1997年8月までのIn/Out


このページは、最近私の周りで起こった出来事、観た映画、読んだ本、聴いた音楽、行った場所、食べた物などを、in/out(最近は、cool/saxって言った方が良いのか?)に、ばっさり分けてしまうというところです。ま、不定期な日記のようなものでしょうか。

outAttack of the killer(?) winged ants -97/8/26 -

炊き立てのご飯をよそおったちゃわんを食卓に置き、一旦台所におかずの皿を取りに行って、さあ食べよう、と箸を取ったその時、ご飯の中に黒い物が。よく見ると小型の羽蟻が二匹。一瞬、米と一緒に炊いてしまったのかと思うが、食卓の上に目をやると、あちこちに羽蟻が歩いている。とすると、今の二匹は私が目を離した隙にご飯茶碗の上を通ろうとして熱にやられたのだろうか。こういう時に限って「黒ごま」を使ったおかずを作ってしまい大後悔。これじゃ、ごまなんだか蟻なんだか気になって箸が進まん。

そういえば去年も一度、部屋の中に羽蟻が大量に現れたことがあった。窓を閉めているのにどこからか入って来ている。よろよろと畳の上や机の上を歩きまわっているがいまいち元気がないので、一匹一匹を退治することは容易だが、いかんせん数が多い。昆虫嫌い(恐怖症に近いか)の私としてはこんな奴等が這い回る部屋ではとても眠れないので、ティッシュ片手に退治しまくるのだが、次から次へと出てくる。ゴキブリとの戦いなら、真剣勝負の緊張感と引き換えに勝利したときの達成感が大きいのだが、羽蟻との戦闘はひたすら消耗するだけだ。奴等の目的はなんなんだ。

out流されるのは楽だから.... -97/8/15 -

友人からAir Mailが届く。今までの勤め先を辞め、これから一年間ロンドン大学に留学するという。いつもながらの飄々とした文章でさらっと報告されたが、僕たちの年齢に達してから新しい世界に飛び込むその行動力と、自分自身の機械的に繰り返される日常生活とのギャップに愕然とする。以前にも、青年海外協力隊員としてケニアに「さらっ」と出かけて来たこの友人と連絡を取るたびに、何か元気が出てきて、自分も現状を打破したいという衝動にかられるのだが、結局こうして毎日会社に行って、テレビ見て、CD聴いて、本を読んで、インターネットにつないでみて......。他人から与えられる刺激で満足している自分がいる。歳のことを言い訳にしている自分がいる。もちろん、今の生活からまったく違う世界に飛び込むことだけが現状打破じゃないだろう。じゃあ、どうしたいんだ、と言われると何も答えられない。時間は過ぎていく。

やれやれ。でも、こんなことを考えさせくれる友人はありがたいものだ。日本語使用不可の電子メールアドレスが書かれていたので、送ってみる。こういう時は英語の方が、(複雑な表現をする能力が無いだけに)ストレートにこっちが思っていることを伝えられる。これは発見だった。

inNTであたふた -97/8/12 -

メイン・マシンのOSをWindows NT 4.0 に変更した。32bitアプリしか使っていないし、ゲームはやらないし、CPUはP5-133だけどメモリは80MB積んでいる、ということは、デジカメの画像を編集したりするのにもNTの方が良いかな、と思ったのだが、インストールは意外に難題だった。モデムを認識しない、サウンド・カードを認識しないというハードルを乗り越えるのに延々3日がかりの作業になってしまった。やはり、Win95は簡単にできてるなぁと実感する。が、いろいろと試行錯誤を繰り返したり、LibrettoでWebにアクセスして情報を集めたり、という過程はミステリの謎解きのようで面白くもある。このように、無事に動作しインターネットにアクセスできるようになっても、もう一度最初からインストールし直そうかな、と調子に乗って考えてしまうほど。まだ、詰めるべき設定も残っているし画面の雰囲気も馴染まないのだが、とりあえずアプリケーションの動作は95の時よりもきびきびしていてGood!

