IN/OUT (2010.1.24) |
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近くの水辺のユリカモメ。普段は、それほど多くはないのですが、たまに、誰かがパン屑を播いたりしていると、相当の数が集まってきます。 ただ、毎日、定期的に播いている訳じゃなさそうなのに、どうやって集まるのだろう?パン屑だと匂いが強い訳じゃないし。ユリカモメなりに、お互いにコミュニケーションを取っているんですかね? 最近のIN"The Imaginarium of Doctor Parnassus" (10.1.23)Terry Gilliam監督の新作を観てきた。邦題は「Dr.パルナサスの鏡」。 撮影途中に、重要な役どころを演じているHeath Ledgerが急逝するというアクシデントに見舞われながら、Heathの三人の親友、Johnny Depp、Jude Law、Colin Farrellを急遽招集し、四人一役にしてしまうという大技で完成にこぎ着けたということでも、話題の作品だ。これまでも、映画製作過程で様々なトラブルに巻き込まれてきたことで有名なGilliam監督だが、映画に賭ける執念のすさまじさは、今年70歳になるというのに、一向に衰えていないようだ。 作品の出来も、ここしばらく迷走していたように見えたGilliam監督が原点回帰したみたいな、素晴らしいものだった。例によって、ストーリーは分かりにくいが(果たして、監督の頭の中では、論理的に整合性の取れたストーリーになっているのだろうか?)、「鏡」の中に拡がる世界のイマジネーションは、悪夢のようで、甘美で、でも特撮には微妙なチープさが漂っていて、まさにGilliam節。原点回帰と言えば、ほとんどモンティ・パイソンのアニメのようなシーンまで登場する。 出演者が、皆、はまり役なのも楽しい。四人が演じ分けたTonyはもちろん、Dr. Parnassus役のChristopher Plummerも、ヒロインのLily Coleも適役だったが、悪魔を演じるTom Waitsのアクの強さが、最高。 因みに、シンガポールでは、動物の餌付けは法律違反。確かに、糞害などを考えると、町中での餌まきは、播いている人の自己満足に過ぎないような気がします。 |