セールスや勧誘の電話がオフィス宛てに結構かかってきます。「環境問題のセミナーに出席しないか」「経営管理の新しいソフトウェアに興味は無いか」「マイノリティの雇用に関するレポートは必要じゃないか」.....。新任の私は、相手の口ぶりから、一瞬、過去からずっと付き合いのある会社なのか、と勘違いして、つい「Yes」と答えてしまいそうになります。
最大の問題は、相手の言っている事を100%はキャッチできないことにあります。こちらが「ゆっくり喋ってくれないか」と頼んでも、効果がありません。ほとんどのアメリカ人には、英語を理解できない人間がこの世に存在するなんて思いもよらないのかもしれません。ただ、しばらく不毛な会話を続けているうちに、こちらが"英語をうまく喋れないらしい"ということには気付くようで、ようやく電話を切ってくれます
相手のレベルに合わせて自分が話すレベルを変えること、ゆっくりと・明瞭な発音で・やさしい単語を使って話す、ということができるアメリカ人は、非常に少なく、それができるのは、一つの"頭の良さ"の証明と言えると思います。
これが日本では、外人と話す時に、日本人同士で会話するのと同じペースで喋る人は少なく、一応、相手の事を気遣うことができる人がほとんどではないでしょうか。もっとも、英語を意識してか、巻き舌の妙なイントネーションで喋り始める人も多いようですが
- 合格したこと自体は嬉しいが (98.6.30)
- 免許の実技試験。二回目の受験。駄目もとの一回目に比べると、プレッシャーは大きい。採点表には四回分の記入欄があり、前回と同じ用紙を使うようになっている。試験に入る前に、試験官が前回の結果をチェックできるようになっている訳である。因みに、四回落ちると、次は一年間、間を空けないと受験できなくなる。
ということで、前回失敗をしたフリーウェイの走行も含めて、15分ほどの試験を受ける。結果は75点。合格である。
「一応、ライト・スタッフは持っていると思われるが、運転中、かなりナーバスになっているようだ。もっと練習するように」というお言葉をいただくが、実際、苦手意識が抜けないんだから仕方が無い。
オフィスに戻り、皆から「これで、独立したアメリカン・ライフ・スタイルを送れるな」などと、祝福される。別に電車やバスに乗っても、独立したライフ・スタイルだと思うのだが.....
- 米のある生活
- 炊飯器が日本から届いたので、同僚に日本食スーパーに連れていってもらい、米を購入。昼食や、会社に日本人の来客があった時の夕食などは、日本食レストランに行くことが多いので、ご飯自体はしょっちゅう食べているのだが、やはり、自宅でご飯が食べられるのは便利である。
今までは、主食としてペンネ等のパスタを作ることが多く、そうなると、パスタを茹でること、ソースを温めること、にそれぞれ鍋が必要で、限定された調理器具しか揃っていない現状では、なかなか鍋の使いまわしが難しかったのだ。「今日の料理」の「20分でできる晩御飯」のように手際が良くないもので。
しかし、ご飯を主食に持ってくれば、より多くの手間や器具をおかずの調理に充てることができる。パスタ + サラダ + 肉類 + フライドポテト(冷凍) + スープ(缶詰)という、ワンパターンが続いた食生活ともおさらばである。と言いつつ、最初にご飯を炊いたときには、カレーという簡単メニューにしてしまったのだが。(カレー作りの宿命として、多めに作る → 4日連続カレー、ということになってしまった)
米と同時に日本食スーパーで購入した菜箸もありがたい。これほどシンプルかつ機能的な調理器具は無いと思う。
- やっぱりLong and Winding Roadは続く
- 免許を取得したとなると、もう、通勤に誰かの送り迎えを期待することはできなくなる訳で、自分独りで運転しなければならない。日本人出向者には、会社のリースカーがあてがわれるのだが、私のはニッサン・マキシマ。教習で使っていた、助手席にもブレーキ付きのシビックに比べるとずいぶん大きいように感じるし、当然、隣でブレーキを踏む用意をしているインストラクターもいない。
ある程度大きい車の方が安全だとは理解しているのだが、"車両感覚"ってのが無いので、特に右側にどれだけ余裕があるのか分からない。まぁ、通勤に関して言えば、3マイルほどの距離なので、時間にして5分ほど。一ヶ所、カーブがきついところがあるが、走行自体はそれほどは苦にならない。
問題は、駐車である。うまく駐車枠の中に車体が収まるかは、テクニックではなく運に頼っているのが現状なので、一回で上手く行くことは滅多に無い。思いっきり斜めに入ったり、ラインをまたいだり。焦って、前進・後退を繰り返すうちに、ブレーキとアクセルを踏み間違えて冷や汗をかくことも度々。会社の駐車場ならまだ良いが、アパートの駐車場やモールの駐車場ではプレッシャーも倍増。車から降りる頃には、疲労困憊、肩こり・背中痛。仕事どこじゃ無い、という感じで、困ってしまう。
果たして、駐車と並ぶもう一つの難関、車線変更もクリアして、ダウンタウンや郊外のモールに独りで出かけることができるようになるのだろうか? 免許取得後の方が出不精になりそうな気がしてきた。
実際には、日本人にとっても、自分がどのような言葉遣いをするべきかを状況に応じて判断するというのは、難しいことだと思います。相手が明らかに敬語を使うべき立場の人だったり、外国人だったりして、言葉遣いを意識せざるを得ない場合はともかく、相手がそれほど親しい人で無い場合、その場の空気を読みながら、語るべきことを然るべき口調で相手に伝える、というのは、とても"頭の良さ"が要求されることではないかと思う今日この頃です。
Top page of Top page of JK-ismへ戻る