新しく支給された職場PC。昨今の情報セキュリティ問題から、公式には「いかなるソフトウェアも追加してならぬ」ということになっています。しかし、作業性確保のための必需品、ATOKを自腹購入 & インストールさせていただきました。多分、慣れればMS-IMEだって使いやすく感じるようになるのだろうとは思うのですが、ここは譲れない。
Steven Spielberg監督の新作を観てきた。
1972年、ミュンヘンオリンピックで選手村がパレスチナ・ゲリラに襲撃され、人質となったイスラエル選手団11名が全員殺されたことに対し、イスラエル政府が行った報復作戦を、事実に基づいて映画化したものだ。「実話に基づいて」と言いながら、思いっきり脚色しエンターテインメント化してしまうことが多い米国映画だが、この作品では、ショーアップ的要素はほとんどない。この題材を、ユダヤ系のSpielberg監督が映画化するのだから、エンターテインメントに流れることはあり得ないだろう。
そのため、ストーリーのドラマ的な盛り上がりには欠けると思う。ある程度、予備知識がないと理解しにくい所もあると思う。しかし、現実のニュース素材を織り交ぜながら緻密に構成された画面と人物描写の深さに、監督の演出力を改めて見せつけられた気がする。
それにしても、このようなことが現実に起きていた、という事自体に驚愕した。国土を持たない民族、というのがどういうことなのか、リアルに想像することが難しく、パレスチナとイスラエルの問題が、実感を持って理解することが私には難しい。
シンガポールでは、ほぼ毎週のように通っていたのに、日本に戻ってからは、これが二回目の映画館だった。なかなか時間が取れなくなったなか、久しぶりに観るには重い映画だったが、深く考えさせらる作品でもあった。