IN/OUT (2006.1.22)

asahi.comに『都関連HPサーバー、フィッシング詐欺サイトが「寄生」』という見出しを見つけました。「Hewlett-Packard社」製のサーバーに関する記事かと思いきや、WWWサーバーのことでした。すっかり、ホームページ=HPという表現は定着してしまっているようですが、個人的には非常に違和感があります。

因みに、シンガポールで「HP」と表記すると、携帯電話(Hand-Phone)のことを示す場合が多かったりします。言葉というのは、国・地域で独自に進化していくものだから、自分の感性と合わないからといって目くじらを立ててもしょうがないのでしょう。それにしても、外国語を柔軟に取り込んでいく日本語のどん欲さは、たいしたものだと思います。


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複雑怪奇なデジタル放送 (06.1.19)

それほど熱心なTV視聴者ではないので、引越と同時に購入したHDD/DVD ビデオレコーダーの稼働率は非常に低かった。が、購入半年後にしてようやく、HDDに録画した番組をDVDにダビングする、という使い方を試みた。

たかがダビング、と甘く見ていたがとんでもない。まず、DVDの購入で一苦労。一 応、DVD-R、DVD-RW、DVD-RAM、という種類があることは知っていたが、最初に購入したディスクでは、どうやってもダビング機能が働かない。ディスクを買う時、「CPRM対応」であることを確認しなければならなかったのだ。さらに、ディスクを使う前に初期化する必要があり、そこでも、Videoモードか、VRモードを選ぶかに迷うなど、幾多の試行錯誤の末、ダビングは完了した。

我が家のTV環境が、アナログ地上波を切り捨て、デジタルのみにしていることが、事態をややこしくした一因だ。デジタル放送の場合、コピーを一回しかさせないための信号が付加されていて、それに対応するのが「CPRM」ということらしい。

コピーが一回だけ、ということは、ハードディスクに録画したデータをDVDにダビングした時点で、ハードディスクからは消去されてしまうのである。まぁ、ハードディスクの中に入ったままでは持ち運べないからという理由でダビングしたのだから、それは構わない。しかし、このDVDを再生するには「CPRM対応のDVDプレーヤー」が必要なのである。ということは、現時点では再生できないプレーヤーが世の中に数多く存在しているのだ。なんという使い勝手の悪さだろう。ここまで分かりにくく、不便な仕組みを採用するとは、日本の家電メーカーも放送局も、馬鹿ばっかりなのか? これが、デジタル放送に移行する過渡期ゆえの問題で、早晩解消すると信じたいところである。



業務が立て込んで忙しくなる時期がこれまでと変わってしまい、なかなか勝手が掴めずおろおろする今日この頃です。