outエヴァンゲリオンに付随する諸々 -97/8/8 -

遅れ馳せながらエヴァの話題。先月末のテレビ東京の再放送をビデオ録りして、ここ何日かで全編鑑賞、で、仕上げに今日は映画館へ行ってきた。テレビ版は、周到に練られたストーリー展開、人物設定の巧みさ、衒学趣味、散りばめられた謎、と実に「はまる」要素を多く持った傑作だと思う。問題になった最終二話も、貧乏臭い昔のテント芝居を思わせる演出は好きになれないものの、納得のいく結末だと思う。が、映画版の方はあまり感心しない。これは、ビデオでリリースすべき作品であって、映画館の大画面で観せる作品じゃないと感じる。大体が、ここ数ヶ月の「エヴァ現象」という奴がいかにも胡散臭い。確かに作品中に詰め込まれた情報量は圧倒的でアニメにしては前代未聞ではあるが、そんなに騒ぐほどのものか? 全く、アニメファンっていう人種は謎を謎として楽しむ余裕が無いのかね。結局、職人性よりも作家性にこだわった製作者と、現実に足がついていないくせに理屈をこねるのが好きなアニメファンの力が作用しあって、あのような敢えて物語的カタルシスを拒絶した失礼な映画にいたったんだと思う。エヴァについて偉そうに語る文化人達は今後は信用しないよ、私は。

inデジカメ続報 -97/8/6 -

物欲の虜となり購入したデジタルカメラだけど、これ面白いっす。銀塩カメラと違い、その場で画像が確認できるというのは予想以上に楽しい。現像に出す手間とお金が要らないというのは気楽にシャッターが押せる。この日曜は「矢野顕子コレクション」のページに掲載する写真を撮るため背景になる布を買ったりして、貧乏アパートが一瞬フォト・スタジオの趣に。ここ数日は、会社で同僚の写真を撮ってはWindowsの壁紙にするサービス?に燃える。そうこうしてると、今度は「Photo Shop」が欲しくなってくる。我ながらおそるべし物欲。耐えねば(^^;;

inデジタルカメラ購入 -97/7/26 -

デジタルカメラ、オリンパスのC-820L購入。今日から店頭に並びはじめた機種なので、本来なら初期不良を避け、マイナーな改良が施されるまであと数ヶ月待つのが正しい買い方なのだろうが、物欲に負けてしまった。
クラス最小と言う触れ込みだけど結構大きい、今日のような蒸し暑い日にファインダを覗くと液晶ディスプレイに汗がべったりつく、ケーブルのコネクタカバーの作りがちゃち、等、まだまだ設計がこなれていないような気もする。PCへの接続キットも電源アダプタも別売と言うのもマイナス要素。欠点が目立つ割には、今までデジタルカメラを使った事が無いため、他の機種に比べてどういう長所があるのか具体的には判らない(^^;;
と、機能/性能/操作性、といった面では色々と文句も出てくるのだが、それでも、少しいじってみるだけで「面白い」。この「面白い」という一点のみで高額の商品を買ってしまうのがまさに「衝動買い」の王道な訳で、誉められたことじゃ無いんだけど、ストレス解消になります。

inTOEICで学生気分 -97/7/20 -

TOEICの公開試験に行ってきた。今までは勤務先の団体受験を利用していたのだが、今回は一般会場へ。会社で受験すると、勤務の延長みたいで刺激が無い、と思って一般会場を選んだのだが、これは正解だった。受験会場の大学に入ると、立て看やクラブの入部募集の張り紙なんかが何とも懐かしい感じ。はじめて行った大学なんだけど、それでもやっぱり懐かしい。そして教室に入って受験。十数年ぶりに学生に戻った気分。最近、仕事が色々と忙しいのだが、良いChange of Paceになった。 とは言っても、2時間200問の問題に集中し続けることが困難になった自分に歳を感じるなぁ

in早朝の映画館は乙なもの -97/7/6 -

近所の映画館で「ロスト・ワールド」の先行オールナイトがあったので、最終回、つまり早朝6時50分からの上映に行ってきた。待ち合いロビーにいるのは、早起きして来たいかにも映画好き、といった感じの女の子や、夜遊びの締めに来たと思しきカップル、徹夜のバイトからやって来たといった風情の非日本のアジア人の若者達、等、いつもの映画館の客層とはちょっと違う。従業員も徹夜のせいか妙にハイになっているようで面白い。観終わってもまだ9時なので、一日ゆっくり過ごせるのも良い。

