IN/OUT1998/6/6


米国では、オフィスで個室が与えられるという贅沢をさせてもらっていますが、さらに贅沢なことに、コーヒーが飲み放題。給湯室みたいなところにコーヒーメーカーが設置されていて、皆、好きなときに自分のマグカップに勝手に入れて良いわけです。こちらでは、こういうのが、ごく一般的なスタイルのようです。もちろん、日本でも会社によっては、そういうのが当たり前のところも多いでしょうが、私の以前のオフィスでは、コーヒーは自動販売機で買っていました。そのころ、米国から出張者が来ると、「お金を出して、こんな不味いコーヒーを飲んでるなんて...」と言われて、羨ましかったものです。

が、いざ、こっちに来てみて飲んでみると、不味い......。日本の自販機の方がましだと思ってしまいます。一応、ちゃんとしたコーヒーメーカーを使っているはずなのに、何故こんなに不味いのかと不思議だったのですが、どうやら水道の水に原因があるようです。水だけ飲んでみたら、やっぱり不味かったので。

となると、出張者が自慢していたのは何だったのか? という謎が出てくる訳ですが、どうやら「慣れ」というのが、その理由のように思われます。私も、だんだん、このコーヒーが飲めるようになってきましたから.....


in最近のIN

Home Sweet Home  (98.6.6)
ようやくホテルを引き払い、アパートへ引っ越す。ホテルは、スイートルームだったし、キッチンも付いていたし、それなりに快適ではあったのだが、やはり落ち着かなかった。

日本からは、服・CD・ノートPC以外のものは、ほとんど持って来ていないので、これからこまごまとしたものを揃えていかなくてはならない。とりあえず、最低限の家具と鍋・食器等は買い揃えたが、ちゃんとした料理を作るには台所用品が圧倒的に不足しているし、掃除機やアイロン等も無い。相変わらず免許が無いので、こうしたものを買いに行くにも、一人では行けないし、通勤も送り迎えしてもらわなければならない。

テレビも無いし、オーディオセットも無いので、夜はなんとなく寂しい。こちらでは、家庭用の光源として蛍光灯はほとんど用いられておらず、ハロゲン・ランプの間接照明しかなくて、日本人の感覚では暗い(しかも猛烈に熱を発生する)、というのも、寂しさを加速する。

が、それでもやっぱり、「自分の家」で暮すというのは良いものである。



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二日酔いに国境無し  (98.6.6)
肝心の引越しの前日に痛飲してしまい、久しぶりに酷い二日酔いを味わってしまった。やはり、仕事絡みの辛い話題を肴にして飲んじゃ、悪酔いするのも当然だろう。


D.I.Y.の柄じゃない  (98.6.6)
家具屋で購入したデスクは組み立て式になっていたのだが、面倒くさいので、 60ドルを払って、組み立てて持ってきてもらうように頼んでおいた。が、あとから領収書を確認すると、その60ドルがどこにも記載されていない。

悪い予感は的中し、家具屋が持ってきたのは、バラバラのパーツ。英語・スペイン語・ドイツ語・フランス語で書かれた説明書を読みながら、容赦の無い重さの全62種のパーツと苦闘3時間。引き出しが微妙に傾いていたりして、せっかくデザインが気に入って購入したデスクなのに、ちょっと「とほほ」が入ってしまった。新しいカーペットの上に木工用ボンドをこぼしちゃうし....



moving付録 : 今週のお引越し

アパートの鍵をもらう
アパートに行き、最終契約。契約社会だけに、次から次へと書類が目の前に並ぶ。火災報知器がどうしたとか、プールの使用についてどうしたとか、退去する場合にはどうするとか、英語でまくしたてられてもよく分からんが、とにかく、10枚ほどサイン。ようやく、鍵をもらい、部屋をチェック。


買いだし、そのいち
家具屋へ行く。郊外にはかなりの数の家具屋があるが、比較的安く、品揃えのあるところを選んで、一気に購入。
  • ラブ・シート(なんとなくいやらしい響きだが、二人がけの長椅子のこと。ソファっていうのは、三人がけ以上のものを指すらしい。
  • カクテル・テーブル(ラブ・シートの前に置く、背の低いテーブル。
  • ベッド(フレームとベースとマットに分かれている。
  • ナイト・スタンド(ベッドの脇に置く小キャビネット。
  • デスク(PCやら小型ステレオを置く予定。
  • チェア
  • 食卓(小型の円形のものに椅子2脚。

まとめて買ったんだから安くしてよ、と頼むが、「全て"special value"だから、これ以上は無理」と、かわされてしまう。日本語ならもう少し食い下がるのだが.....

つづいて、家庭用品を扱っている大型店に行き、シーツやらごみ箱やらシャワーカーテンを購入。


引継ぎ物資の受け取り
前任者が帰国する際、運送会社に預けておいたくれたテレビ・電子レンジその他を、持ってきてもらう。(前任者にはそれなりの対価を支払ったのだが

実物を見てみると、多分、新品が同じ値段であったとしても絶対買わないだろうというような、デザイン・サイズのものばかりで、「モノ」好きの自分としては、悲しい。「安物買いの銭失い」を実感する。


アパート生活開始
ホテルをチェックアウトし、アパートへ。家具も届き、これで引越しも一段落。このコーナーも終わりの時を迎えたようである。



慣れというのは怖いもので、一ヶ月前には「スモール」しかオーダーしなかったファスト・フード店でのコーラも、最近は「ミディアム」を頼んじゃうようになってしまいました(店によって差はあるものの、「スモール」は、決して日本人が想像するスモールサイズじゃありません。)。こういうのは、素直に喜んでいてはいけない「順応性」のような気もします。
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