設定をどうするのか、ということだろう。

にしても、居心地が良いせいもあって、「仕事の話題は止めよう」と言い合いながら、結局、海外赴任者鬱憤炸裂、愚痴大会に陥って、閉店ぎりぎりまで粘ったのは、いかがなものか。



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ホント、色々やらされてるんだから  (99.10.24)
今年もあと2ヶ月。いよいよY2K問題本番を迎えることになる。紀伊国屋書店にもY2K関連本の特別コーナーが設けられていて、様々な本が平積みされていた。まぁ、来年になっちゃえばもう売れない季節商品だから、今のうちに一所懸命売るぞ、というのは分かるけど、パラパラと立ち読みしてみると、ホンマかいな? と眉に唾付けたくなる内容ばかり。正月になったとたん、核兵器は飛び交い、全てのコンピューターは停止し、物流の混乱で生活必需品も入手できず、変圧器の誤動作でテレビが爆発し.......。

備えあれば憂い無し、というのは分かるし、特に米国のような訴訟社会なら十二分な対策が必要だとは思うけど、この騒ぎを大きくしているのは、社会問題にすり替えることで、過去、プログラムを手抜きして作った個別の責任をうやむやにしたい、というコンピューター関連企業の思惑と、この機会に乗じて、商売商売と思っているマッチポンプな人達だと思う。

で、そのせいで、色々と余分な仕事をする羽目になっちゃうんだよなぁ。私ですら、ずいぶんと工数を取られているのだから、本職のシステム屋さんとかは大迷惑だろうと思う。



20世紀は、西暦1901年から2000年まで。21世紀が始まるのは2001年から。ということは、次の千年紀=millennium も2001年からだよねぇ? 最初の千年紀は、西暦1年から西暦1000年、次が1001年から2000年、と勘定していかないと、1000年間にならないのだから。

感覚的には2000年からの方がしっくりくるけど、そのためには、最初の千年紀のスタートを紀元前1年にしないと駄目。「紀元ゼロ年」っていう一年間が存在してれば分かりやすくなるんだよな、きっと。今更、変更できないだろうけど。

今度の年明けカウント・ダウンは、きっと盛り上がるんだろうけど、果たして2001年を迎えるときに「実は本当のミレニアムはこれからなんだよーん」と、仕切り直すのか、個人的にはこの「Y2K +1 問題」の方が気に掛かる今日この頃です。


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