肝心の映画の方は..... 原作も酷い出来だった(一冊目のジュラシック・パークは傑作)のだが、原作からかけ離れ暴走する脚本はさらに無残な代物。ストーリー展開は矛盾だらけだし(調査隊自体の装備にあれだけ金かけて、バックアップ体制は無いのか、とか、T-REXはどうやって輸送船の乗組員を食い殺した後倉庫に戻ったんや、とか.....)、登場人物の掘り下げは無いし(ジェフ・ゴールドブラムは数学者だったはずなんだが、あれじゃ単なる冒険家だ)。それでも最後まで特撮と力ずくの演出で押し切ってしまうのはさすがスピルバーグ。とは言え、サンディエゴにT-REXが上陸する必然性があるのか? と不思議に思っていたら、日本の怪獣映画でお馴染みの群集が逃げ惑うシーンで、日本人観光客の一団が! そうか、スピルバーグはゴジラやガッパといった日本の怪獣映画へのオマージュを挿入したいがために、原作に無いT-REXの本土上陸シーンを入れたのか。

inLOST HIGHWAY -97/6/29 -

デイビッド・リンチ久々の作品は文句無しの大傑作。タイトル・シークエンスから一気に画面に吸い込まれてしまった。暗く、左右不均衡な画面構成、サウンド、説明を排し時に暴走するストーリー展開、すべてが不気味さをあおる。彼の最高傑作と言い切って間違いなし。いやぁ、久々に深く興奮する映像体験でした。映画館を出る時に「さっぱり意味が分からなかった」と、つまらなさそうに言う人達が多かったけど、そんな事言う人種がリンチを観に来ちゃ駄目だよ。「隅から隅まで理解できた」という人がいたとしたら、絶対友達にはなりたくないけど。

in放送ライブラリー -97/6/29 -

みなとみらい21横浜館にある放送ライブラリーへ行ってきました。お目当ては20年前の「夜のヒットスタジオ」、矢野顕子さんが出演されています。ここは入館料も利用料もただ。様々な番組が保管されていて、好きなものを視聴できます。ちょっとした時間潰しにも良いですね。ご近所にこんな施設があれば入り浸っちゃいそうだな。

inStar Wars 特別編 -97/6/28 -

スター・ウォーズ、観てきました。オリジナルはもちろんリアル・タイムで観ているのだが、オープニングでは、「スクロールする英文、こんなに簡単に読み取れたっけ?」「帝国軍の宇宙船、こんなに小さかったっけ?」と感じてしまう。当時子供だったので、膨大な英文が凄いスピードでスクロールするという印象や宇宙船が呆れ返るほどでかい、という印象を持ってしまったのか、あるいは、その後、スター・ウォーズを模倣した映画が量産されたためなのか?

そういう訳で、見始めてからしばらくは、なんか期待外れの印象を持ってしまう。オリジナル封切り時は画期的だった絵も、いくら最新技術で補ったとはいえ、やはり古臭い印象を与えるし、演出のテンポも好きになれない。

等と感じながらも、ラストではすっかりはまり込んでしまいました。結果、この映画の魅力は、ストーリーでも特撮でもなく、キャラクター設定の上手さにつきると実感。きっと、あと二作も文句たれながらも観ちゃうんだろうな。

outヘビー級オーディオ機器もねぇ.... -97/6/22 -

CD Playerが壊れてしまった。しばらくはPCのCD-ROMドライブで再生していたのだが、さすがに矢野さんの新作の発売も近くなり、これではまずい、と修理に出そうかと考える。が、このCD Player、重いのだ。何と言ってもDENONの高級機。その割には購入後二年も経たずに壊れちゃったのだが...。私は車の運転ができないので、これを持って購入店に行くのはかなり大変だ。この機会に、安いのに買い換えようか、と思い、手ぶらで出かける。かつて、オーディオにのめり込んでいたせいか、ついつい今でも「高級機」を買ってしまうのが常だったのだが、自宅通学&バイトで実質可処分所得が多かった学生時代の習慣は断ち切らねば、と考えたのだ。保証期間が過ぎたことを考えれば、修理代で二万ぐらい取られるかもしれないし、そのぐらいの金額を出せば、安い機種なら買えるしね。

という訳で、壊れたPlayerを購入した吉祥寺のLAOXに行ってみる。ついつい高級機に目がいってしまう自分を押さえつつ物色していると店員が話し掛けてくる。
店「気に入ったののありますか?」
私「いやぁ、今使ってるのが壊れちゃったね。あれ、持ってくるの重いんだよね」
店「え、CD Playerでしょ。軽いよ、そんなの」
私「結構、高級機なんで重いんですよ」
店「そんな、どうせ10Kgも無いんでしょ」
..... 私、ここで切れました。あのなぁ、俺様の使ってた奴は13.8Kgあるんだよ。もっと客に無難な相槌は打てんのか!

