IN/OUT1998/5/23


街でよく見かける日本語といえば「TERIYAKI」と「BENTO」。特に「TERIYAKI」は、完全に市民権を得ているようです。スーパーマーケットで売っているドレッシングなんかにも「TERIYAKI風味」なんてのがあります。要は、あの甘辛い味付けを全て「TERIYAKI」と呼んでいるようです。

もっとも、日本人にはこの「TERIYAKI」、あまり人気が無いようです。会社の近くにある日本料理屋のランチにもテリヤキ・ビーフ定食みたいなのがあるのですが、大概の日本人は「テリヤキソースをかけずに塩味で」、とリクエストしています。一度、どんなものか試してみようと注文したところ、店の人から「本当にテリヤキソースをかけて良いのか」確かめられてしまいました。 実際、砂糖の甘味が強すぎて、あまりおいしくは無いですね、こっちの「TERIYAKI」は....


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「GODZILLA」  (98.5.23)
いわゆる「ハリウッド版ゴジラ」。お金をかけて内容の無い映画を撮ることにかけては天才的な才能を発揮するローランド・エメリッヒ監督の面目躍如たる出来である。

東宝が作り上げた「ゴジラ」って、巨大で、とてつもないパワーを持ち、口から放射能火炎を吐き、通常兵器が通用しない、という、考えてみれば、生物としてのリアリティは全く無い存在である。'50年代の「空想科学映画」でなら許されるが、現代では苦しい設定である。しかしながら、大森一樹監督は、「vs ビオランテ」等において、その存在を認めた上での戦略シミュレーションを巧みに描いていた(もっとも、東宝製作陣から強要されたと思われる様々な夾雑物のため、お子様映画の枠は越えられなかったが)。

が、エメリッヒ監督が選んだのは、姿形も、生態も、ゴジラとは全く違う、より動物的な「GODZILLA」を創造するという道であり、「ゴジラ」というよりは「超巨大トカゲ、ニューヨークを徘徊する」といった感じだ。冒頭、日本の船が襲われる部分と、クレジットのラストに「TOMOYUKI TANAKA」への献辞がある以外は、完全な東宝ゴジラの否定である。

じゃあ、ストーリーにリアリティがあるかと言えば、例によってのご都合主義だし、GODZILLAがその全形を現すまでにサスペンスの盛り上げが有る訳でもない。日本での人気を考慮して起用されたと思しきジャン・レノは、アルバイトと割り切ったかのような適当な演技をしているし、エメリッヒ監督お得意の「寒い」ジョークも連発。後半は、ほとんど「ジュラシックパーク3」と言っても良いような展開になっちゃうし。誰もGODZILLAに生物学的な興味を示さない=保護しようなんてつもりが一切無いところが、ある意味潔い。

うーん、書けば書くほど、欠点を挙げたくなるのだが、「ジェットコースター・ムービー」と割り切れば、「インディペンデンス・デイ」や「ジュラシックパーク」よりも良い出来のような気もする。なによりも、様々なタイアップのCMが打たれていたり、深夜に東宝ゴジラ映画の放送をやっていたり、と、当地のゴジラブームはなかなか面白いのである。



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だから怖いっての 
車の運転の練習が始まる。朝、会社にインストラクターのおじさんがやってきて、助手席にもブレーキが付いている教習車に乗せられる。一切細かい説明無しで、いきなり、普通の道を走らされてしまう。初めは車通りの少ない住宅地を走っていたのだが、やがて車は、トラックなんかも結構走っている大通りへ。ハンドルをどれくらい回せばどれくらい曲がるかすら分かっていない初心者に、こんな道を走らせるか、普通。

と、びびりながら、一時間ほどの教習を続けた4回目には、もう高速で時速60マイルである。運転4時間で100Km出させるなよなぁ。こっちの人は、きっと子供の頃から野原とかで車を動かしたりしているんだろうけど、私は、こういうのが苦手だからこそ、今まで一切ハンドルを握ったことが無かったのにぃ。

とはいえ、車に乗れないと日常生活を送ることが不可能な環境であるのは間違い無く、この試練は乗り越えざるを得ない。やれやれ。今や、会社でも会う人ごとに「運転はどうだ?」と訊かれ、格好の話題を提供している今日この頃である。



moving付録 : 今週のお引越し

アパート契約
信用調査で一悶着あったが、アパートの契約がOKになる。


電力会社へ連絡
6月1日からアパートの電気が使えるように電話で依頼する。電話での英語のやり取りだと、本当にこちらの情報が向こうにきちんと伝わったのか、少し心配である。


地域電話会社へ連絡
様々なサービスオプションや、長距離電話会社はどこと契約するか(市内と長距離の電話会社が完全に分離しており、市内電話会社に申し込むときに、長距離をかけるときはどの会社を使うかを一緒に申し込むようになっている)とか、色々と聞かれることが多いということなので、契約の電話は、バイリンガルの秘書に頼んでしまった。



ということで、次はダウン・タウンにある「TOKYO BENTO」なる店を試してみようと思いつつ、いつ覗いても、客に日本人がいないので、ついつい引いてしまってます。
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