最近では、「やのコレ」以外のページについては、読者を想定して書くというよりは、後から読み返す自分を楽しませるために書いているという感じがします。不特定多数の人の目に触れる可能性を考慮して題材や記述をコントロールしつつ、個人的な話題を文章にするという作業は、やってみると中々面白いものでした。元来、筆無精の私の場合、そういう事を気にせずに書けるオフラインの日記だと、逆に長続きしないようです。
また、「やのコレ」の更新では、「矢野顕子さんに関する情報を、正確に、かつタイムリーに伝える」ということが大切になる上、送られてきた投稿は自分の好みに関らず掲載する等、自分でコントロールできない部分が多くあります。そこで溜まったストレスのガス抜きとして、「IN/OUT」を書いているという面もあるようです。
と、すっかり個人的な楽しみで書いているページなだけに、ごくたまに、ここで書いた話題に反応していただいたメールをもらったりすると、嬉しさもひとしおです。二年間、更新を続けられた一番の理由はこれですね。
- PREMIERE日本版 (98.3.23)
- 映画関係の雑誌というと、「スクリーンみたいなミーハー路線」か「(最近はそうでもないけど)キネ旬みたいなお堅い評論路線」と二分されてしまっていて、いまいち購読欲をそそるものが無かったのだが、新たに創刊されたこの雑誌は中々バランスが取れている。もちろん、提灯記事もあるし、映画と連動させた広告の多さも目立つが、広告収入あっての雑誌なんだから仕方あるまい。辛口の記事もきちんと載せているし、まだまだ少ないとは言え、非ハリウッド映画への目配りもできているようだし、頑張ってもらいたい。もっとも、あと一回しか読めないんだな、わたしゃ。
- 007 トゥモロー・ネバー・ダイ (98.3.24)
- 見終わってからも印象に残るようなストーリーや映像がある訳じゃ無いが、観ている二時間はきっちり楽しませてくれる、娯楽作の王道。わざわざ劇場と時間を調べて観に行くような映画じゃないが、今日のように、昼間ちょっと時間が空いた時に観るにはもってこいである。
とりあえずオープニングで一発派手なアクションを見せ、女性としけこんでいるところを呼び出され、Qに新兵器を渡され、前半で関係を持った女性は殺され、敵か見方か謎の女性と知り合い、敵の秘密基地に潜入し、最後にはボンド・ガールとのラブシーンで終わる、という寅さん並みのお馴染みストーリー。演歌調のテーマ曲に、英国調を意識した皮肉を利かせたセリフ。どこを取っても、見事に「007」の世界であるが、飽きさせない。ミシェル・ヨー扮する中国スパイの活躍と、香港ノワールを意識したアクション・シーンの演出が、効果的なチェンジ・アップになっている。ショーン・コネリー時代の007よりも随分と真面目に見えるブロスナン=ボンドだが、これはこれで現代的か。
戸田奈津子氏の字幕が、どうもセリフのニュアンスを削ぎまくっているように感じられたのが、ちょっと残念である。
- クリック - 佐藤雅彦 超・短編集 - (98.3.28)
- 「バザールでござーる」や「湖池屋」のTV CMのプランナーとして名をはせた佐藤雅彦氏の短編集ということだが、「短編」というよりは「アイディア一発」を集めたもの、という感じ。佐藤氏が作るTV CMのまんまのイメージのものもあれば、夢枕獏氏等がやっていた「活字と印刷で遊ぶ」式のものもあるが、大半は、正直言って「あぁ、なるほどね」程度の出来である。ただ、全63編中にいくつか琴線に触れる物があり、「IN」の方に決定。
- メイキング・オブ・2001年宇宙の旅 (98.3.29)
- 「2001年宇宙の旅」を最初に見たのは高校の時だったか。あれほどの衝撃を受けた映画は空前にして絶後であり、私の映画に対する考え方をすっかり変えてしまった作品である。と言うことで、本屋で見つけるなり飛びついて買ってしまったのだが、どうも予想していた内容とは違っていた。
原題も「THE MAKING OF KUBRICK'S 2001」なのだが、その中身の大半は、公開当時の論評、マスコミ報道等である。アーサー・C・クラークやクブリック自身の「証言」も確かに載ってはいるが、どうにも物足りない。元々は映画公開の二年後、1970年に出版されたものらしいが、今回が初の邦訳だそうだ。恐らく、1970年当時は価値があったのだろう。あの頃は、とにかく「難解」扱いされていた映画だったので、このように多角的な証言/論評をコラージュすることで、映画の核心を明らかにする、という意義があったのだと思う。しかし、SF的設定の作品がすっかり氾濫した現在、「2001年」を難解だと思う人は少ないんじゃないだろうか? どうも「いまさら感」の漂う「本邦初訳」である。
実は、本当の意味での「メイキング本」も有るのだが、あれは値段が高いので買っていない。あまり文句を言える立場じゃないか.....
- 銀行の海外赴任者用サービスの申し込み
- 休みを取って銀行へ行き、海外赴任者用サービスの説明を聞き、申し込んでくる。日本の口座からの振り込みや海外送金をファックスで依頼出来たり、海外でキャッシュカードを使って現地通貨を引き出せる等、予想以上に充実している。給料の一部は現地でドル払い、一部は日本の口座に円払いになるので、この手のサービスはありがたい。
- 車の運転の練習
- そういうことが苦手だから、今まで免許を取らずにやってきたのだが、さすがに向こうでは車無しの生活は難しいらしい。上司は「アメリカに行ってから取得しろ、簡単だから」と言うし、確かに、日本で教習所に通っている時間も無いのだが、全くハンドルも握ったことが無くて、いきなりアメリカ人に路上教習を受ける、というのも怖い。ということで、個人指導をしてくれるところ(本来は二種免許受験の人とかを相手にしているらしい)に頼んで、3日間ほど練習をさせてもらうことにした。で、この週末、2日間、それぞれ1時間半ほど、教習所のコースでハンドルを握る。結論:人間向き・不向きがある。自分が時速20Km以上で一般の道を走れるようになるとは思えんなぁ.....。困ったもんだ。
- ノートパソコン購入
- 迷いに迷った末、ThinkPad 535Xを購入。使いやすさと小ささの両立という観点で決定。「CPU & モニター付きバックアップ用ハードディスク」としてLibretto 20もハンドキャリーするつもりなので、A4・3Kgのオールインワンだと運ぶのが辛いだろう、ということ。これから色々とセットアップが必要だが、どうもノートって触っていても楽しくないなぁ。
Top page of Top page of JK-ismへ戻る