結局、別の店で29,800円のDENONのPlayerを購入する。重さは3.8Kg、今のより10Kgも軽い。音も軽い.... DENONらしい素性の良さはあるんだが、音の厚みとか"抜け"が弱い....。まぁ、今度は壊れても修理に持っていくのにも十分持ち運べるからな....

outヘビー級引き出物はねぇ.... -97/6/14 -

会社の後輩の結婚披露宴に出席。彼の地元はいささか田舎なのだが、披露宴会場はその地域でもっとも格式があるというホテル。さすが「田舎の格式」だけに、レーザー光線、スモーク、せり出しのステージといった外連味たっぷりの演出の数々。こういうところの演出の常として、どこか貧乏臭さが漂うのはご愛敬だが、ステージ上に大掛かりな噴水まで登場したのにはさすがに驚いた。なんか、これから新生活を始め明日の日本を支える若い二人がこういう美意識程度しか持ち合わせていないというのはいただけないものを感じるのだが、まぁ、おめでたい席でのことなので縦しとしましょう。しかしながら、「田舎の格式」の最大の悪弊、「豪華な引き出物」には閉口してしまう。かまぼこ、鯛の尾頭付き、かつお節、ふりかけ、お茶漬け海苔、砂糖、ケーキ、赤飯、箸、有田焼の湯飲み五点セット..... これだけ重いものを持たされると帰りに寄り道なんてできません。あるいは、酔っ払いをまっすぐ帰宅させるための知恵なのか、これは?

inAccidental Tourist in Fukuoka -97/6/8 -

宮崎にある関連会社で月曜午前中からのミーティングをセットしたため、日曜日の夕方の便で宮崎へ向かったのだが、悪天候のため福岡に着陸しそのまま欠航。航空会社は14,000円(福岡-宮崎間の航空運賃と同額)入りの封筒をくれるだけでそれ以上のケアはしてくれない。博多から宮崎行きの夜行列車があるということなので、とりあえず博多駅まで行ってみる。が、この蒸し暑さの中夜行列車に乗り、早朝宮崎に到着後そのまま会議へ向かう、というのもぞっとする。みどりの窓口で調べると、宮崎行きの飛行機、朝一便は7時35分発で、宮崎には8時15分に到着。これなら、9時からの会議に楽勝で間に合う。さっそく、航空券を購入し、続いてツーリスト・インフォメーションへ行ってホテルの電話番号一覧を入手し、駅前のホテルに部屋を確保。

繁華街へ行こうかとも思うが、日曜の既に夜8時。初めて訪れる土地をぶらつくにはあまり良い時間でも無いな、と考え直し、博多駅の地下街で郷土料理屋へ行く。所詮、駅地下街の店なので、多くを望むべくも無いが、鯛飯はそこそこ美味かった。その後ホテルでマッサージを頼んで、就寝。翌朝、無事に宮崎へ到着。

一見、outのようなトラブルだが、結果オーライでラッキーだったような気がする。というのも、宮崎に出張すると、いつも夜は遅くまで飲みに行ってしまうのだ。これは、宮崎の関連会社の方々のホスピタリティーと、古くからの観光地であるため都市の規模の割には深夜遅くまで営業している飲食店の数が異常に多い、という土地柄に起因するのだが、これはこれで結構疲れる。宮崎の食べ物は安くて美味しいし、関連会社の方々も好人物揃いなので、これは出張の楽しみではあるのだが、既に私は二十回以上宮崎を訪れており、たまには一人でぶらっと食事してホテルで早めに寝る、というのもいいな、と常々思っていた。毎回、二次会がカラオケのある店、というのもカラオケ嫌いの私には辛いものがあるし。そういう意味では、マイペースの夜が過ごせて、体調も良く翌日の会議に臨め、良い出張であった。

