IN/OUT (2021.1.24)

そろそろ花粉症対策も考えなければと思いつつ、マスク嫌いの私も、外出時のマスク装着がMUSTになった今、案外、薬を飲まなくても乗り越えられるかも、という気もしてきた今日この頃です。それでも、目薬の準備は必要か。


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"The Personal History of David Copperfield"21.1.23

文豪 Charles Dickens の代表作”David Copperfield”の映画化作品を観てきた。緊急事態宣言下でも営業時間を短縮して頑張っている映画館。大量の観客が押しかけるブロックバスター作品の公開はことごとく延期だが、このような地味な作品は封切られている。ただ、この映画の邦題が「どん底作家の人生に幸あれ!」。このタイトルで「デイヴィッド・カッパーフィールド」のことだと分かる人はいないだろう。日本人の教養を馬鹿にしているのか、はたまた、観客をあまり呼ばないように、敢えて下らない邦題にしたのか?いずれにしても、近年まれに見る馬鹿邦題だ。

もっとも、「デイヴィッド・カッパーフィールド」と言っても、"The Personal History”と付いているように、かなり変化球的な作品だ。なにしろ、主人公、David Copperfieldを演じるのはインド系の Dev Patel。他にも、主要キャラクターを、原作の設定とは無関係に、黒人やアジア系の俳優が演じている。映画の造り自体も、メタフィクション的な要素が有り、相当に捻くれている。

ストーリー自体は、かなりの部分、原作を踏襲している。個性が強すぎるキャラクター達が繰り広げる悲喜劇は、人種を超越して選ばれた俳優達が演じることで、さらに強調されていて、この配役が、実に巧みに(かつ、皮肉たっぷりに)計算されたものだと感じる。決して、最近のハリウッドを覆う(個人的には行き過ぎとも思える)ダイバーシティを意識したアリバイ作り的なキャスティングでは無いだろう。

Tim Burtonの”Big Fish”を想起させるラストも、個人的には好みのタイプだ。Armando Iannucci監督の作品はこれが初見だが、ちょっと、Wes Anderson監督っぽい雰囲気で、観る人を選ぶ、作家性の強い監督のようだ。私は嫌いじゃ無いな。



TOHOシネマズの感染予防対策は、全座席販売(1席飛ばしでは無い)。館内での飲食物の販売も継続。ただし、マスクを外した状態での会話を防ぐため、上映が始まるまでは食事を控えるよう呼びかけ。さらに、短時間で食べ終わるよう、Lサイズのポップコーンの販売を見合わせ。他のシネコンも同様の対応のようで、「苦肉の策」感がひしひしと伝わってきます。