IN/OUT (2007.5.27)

会社で使っているPCは、もう日々刻々の勢いでセキュリティ関連の規則がうるさくなっています。HD全体に暗号化をかけたせいか、起動が遅くなった上、使い始めるまでに最低三回はパスワードを入力しなければなりません。そのパスワードも三ヶ月おきに変更が強要。仕事以外でも、色々な局面でパスワード設定が必要な現在、そんな色々なパスワードをどうやって管理しろっちゅうねんと、逆ギレ気味の今日この頃です。


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"Pirates of the Caribbean: At World's End"07.05.27)

「パイレーツ・オブ・カリビアン」の三部作完結編を観てきた。

一作目の"Pirates of the Caribbean: The Curse of the Black Pearl"は、とにかく派手だが内容が無い映画ばかり製作してきたJerry Bruckheimerと、娯楽超大作とは距離を置いている印象だったJohnny Deppという異質の個性が奇跡的に融合した娯楽傑作だった。しかし、シリーズを重ねる毎に、Bruckheimer的派手さが勝ってきたようで、この三作目は、残念ながら駄作に堕してしまったと思う。

派手さを追求するあまり、アクション・シーンで、一体何が起こっているのか全体像が見えなくなってしまうというBruckheimer映画によくある欠点に加え、このシリーズ最大の魅力である各キャラクターの個性が、いまいち印象に残らない描き方になっているのが痛い。海賊達それぞれの思惑を抱えた裏切り合いが、緊張を高めるのでなく、単にストーリーをややこしくしているだけというのは、脚本の問題もあるだろうが、監督の演出力に根本的に原因があるように感じる。

もちろん、Johnny Deppは相変わらずの怪演ではあるが、何か手を抜いているようにも見えるし、期待のKeith Richardsの見せ場もいまいちだったし(実態は逆でも、多くの人には、Deppのそっくりさんぐらいにしか見えなかったのではないか?)、Chow Yun-Fatが単なる悪人みたいに映っていたのも寂しい。唯一、Keira Knightleyが熱演している姿が、かえって悲しくなってしまった。



一方、通販で発注したPCケースは、まだ納期遅れ。せっかく、久々に休みを取れた週末だったのに…