inThe Chieftains公演 -97/6/3 -

アイルランドのトラッド・ミュージックの重鎮、ザ・チーフタンズのコンサートに行ってきました。矢野顕子さんがゲスト出演するというので観に行ったのだけど、本当に素晴らしいコンサートだった。とにかく楽しい。チーフタンズって超ベテランバンドなので、メンバーは皆おじさん、というよりおじいさんなんだけど、演奏のテクニックは抜群。活きの良い若手ゲスト・ミュージシャンも大健闘していたし、ダンサーの踊りも楽しい。ラスト近くは会場総立ち。ほんと、音楽の楽しさを満喫出来ました。

inOXYGENE 7-13 by Jean Michel Jarre -97/6/1 -

懐かしのジャン・ミッシェル・ジャールの新作。4月にヨーロッパに行ったとき、エール・フランスの機内ビデオでこのアルバムからの曲のクリップが上映。「へぇー」と思っていたら、ドイツの音楽番組でも割にヘビーローテーションでかかっていた。さらにデュッセルドルフのCDショップでは「今週の2位」として陳列。非常に耳につくメロディーと印象的なビデオクリップのせいですっかり気に入ってしまったので、その場で買おうかと思ったのだが、ドイツって結構CDが高い。これは日本で買っても値段変わらないな、と思っていたら大間違いで、日本のCD屋には置いてないんだ、ジャン・ミッシエル・ジャール。ずっと探し続けて、ようやく今日になって輸入盤屋でゲット。確かにドイツで買うより安かった。因みにゲットしたCDに貼ってあった宣伝文句(英語)は「世界のテクノマスターがついに帰ってきた! クラブで大ヒットのOXYGENE 8 収録」日本盤も出してあげてよ。

out過去の遺産だけか? 円谷プロは -97/5/17 -

今日の「ウルトラマン・ティガ」は何と実相寺昭雄監督! ついつい見てしまった。なんとも時代錯誤の実相寺節。我々の世代には「セブン」を思い出させて、嬉し懐かしの演出ではあるのだが... 円谷プロって、もっと特撮に精進して日本のILMを目指すか、新しいお子様番組を産み出す努力をすべきじゃないの? あいかわらずの「ウルトラマン」と30代に媚びを売る「実相寺作品」じゃどうしようもないよな。こういった不甲斐なさは「手塚プロ」にも感じる今日この頃です。

inアートスフィアには外れの席無し -97/5/3, 4 -

2日、3日、4日と矢野さんのコンサート「クリームシチュー」に行ってきました。後半の二日間は天王州アイルにあるアートスフィアが会場。今回はじめて行ったけど、ここは良い。キャパが700ちょっとと少ないのだが、レイアウトも工夫されていて、どの席もステージに近い。多分、三階の一番後ろでも、かなり良く見えるし良い音が聞こえるんじゃないかな。私は、3日が二階の一番端っこの席だったのだが、ちょうどパーカッショニストの真上にあたり、その動きがよく見えて楽しかったし、矢野さんの顔も良く見えた。4日は最前列ほぼ中央! ここは文句無し。矢野さんとパーカッションのキャロルさんのオフマイクでの会話もしっかり聞き取れたし、何よりこの日の演奏の出来も素晴らしかったし。

浜松町からモノレールに乗るのがやや面倒だけど、モノレールの駅からはすぐ近くだし、ホールは奇麗。唯一の難点は、オフィス街であるため休日の夜は飲食店が早く閉まってしまう事。コンサート後、オフラインミーティングを開いたのだけど、場所を確保するのが大変だった。(オフ会そのものは、かつてない盛り上がりを見せ、コンサートと同様、大満足!!)

outJAL国際線はいまいち -97/4/16-4/23 -

今回の出張では、行きはエール・フランス、帰りは日本航空を利用した。JALの国際線を利用するのは今回がはじめて。その印象は残念ながらあまりよくなかった。何か、サービスが慇懃無礼な感じだし、乗客へのアンケートをわざわざ放送で依頼したり(エールフランスでは、乗務員が適当な人をみつくろって個別にお願い)、機内上映のビデオではお堅い教養番組みたいなの流すし(エールフランスでは、セリフ無しで誰でも楽しめるピンク・パンサー)。いかにも「日本の優等生」的な雰囲気。まぁ、こういうのが気に入らないというのは、海外で日本人の団体客に出くわすといやな気分になるのと同じで、「海外モード」に突入している心理が「日本的なもの」に拒否反応を起こしているせいなのかもしれないが。(多分、日本人団体客が嫌なのは、海外旅行でハイになっている彼らの話す内容が全て理解できるのが主要因だろう。だってくだらない事大声でしゃべってるんだもん。外国人の観光客の集団もきっと同じなんだろうけど、言葉が分からないから気にならないだけだとは思う)

