最近の個人のウェブ・ページの多くは「日記」・「掲示板」・「チャット」というコンテンツになっているようです。かつての、「ウェブ・ページは世界に向けての情報発信である」、なんていう大上段に振りかぶった発想じゃなくて、もっと個人的なメディアになってきたということなのでしょう。
私も「やのコレ」において、「掲示板のような」ページを公開しているのですが、これは、投稿されたメッセージが自動的に反映されるのではなく、メールとして届く投稿を私がHTMLに編集するという形式になっています。24時間365日、投稿内容を監視できる訳じゃないのに、誰でも書きこめるページを公開するのは無責任だ、という考えから、このような形式にしています。特に、ページの性格上、矢野さんに迷惑をかけるような書き込みをされるのは致命的ですから。
他人のページの掲示板は楽しく拝見させていただいて、たまには書きこみをすることもあるのに、自分のところでは「性悪説」あるいは「心配性」に基づいた運営方針を取っている、というのは、やや心苦しくもあるのですが、今のところ、これを変えるつもりは無いのです。
- The Bite (98.8.14)
- ウォーターフロント・パークで行われている「The Bite」というイベントに出かけてきた。2ドルを払って入る会場内にはテントが立ち並び、ポートランド市内の20のレストランとオレゴンの20のワイナリーが営業中である。その他に、バンド演奏が行われているステージが4箇所設置されていたり、コメディ・ショーが演じられているテントがあったり、有名シェフの料理教室がおこなわれているテントがあったりする。
ワイナリーでは、グラスで注文する以外に、50セントでテイスティングができる。それぞれのテントの前に行列ができているのだが、並んでいる人は皆、自分の順番が来るとワイナリーの人と質疑応答やら世間話やらでたっぷりと時間を使うため、進行がとても遅い。「行列が中々進まなくても文句を言わない。自分の順番が来たら後ろの人達のことは考えず、納得いくまで時間をかける」、というのは、スーパーのレジや銀行の窓口でも見られる国民性のようなものかもしれない。しかし、これでは時間がかかって仕方が無いため、結局、4種のPinot Noirを試したところで、食事の部に移ることにした。
レストランが出店と言っても、所詮屋台、と期待していなかったのだが、インド料理屋「Plainfields' Mayur」のタンドリーチキンは抜群だった。この店は侮れない。いつか本店舗に行ってみよう。
ステージでの演奏はどれも、あまり上手とは言えないバンドで、所詮、ビヤガーデンに毛の生えたようなイベントかと思っていたら、最終日のメインステージのトリは「Cheap Trick」だとパンフレットに書いてある。まったくもって侮れないイベントである。
- キッチン周りは郷に従ってきた
- アパートのキッチンには、大きなオーブンが備え付けられている。七面鳥が丸ごと楽に焼ける大きさ=米国家庭での絶対必要サイズ、である。もっとも、そんな大きな物を焼いたことはまだ無いが、最近は肉をオーブンで仕上げることが増えてきた。最初から最後までフライパンで焼くよりも、柔らかく出来あがるようである。これなら、スーパーで売っている赤身100%の固まり肉でも、結構食べられる。
最初は使っていなかった食器洗い機も、楽だし、手で洗うよりも奇麗になるため、疲れている時などに、しばしば利用するようになってきた。
流し台に付いているディスポーザル。生ごみを粉砕してそのまま下水に流してしまう装置である。これも、当初は小さな野菜屑程度しか流していなかったのが、最近では、キャベツの芯みたいな固くて大きい物も平気で流すようになった。かなり丈夫にできているのである。その先の米国下水処理事情がどうなっているのかは知らないのだが.....
そして、最近、妙に気に入っているのがにんにく潰し器である。にんにくを一片、薄皮も剥かずにそのまま挟んで、えいやっと握れば、微塵状のにんにくが押し出されてくるという寸法だ。薄皮を剥かずに済む、というのは非常に大きなメリットだ。後の掃除が簡単にできるよう考えられているデザインもナイスである。日本でも売られていたと思うが、こちらでは、家庭用品売り場での大量の陳列からみて、かなりの普及率だと思われる。
微妙な味付けを気にしない、大雑把な料理が増えてきたのも、郷に従っているのだ、ということにしておこう。
- 行動半径の狭い奴 (98.8.15)
知人がシアトルに出張に来ると言う。MSやボーイングの本社が有る、隣のワシントン州の都市である。ポートランドからは170マイル。車なら3時間半ぐらいか。日帰りするとなると、往復で7時間の運転。これは、ちょっと勘弁である。列車という手もあるらしいのだが、本数が少なく事前の予約も必要らしい。最も現実的なのは飛行機で行くことだが、それもちょっと大げさなので、今回は会いに行くのは断念した。
こう言うときに、鉄道網が発達している国は便利だと思う。いや、往復340マイルのドライブぐらい平気になるように努力するのが米国流という気がする。考えてみれば、運転に対する苦手意識が取れないため、週末も近所のモールに出かけるぐらいで遠出をしていない。せいぜい半径15マイルぐらいのところをうろうろしているだけである。運転技術の向上以前に、せっかく米国に住んでいるのに、凄くもったいないことをしているのかもしれない。
自動で更新される「掲示板」なんか、何か問題があるメッセージを投稿されたらどうするんだ、と言いながら、裏の方で「チャット」のCGIを試してみました。別に、チャットがしたいというようりは、CGIに興味が有ったからなのですが、分かり難いところに張ってみたリンクを辿って、何人かの人がやって来てくれました。
面白いんですね。これが。なんか、自分の家に遊びに来てくれた人とお喋りしているという感覚で。皆が自分のページに付けたがるのもよく分かります。でも、あっという間に時間が経ってしまうので、日本だとテレホ時間以外じゃ大変なんだろうなぁ。
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