IN/OUT1998/2/8


「死屍累累」を「しかばねるいるい」と言ってしまい、すっかり教養の無さを露呈してしまいました。この手の、何となくは知っているのだけれど、正確なところを覚えないまま過ごしてきた言葉、というのは結構あるもので、「大山鳴動して鼠一匹」を「おおやまめいどう....」と読みつづけて人生の2/3以上を過ごしていたという記憶もあります。きっと、一生間違いに気が付かないまま使いつづける言葉も一杯あるのでしょうが、それって、何だか損したまま終わってしまうみたいで嫌ですね。死ぬまで勉強、ってことでしょうか。



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贔屓の画家がいる豊かさ  (98.2.7)
ネットを通じて知り合った橋本礼奈画伯が参加しているグループ展「ART FESTIVAL ON LAST DECADE 5th'」を観に行ってくる。会場の世田谷美術館は現在、常設展示室、企画展示室ともに準備中ということで閑散としていたが、区民ギャラリーで開催されているこの展示は小規模ながらも中々熱い。橋本さんは今回、絵画2点、PhotoshopによるCG作品を10点ほど出展されているが、本当に才能のある方だと思う。他の参加者の作品も、バラエティに富んでいて楽しめた。

用賀駅から世田谷美術館までは、住宅地の中も遊歩道のようにとても奇麗に整備されていて、徒歩20分近くの道のりが全く苦にならない。世田谷区は侮れないのである。美術館を出た後、冬の砧公園を散策すると、これは週末の散歩コースとしては完璧である。

このグループ展は2月8日(日)の午後3時まで。もし間に合う方は、是非!


石川三千花のおもいっきりスター 
長距離移動のお供=軽いエッセイとして、今気に入っているのが石川三千花さんの映画関連の絵入りのもの。言い切りぶりが気持ち良い。自分と感性が合わない人にやられると単なる暴言にしか聞こえないような言い切りであるが、彼女の場合は「よくぞ言ってくれた」と快哉を叫びたくなる。ニコラス・ケイジを「愛すべきバカヅラ」、ジョン・トラボルタを「たくましきアホヅラ」と言っちゃうんだから(彼らのことを誉めているんです、これは。)。

この本は1992年から1996年にかけての連載の単行本化なので、当時の記述と今の「スター」の現状を考え合わせて読むのも一興(執筆時点では、"バカヅラ"と"アホヅラ"がアクション映画で共演するとは思ってなかっただろうなぁ)。



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やや反省モード 
1/31の「やのこれ大宴会」の後遺症の一週間。

大体、自分を主賓にしてくれているのに後半からの記憶が怪しくなる、というのがよろしくない。一部ではすっかり「オヤジ化」していたという指摘も(^^;; 。ああいう席では、会話をしたいという欲求が強い分、食べ物をあまり口にせず、それでもグラスは口に運びつづける、というパターンになるのがいけないのだ。

宴会後にいただいたさらなるお誘いのメールに、あーゆー書き方では誠意が伝わらんだろう、という返事を出していたのにも、読み返してみて気が付く。ハイ状態で、推敲もせずに思い付きのままのメールを送っていてはいけない。

今回の宴会は、ほぼ毎日自分がメンテナンスしているウェブ・ページの宴会、ということで、妙な油断みたいなものがあったのだろう。ネットワーク上で知り合った人との距離感の維持の仕方は、慎重かつ繊細であるべし、というのが持論なのだが、実践は難しいということか。

と言いつつ、本当に反省すべき点は、反省モードが長続きしないということ、そして学習能力に欠ける、ということだったりする。



佐野元春氏が歌っていた「タフでクールで、そしてヒューマン・タッチ」という境地に憧れているのですが、現実は難しいっす。
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