inドイツ、アウトバーンに驚嘆する -97/4/16-4/23 -

ベルギーとドイツはどちらもはじめて訪れた国だったが、ベルギーに関しては以前旅行したフランスと似た雰囲気(街中の車の乱暴な運転ぶりも含めて)を感じたが、ドイツは町並みも随分と違う感じがした。特にアウトバーンにはドイツの底力を見る思いがした。もちろん、その建設の背景には戦争とかそういうものがあるんだけど、国中を縦横無尽につなぐ幅広い高速道路網は、まさに「インフラストラクチャァ!」という感じ。さらにそこを走る車が、各自、前後の状況と自分のスピードを勘案してこまめに車線変更する姿にも感心。帰国後、成田からリムジンに乗って日本の高速を走るとその差は歴然。たとえ、日本の高速道路から速度制限を無くしたとしても、決してアウトバーンに匹敵するものにはならないだろう。

inインターネットに国境無し -97/4/16-4/23 -

久しぶりの海外出張。しかも、はじめて行くベルギーとドイツ。今回は出張のお供に、
Libretto20
モデムカード
ドイツとベルギー用のコンセントの変換アダプタと変圧トランス
ドイツとベルギー用のモジュラージャックの変換アダプタ
を持っていく。これだけ荷物を増やしても、三日分の着替え(ワイシャツ・替ズボンも含む)や書類と一緒に機内持ち込みのかばん一つにおさまるのが嬉しい。因みに、よほどの事が無い限り、スーツケースは持たない主義。途中で洗濯すれば三日分の着替えで十分だし、あえてぼろい下着を持っていけば、最終日に捨てて帰って、空きスペースにお土産も詰められる。
ibm net のアカウントを取って行ったのだが、ホテルの部屋に付いているモジュラージャックに接続するだけでいとも簡単にSo-netのメールサーバーに接続OK。今までの出張では、報告書をわざわざファックスで送ったりしていたが、これでは国際電話代が馬鹿にならない。電子メールなら市内料金(デュッセルドルフでは市内アクセスポイントとどうしても接続できず、結局フランクフルトのアクセスポイントで成功。いずれにしても国内電話)で報告書やら留守中の仕事の指示などの送受信が気兼ねなくできる。なんとも便利な世の中になったものだ。

in北島亭 -97/3/28-

フランス料理屋に仕事の関係で連れていっていただきました。四谷駅近くの北島亭(JHCビル1F)。久しぶりに「めちゃくちゃうまい!!!!」と思える食事でした。特に「生うにのゼリーコンソメ寄せ」と「鴨のロースト、ゴボーソース」は絶品。アットホームな店の雰囲気もグッド。ただし、食事中にビルの二階で小火が出て、消防車は来るは、店の電気は切れるは、厨房の天井から水が漏れて来るは、とちょっとした騒ぎも発生。それもまた味のうち。

inマーズ・アタック -97/3/22-

ティム・バートンって、過大評価されてるんじゃないかな。バットマンシリーズもそうだったけど、この映画も活劇としてのリズムが感じられない。ただし、細かなエピソードやシーンで笑いのツボを突いてくるところが憎い。「博士の異常な愛情」のピーター・セラーズばりの怪演を見せるジャック・ニコルソン(この人はいつも怪演だけど)に、ラストのトム・ジョーンズを演ずるトム・ジョーンズのお姿、さらにこれでもかと詰め込まれた小技の数々、大笑いでした。

outファーストコンタクト - Star Trek - -97/3/21-

スタートレックの映画です。登場するのはネクスト・ジェネレーションの皆さん。テレビシリーズのスペシャル物と言う感じで、映画的興奮は無かった。過去に溯って歴史を変える、というのは、昔は禁じ手だったように思うんだけど、最近は多いですね。まあ「宇宙大作戦」にもタイムトラベルねたはあったけど。しかし、一瞬で「地球上には90億のBorgがいます」ってひどすぎるんじゃないのかねぇ。古いファンとしては、ミスター・スポックとドクター・マッコイの掛け合いがないのも寂しい。データ君じゃ役不足。

