IN/OUT (2008.2.10)

航空会社の提携クレジット・カードを作成し、メインで使用するカードをこちらに切り替えることにしました。が、自動支払いを設定しているサービスって、新規は楽だけど、切り替えとなると途端に手続きが分かりにくくなって、面倒なこと、この上なし。


IN最近のIN

"Le Scaphandre et le papillon"08.2.9

2008年のアカデミー賞有力候補との呼び声の高いフランス映画を観てきた。邦題は、「潜水服は蝶の夢を見る」。効果的な意訳かな。

あのファッション雑誌「ELLE」の編集長として、奔放に人生を謳歌してきた主人公=Jean-Dominique Bauby氏が、突然、脳梗塞に倒れる。数週間後、意識を回復したときには、全身、全く自由が利かないLocked-In Syndrome(閉じ込め症候群)となってしまうが、唯一、動かせる左目を使い、相手が読み上げるアルファベットに対して瞬きで合図をすることでコミュニケーションを取り、自伝を書き上げる。

これは実話で、フランスではTVドキュメンタリーも製作されたという。しかし、この映画は、客観的視点からのドキュメンタリー的作劇ではなく、カメラが彼の左目となりモノローグで物語が進行するという主観的映像が多用されている。そしてそれが、非常に効果的だ。

潜水服(アクアラングを付けて自由に泳げるタイプじゃなくて、昔風の空気チューブでつながれた厳ついやつ)に閉じ込められたような肉体でも、イマジネーションと記憶は自由だと悟り、20万回の瞬きで本を書き上げた主人公の強さが、押しつけがましい教訓になっていないないのが良い。体の自由を失ってもなお、女性を愛でる気持ちも、グルメへの欲望も、エスプリも忘れない、彼の蝶のように自由な精神が、暖かく伝わってくる。

それにしても、主人公を支える言語療法士や理学療法士など周囲の女性が、皆、美女揃い。20万回の瞬きで本を書き上げたと言うことは、彼女らがその回数分、アルファベットを読み上げ、書き留めた訳だ。美女達にここまで献身的に尽くしてもらえるなんて、アメリカ映画や日本映画だと嘘っぽくて実話と信じられなくなりそうなところ、おフランス映画だと粋に見えてしまうのは、なんでだろう。



減る一方のマイレージに歯止めをかけるべく、最初の買い物は、ATOKのアップデート。毎年恒例のアップデートに律儀に付き合うのは、ジャストシステムに上納金を納めているような気もするけど、日本語変換能力が、年々、ものすごく賢くなり続けているのも事実なんだよなぁ。