in東レ Phase Writer PD -97/3/17-

ついに、大容量リムーバブル・メディアを購入。選らんだのはPD。スピードは遅いし、決してメインストリームとは言えない製品だとは思うが、MOほど高くないし、CD-Rは融通が利かない感じがするし、ZIPの100MBは少し寂しい。また、今使っているCD-ROMが、4倍速のキャディタイプのものと同じく4倍速の三連装タイプの2機。三連装が便利なのは認めるけど、起動時にがちゃがちゃといちいち読み込むのがかったるい。PDならトレイタイプのCD-ROMとしても使えるし、6倍速なら我がシステム最速だしね。東レ製ってとこも、渋い。(単に松下製なんかより安かっただけなんだけど)
使ってみると、結構良いよ、これ。しかも、セットアップが嘘みたいに楽。ドライバのインストールが全く不要なのだ。スピードもそんなに気にならないし。唯一面倒だったのは、ケース内部のフラットケーブルの引き回し。なんであんなに扱いにくいかねぇ。
さらに困った事は、DENONの音楽CDプレイヤーが突如壊れてしまった。もしかしたら、いそいそと電子メールでPDドライブの通信販売申込をやっているのを見て嫉妬したのか? これはCDプレイヤーとは別の機械なんだけどなぁ。

inTEAC ioncrysta -97/3/9-

家の中まですっかり花粉が進入しているため、空気清浄機を購入した。店頭で見ると、予想していたより高いしでかい。特に「ファン式」はでかい。もちろん効果は高いらしいんだけど、ちょっとでかすぎる。何故か、SANSUIやAIWAといったオーディオ機器メーカーが作っているのも意外。そんな中、選らんだのは、やはりオーディオメーカー、 TEAC製の小型機種。GOOD DESIGNマークに弱いのだ、私は。どの程度の効果があるのかは半信半疑。
さっそく使用してみる。「ファン式と比べて電子式は無音です」と言うけど、時折「パチパチ」と音がする。寝室で一晩動かしてみるが、確かに朝起きたときの目の赤みは減ったような気がする。これなら良しとするか。しかし、居間に移動すると(って、二部屋しか無いんだけど)とたんに目がかゆくなり鼻がおかしくなってしまう。うーん、やはりでかいのを買うべきだったか。でも、高かったしなぁ。

outさくらを見習え、すぎよぉ -97/2/27-

花粉症シーズンです。今年の花粉は多い。さらに私の勤務地は都心への杉花粉供給地域の山の中。仕事中も目を開けているのが辛い状態。さらに問題なのが「鼻炎薬」。これを服用すると「花粉症の不快感」は軽減されても「鼻炎薬の不快感」というものが出て来てプラマイゼロのような気がする。さらに、この薬、どうもダウナー系の作用があると思われる。服用すると、なんか気分が落ち込んで妙にしんみりしてしまうのは私だけだろうか?
大体、花粉飛ばすってことは「木」が「発情」してるようなもんな訳だから、杉の野郎、二ヶ月も三ヶ月も発情してるんじゃねぇよ。一週間で散っていく桜を見習え、まったく。(発情期を無くし、年中「発情状態」の人間に言われたくねぇ、と杉に言われるか(^^;;)

in渡辺万里恐るべし -97/2/17-

何気なくつけたNHK「きょうの料理」の再放送。そこにはいつも見慣れた講師とアナウンサーとの馬鹿丁寧な掛け合いではなく、太ったおばさん(失礼。同名ながらTBSの渡辺真理とはかなり違う)が一人。なんと今日のお題は「20分でできる夕食」。そのお題通り、この渡辺氏、たった一人で段取りも鮮やかにシチュー、サラダ、豚のロースト、デザートの四品を作り上げる。しかも、料理番組お約束の、「こちらにxx分煮込んだものがあります」といったすり替えもなければ、VTR編集の形跡もほとんど見られない。文字どおり、「きょうの料理」の放送時間20分で最初から最後まで仕上げてしまったのだ。まるでヒッチコックの「ロープ」だぞ。さらに、たった一つのフライパンを、シチューの下ごしらえ、豚を焼く、サラダのドレッシングを作る、と使いまわす小技や、スペインの家庭料理についての蘊蓄まで織り交ぜるという器用さ。うーん、恐るべし。

out"80's ALIVE" 三色セット -97/2/11-

80年代のベストヒットのオムニバス盤。それだけならよくある企画なんだけど、なんと同じジャケットデザインで、「赤」がソニー、「青」がEMI、「黄」がワーナー、と三社が足並みを揃えての企画。オムニバス盤なんて邪道だ、と常々思っているのだが、この商売の上手さにはついふらふらと「青」を買ってしまった。聴いてみると、懐かしい曲、耳に馴染んだ曲が並んでいるんだけど.... やっぱり邪道だな。こういうヒット曲集は、こつこつエア・チェックしたテープで聴くのが正しいと思う。

inKISS "ALIVE WORLDWIDE 1996-1997" -97/1/18-

楽しかったっす、イベントとして。ひたすら商業ロックの真骨頂を魅せる潔さ。派手な電飾、飛び散る火花は序の口。外連味たっぷりのステージアクション。火を噴きながら舞い上がるギター。血反吐を吐きコウモリと化し宙を飛ぶジーン・シモンズ。ギターから火の玉が発射されライトを破壊。(比喩じゃなくて全部本当にそうなのだ)そしてアンコールでは会場と「ROCK AND ROLL ALL NITE」の大合唱。MCでの客の煽り方も手慣れたものなら、「アルコールやドラッグは駄目だぞ」とか神戸のことに触れたりするなど、さすがキャリア20数年。
お約束の「そっくりメイク」の客も多かったし、親子二代で来ている人もかなりいた。で、皆、ちゃんと合唱できるんだな、これが。さすがベテラングループとベテランファン。客の盛り上がりかたも楽しかった。しかし、東京ドームの音は相変わらずひどいなぁ。こんなところじゃ音楽性を求めるコンサートは不可能だよ。

inフェティッシュ -97/1/9-

タランティーノ製作総指揮の映画。原題は"Curdled"。今日は公休を取って、ID4とはしごして観たんだけど、実に正反対の映画だよなぁ。製作費は百分の一、ぐらいかもしれない。まあ、ストーリーは大した事無くて、殺人事件に異常に好奇心を燃やす女の子が、殺人現場専門の清掃会社に就職して、連続猟奇殺人犯と遭遇して....と言うものなんだけど、アンジェラ・ジョーンズ扮するガブリエラちゃんのキャラクターだけで、十二分に楽しめちゃう。とにかく、このキャラ(とその演技)は凄いです。お薦め。

outIndependence Day -97/1/9-

えー、話題の「インデペンデンス・デイ」観てきました。最近のハリウッド大作の特徴、「ご都合主義のストーリー展開」・「ステレオタイプの登場人物たちが繰り広げる陳腐なドラマ」・「リアルな特撮場面」、の三つをどれも物凄く高いレベルで実現している。まぁ、欠点挙げだせばきりが無いんだけど、一番非難されるべきは「円盤のすさまじい大きさと、何組かの家族が織り成す人間ドラマが見どころ」と言った文章を発表している映画宣伝屋さん達だろうなぁ。あの程度の円盤じゃ「超時空要塞マクロス」や「ガンダムのスペースコロニー落下シーン」を見て育った日本人は驚かないし、人間ドラマってねぇ...
さて、エメリッヒ監督の次回作は「ゴジラ」だそうだけど("ID4"の中でも子役がキングギドラの人形で遊ぶシーンを入れてましたね)、きっと、全米の大都市を破壊しまくるゴジラに対して、大統領自らが「メカキングコング」に搭乗して闘いを挑む、みたいな映画になるんだろうなぁ。それはそれでおもしろいかもしれない(^^;;

in「月刊カドカワ」を買いに書店へ走れ! -97/1/8-

いつものように、立ち読みだけするつもりで書店で手に取った、97年2月号の「月刊カドカワ」。連載記事「月刊アッコちゃん」は、矢野顕子さんのホームページについての特集だったのだが、その中で「やのコレ」についての記述及びカラー写真が掲載!!! これは嬉しいぞ。何故か、THE BOOMのホームページのところにやのコレの写真が載っていたり、コメントを下さっているのがスタッフの方で矢野さんでは無かった等、残念な点もあるけど、とにかく嬉しい。しかし、事前に連絡とかくれないんだもんなぁ > 角川書店。


1996年のIn/Out

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